花言葉 オリヴィエ百合夢
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「あんなところに花屋などあったか」
アイリはぶちぶち文句を言いながら中央司令部に戻っていった。
だから私は一人でセントラルシティを歩く。
先ほどは気付かなかった花屋。
どんな花があるのかを覗いていれば。
「いらっしゃいませ!」
店員が元気に挨拶をしてくれた。
しかし買うつもりはないから申し訳ない。
「どんなお花をお探しですか?」
「あ、いや、すまない。買うつもりで覗いたわけではないのです」
私がそう言うと、店員はきょとんとしてすぐにニコリと笑って。
「大丈夫です!とても綺麗で可愛いお花たちなのでぜひ見て行ってください!」
そう言ってくれた。
良い店員だ。
今度この店で花を買ってみよう。
そう思っていた時。
「アームストロング少将…ですか?」
後方から名を呼ばれた。
「!」
そちらを見れば。
「ホークアイか。それと…」
「はっ!レベッカ・カタリナ少尉です!」
「カタリナ、だな。うむ、覚えた」
東のマスタングのところのホークアイたちが立っていた。
「お前たち今日は非番なのか?」
「そうです。たまたま非番が重なったので、セントラルシティで買い物をと思いまして」
ホークアイは普通に話をするのに対し、カタリナはどこか固くなっていた。
まぁホークアイとはマスタング繋がりで会話もしたことがあるからな。
ほぼ会ったことのない将官と対面したら、緊張の一つもするだろう。
「アームストロング少将はセイフォード少将にお花を?」
「なに?」
アイリに花?
なぜだ?
「そこ、フラワーショップなので…」
おずおずとカタリナが指したのは、私の後方にある花屋。
ああ、そうだった。
花を見ていたんだった。
「いや、セントラルシティを歩くのが久しぶりでな。たまたま目に入ったから寄ってみただけだ」
アイリに贈ろうとは思っていなかったが。
悪くないかもな。
「そうだったんですね」
ホークアイとカタリナは顔を見合わせて。
「では、よかったら少しお茶でもどうですか?」
ホークアイに誘われた。
「ん?あぁ、しかし…」
ホークアイは気さくに話をかけてくれるが、カタリナはずっと緊張した面持ちだ。
「わ、私もお茶したいです!アームストロング少将とお話をもっとしてみたいです!」
「「……」」
何やら子供みたいな言い方だが。
「では少し付き合ってくれ」
私は小さく笑みを浮かべてそう言うと、ホークアイも小さく笑った。
「ありがとうございます。よく行くカフェがあるので、そこで休みましょう」
「うむ」
そうして、ホークアイたちの行きつけのカフェへと向かった。
「アームストロング少将とこうしてプライベートでお会いするのは初めてなので、どこか不思議な感覚です」
「そうか?まぁ、確かにプライベートでセントラルシティには滅多に来ないからな」
とあるカフェ。
店の内装は木目調で、雰囲気が良く居心地が良い。
こんなカフェもあったとはな。
今度アイリと来てみようか、なんて思いながら注文したコーヒーを飲む。
ホークアイとカタリナは向かい側に座って、同じくコーヒーを飲んでいる。
「セイフォード少将と過ごされないんですか?」
「あいつは仕事だ。だがこの後昼食の約束はしてある」
「ということは、一度ご自宅へは伺ったんですね」
「…まぁな」
ホークアイは意味あり気な笑みを浮かべる。
…こいつは鋭いからな。
言葉には気を付けねば、悟られてしまう。
「あ、あの…!アームストロング少将に聞いてみたいことがありまして…!」
カタリナが緊張した面持ちのまま立ち上がる。
「とりあえず座れ」
「は、はい!」
…私はそんなに怖い存在なのか?
東部の連中に厳しくしたことはないと思うが…。
「聞きたいこととは?」
コーヒーを啜る。
カタリナが私に聞きたいこと。
それは。
「っアームストロング少将とセイフォード少将は、どちらが強いんですか…!?」
だった。
.
