私だけの 卯ノ花隊長 百合夢
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「白麗」
「!京楽隊長、おはようございます」
「おはよう」
お風呂をいただき、十一番隊隊舎の門の掃き掃除をしていた時。
八番隊の京楽 秋鳴(シュウメイ)隊長がいらっしゃった。
「白麗さん!」
「春水君も、おはようございます」
ご子息の春水君と一緒に。
「今日も一段と美しいね、白麗」
「まぁ。ありがとうございます」
京楽隊長はその優しさと聡明さから、皆さんから厚く信頼されておられるお方。
こうしてたまにいらっしゃり、お声をかけてくださって。
「白麗、もうそろそろ私の妻にならないかい?」
こうしてご冗談で口説かれるんです。
「京楽隊長は本当にご冗談がお好きなようで」
その都度笑みを浮かべながらお断りをしています。
「冗談なんかじゃないよ?」
「奥様がいらっしゃるではありませんか」
「妻にもどんな手を使ってでも君を京楽家にしてほしいと言われているんだ」
「まぁ、奥様公認の二号さん、ということですね」
私はクスクスと笑みを浮かべて、春水君へと視線を合わせるように屈む。
「飴玉をあげますね」
「本当!?ありがとう!」
春水君に飴玉を渡して、小さく笑む。
そのまま京楽隊長を見上げて。
「京楽隊長、私にはお慕いしている方がいらっしゃいますので、申し訳ございません」
八千流様の他に愛しい者など、生涯を懸けてでも現れることはないでしょう。
そうお断りをすると。
「白麗「でも僕も、白麗さんと家族になりたいなぁ」
春水君はお父様の言葉を遮って。
「え?」
振り返った私の唇に。
「「!!」」
ちゅ、と。
触れるだけの口付けをした瞬間だった。
「「ッッ!!!」」
キン…ッキキンッ
凄い金属音が聞こえたと思えば、私はどなたかの片腕に抱かれ、京楽隊長は春水君を抱き抱えて斬魄刀を振るっていた。
「あ、危ないじゃないか!卯ノ花隊長!!」
どなたか、は八千流様で。
「危ない?その小僧の首を刎ねるつもりだったのですが」
八千流様は物凄い殺気を醸し出しながら…京楽隊長と相対をしていました…。
「白麗の霊圧とあなたの霊圧が近いので警戒をしていれば…」
チラリと私を見て。
「私のものに触れる不届き者の征伐をせねばなりませんね」
「いや見て!子供!子供のしたことだろう!」
京楽隊長は春水君を指し、慌てていらっしゃる。
「子供ならば、何をしても許されるというのは大いなる勘違いですよ」
「大人気ない!」
「何とでも。さぁ、悪い事は言いませんので、その小僧をこちらに渡してください」
「悪い事を言っているんだよ君は!」
京楽隊長と八千流様のやり取りに、私は苦笑を零して。
「八千流様」
八千流様を呼んで。
「なん–––」
振り返った八千流様に、ちゅ…と口付けをして。
「生涯お慕いしているのは、あなただけです。八千流様」
そう告げると。
「………」
八千流様の殺気が消えて、表情も柔らかくなって。
「……次はありませんよ、京楽隊長」
京楽隊長に背中を向けた。
「…助かったよ白麗…」
京楽隊長は安堵にため息を零しておりました。
「白麗さん!大人になったら迎えに行くね!」
事の発端君は無垢な笑みを浮かべて仰るものだから、また八千流様の眉間に皺が…。
「春水よしなさい。あの人は白麗に関しての冗談は通じない堅物だから」
「えー!?冗談なんかじゃないのに!」
という親子の会話を聞きながら。
八千流様は私を抱えたまま地を蹴って、その場を後にした…。
「油断しすぎです、白麗」
「……八千流様、まだ執務中で此処は隊首室です」
十一番隊の隊首室。
奥の壁に押し付けられ、迫られ中です…。
「…春水君は子供ですよ」
「子供であろうと、私のものに触れた者を許す事はできません」
如何にして罰しようかと考えていらっしゃる…。
「…春水君に何かしたら、私が泣いちゃいます」
「…あなたはあの小僧の味方ですか」
八千流様は眉間に皺を寄せる。
「いいえ。あなたの味方です。なので、幼子を手にかけるような最低なことをしてほしくありません」
八千流様の首に腕を回して、口付けをする。
「……」
「ん」
啄むように。
「ふ…ン…」
角度を変えて。
「ふ…っぅ…っん、んっ」
舌を絡め合わせて。
深く深く求めた。
「はぁ…は…っ」
しばらくして離れると、透明の糸が伝った。
「…子供の前だからと油断せぬように」
「心得ました」
八千流様の機嫌も戻り、私たちは小さく笑い合った。
隊員さんたちから畏怖される八千流様。
八千流様を前にすると、皆さんはそそくさと逃げてしまうくらい恐れられている。
そんな八千流様は、私には物凄く優しくて。
笑みをくださるくらい、表情が豊かになる。
皆さんは知らない八千流様の優しさと、綺麗な笑みは私だけのもの。
あの日、なぜ生かされたのかはわからないけれど。
あの日八千流様に救われ、生かされたから。
私はこうして充実した日々を送れています。
私の命は八千流様のものであり、生きるも死ぬもどこまでもついて行きます。
「白麗「京楽隊長、京楽家の命日が今日になりますがよろしいでしょうか」よろしくないよ!穏便に話し合おうよ!」
「お茶をご用意致しますね」
京楽隊長は、畏怖される八千流様の大切なご友人様です。
「友人ではありません。こんな害悪」
「お言葉が悪いですよ、八千流様」
「…害悪を否定してほしいな…白麗…」