「あんなところに花屋などあったか」
アイリはぶちぶち文句を言いながら中央司令部に戻っていった。
だから私は一人でセントラルシティを歩く。
先ほどは気付かなかった花屋。
どんな花があるのかを覗いていれば。
「いらっしゃいませ!」
店員が元気に挨拶をしてくれた。
しかし買うつもりはないから申し訳ない。
「どんなお花をお探しですか?」
「あ、いや、すまない。買うつもりで覗いたわけではないのです」
私がそう言うと、店員はきょとんとしてすぐにニコリと笑って。
「大丈夫です!とても綺麗で可愛いお花たちなのでぜひ見て行ってください!」
そう言ってくれた。
良い店員だ。
今度この店で花を買ってみよう。
そう思っていた時。
「アームストロング少将…ですか?」
後方から名を呼ばれた。
「!」
そちらを見れば。
「ホークアイか。それと…」
「はっ!レベッカ・カタリナ少尉です!」
「カタリナ、だな。うむ、覚えた」
東のマスタングのところのホークアイたちが立っていた。
「お前たち今日は非番なのか?」
「そうです。たまたま非番が重なったので、セントラルシティで買い物をと思いまして」
ホークアイは普通に話をするのに対し、カタリナはどこか固くなっていた。
まぁホークアイとはマスタング繋がりで会話もしたことがあるからな。
ほぼ会ったことのない将官と対面したら、緊張の一つもするだろう。
「アームストロング少将はセイフォード少将にお花を?」
「なに?」
アイリに花?
なぜだ?
「そこ、フラワーショップなので…」
おずおずとカタリナが指したのは、私の後方にある花屋。
ああ、そうだった。
花を見ていたんだった。
「いや、セントラルシティを歩くのが久しぶりでな。たまたま目に入ったから寄ってみただけだ」
アイリに贈ろうとは思っていなかったが。
悪くないかもな。
「そうだったんですね」
ホークアイとカタリナは顔を見合わせて。
「では、よかったら少しお茶でもどうですか?」
ホークアイに誘われた。
「ん?あぁ、しかし…」
ホークアイは気さくに話をかけてくれるが、カタリナはずっと緊張した面持ちだ。
「わ、私もお茶したいです!アームストロング少将とお話をもっとしてみたいです!」
「「……」」
何やら子供みたいな言い方だが。
「では少し付き合ってくれ」
私は小さく笑みを浮かべてそう言うと、ホークアイも小さく笑った。
「ありがとうございます。よく行くカフェがあるので、そこで休みましょう」
「うむ」
そうして、ホークアイたちの行きつけのカフェへと向かった。
「アームストロング少将とこうしてプライベートでお会いするのは初めてなので、どこか不思議な感覚です」
「そうか?まぁ、確かにプライベートでセントラルシティには滅多に来ないからな」
とあるカフェ。
店の内装は木目調で、雰囲気が良く居心地が良い。
こんなカフェもあったとはな。
今度アイリと来てみようか、なんて思いながら注文したコーヒーを飲む。
ホークアイとカタリナは向かい側に座って、同じくコーヒーを飲んでいる。
「セイフォード少将と過ごされないんですか?」
「あいつは仕事だ。だがこの後昼食の約束はしてある」
「ということは、一度ご自宅へは伺ったんですね」
「…まぁな」
ホークアイは意味あり気な笑みを浮かべる。
…こいつは鋭いからな。
言葉には気を付けねば、悟られてしまう。
「あ、あの…!アームストロング少将に聞いてみたいことがありまして…!」
カタリナが緊張した面持ちのまま立ち上がる。
「とりあえず座れ」
「は、はい!」
…私はそんなに怖い存在なのか?
東部の連中に厳しくしたことはないと思うが…。
「聞きたいこととは?」
コーヒーを啜る。
カタリナが私に聞きたいこと。
それは。
「っアームストロング少将とセイフォード少将は、どちらが強いんですか…!?」
だった。
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