END
「白麗」
「!京楽隊長、おはようございます」
「おはよう」
お風呂をいただき、十一番隊隊舎の門の掃き掃除をしていた時。
八番隊の京楽 秋鳴(シュウメイ)隊長がいらっしゃった。
「白麗さん!」
「春水君も、おはようございます」
ご子息の春水君と一緒に。
「今日も一段と美しいね、白麗」
「まぁ。ありがとうございます」
京楽隊長はその優しさと聡明さから、皆さんから厚く信頼されておられるお方。
こうしてたまにいらっしゃり、お声をかけてくださって。
「白麗、もうそろそろ私の妻にならないかい?」
こうしてご冗談で口説かれるんです。
「京楽隊長は本当にご冗談がお好きなようで」
その都度笑みを浮かべながらお断りをしています。
「冗談なんかじゃないよ?」
「奥様がいらっしゃるではありませんか」
「妻にもどんな手を使ってでも君を京楽家にしてほしいと言われているんだ」
「まぁ、奥様公認の二号さん、ということですね」
私はクスクスと笑みを浮かべて、春水君へと視線を合わせるように屈む。
「飴玉をあげますね」
「本当!?ありがとう!」
春水君に飴玉を渡して、小さく笑む。
そのまま京楽隊長を見上げて。
「京楽隊長、私にはお慕いしている方がいらっしゃいますので、申し訳ございません」
八千流様の他に愛しい者など、生涯を懸けてでも現れることはないでしょう。
そうお断りをすると。
「白麗「でも僕も、白麗さんと家族になりたいなぁ」
春水君はお父様の言葉を遮って。
「え?」
振り返った私の唇に。
「「!!」」
ちゅ、と。
触れるだけの口付けをした瞬間だった。
「「ッッ!!!」」
キン…ッキキンッ
凄い金属音が聞こえたと思えば、私はどなたかの片腕に抱かれ、京楽隊長は春水君を抱き抱えて斬魄刀を振るっていた。
「あ、危ないじゃないか!卯ノ花隊長!!」
どなたか、は八千流様で。
「危ない?その小僧の首を刎ねるつもりだったのですが」
八千流様は物凄い殺気を醸し出しながら…京楽隊長と相対をしていました…。
「白麗の霊圧とあなたの霊圧が近いので警戒をしていれば…」
チラリと私を見て。
「私のものに触れる不届き者の征伐をせねばなりませんね」
「いや見て!子供!子供のしたことだろう!」
京楽隊長は春水君を指し、慌てていらっしゃる。
「子供ならば、何をしても許されるというのは大いなる勘違いですよ」
「大人気ない!」
「何とでも。さぁ、悪い事は言いませんので、その小僧をこちらに渡してください」
「悪い事を言っているんだよ君は!」
京楽隊長と八千流様のやり取りに、私は苦笑を零して。
「八千流様」
八千流様を呼んで。
「なん–––」
振り返った八千流様に、ちゅ…と口付けをして。
「生涯お慕いしているのは、あなただけです。八千流様」
そう告げると。
「………」
八千流様の殺気が消えて、表情も柔らかくなって。
「……次はありませんよ、京楽隊長」
京楽隊長に背中を向けた。
「…助かったよ白麗…」
京楽隊長は安堵にため息を零しておりました。
「白麗さん!大人になったら迎えに行くね!」
事の発端君は無垢な笑みを浮かべて仰るものだから、また八千流様の眉間に皺が…。
「春水よしなさい。あの人は白麗に関しての冗談は通じない堅物だから」
「えー!?冗談なんかじゃないのに!」
という親子の会話を聞きながら。
八千流様は私を抱えたまま地を蹴って、その場を後にした…。
「油断しすぎです、白麗」
「……八千流様、まだ執務中で此処は隊首室です」
十一番隊の隊首室。
奥の壁に押し付けられ、迫られ中です…。
「…春水君は子供ですよ」
「子供であろうと、私のものに触れた者を許す事はできません」
如何にして罰しようかと考えていらっしゃる…。
「…春水君に何かしたら、私が泣いちゃいます」
「…あなたはあの小僧の味方ですか」
八千流様は眉間に皺を寄せる。
「いいえ。あなたの味方です。なので、幼子を手にかけるような最低なことをしてほしくありません」
八千流様の首に腕を回して、口付けをする。
「……」
「ん」
啄むように。
「ふ…ン…」
角度を変えて。
「ふ…っぅ…っん、んっ」
舌を絡め合わせて。
深く深く求めた。
「はぁ…は…っ」
しばらくして離れると、透明の糸が伝った。
「…子供の前だからと油断せぬように」
「心得ました」
八千流様の機嫌も戻り、私たちは小さく笑い合った。
隊員さんたちから畏怖される八千流様。
八千流様を前にすると、皆さんはそそくさと逃げてしまうくらい恐れられている。
そんな八千流様は、私には物凄く優しくて。
笑みをくださるくらい、表情が豊かになる。
皆さんは知らない八千流様の優しさと、綺麗な笑みは私だけのもの。
あの日、なぜ生かされたのかはわからないけれど。
あの日八千流様に救われ、生かされたから。
私はこうして充実した日々を送れています。
私の命は八千流様のものであり、生きるも死ぬもどこまでもついて行きます。
「白麗「京楽隊長、京楽家の命日が今日になりますがよろしいでしょうか」よろしくないよ!穏便に話し合おうよ!」
「お茶をご用意致しますね」
京楽隊長は、畏怖される八千流様の大切なご友人様です。
「友人ではありません。こんな害悪」
「お言葉が悪いですよ、八千流様」
「…害悪を否定してほしいな…白麗…」
END
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