私だけの 卯ノ花隊長 百合夢
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「白麗ちゃんって、よくあんな怖い隊長と一緒に居られるよなぁ」
「え?」
「そうそう!卯ノ花隊長って無表情だから何考えてるかわからねぇよな!」
ある日。
十一番隊の敷地内のお掃除をしていたら。
十一番隊の隊士さんが、和菓子とお茶の差し入れをくださった。
それを差し入れしてくださった方々と一緒にいただいていると、八千流様について聞かれた。
十一番隊の中では八千流様は畏怖される存在のよう。
確かに、八千流様に対する皆さんの接し方はいつも緊張しているように見える。
怒らせないように、当たり障りなく。
「こうして白麗ちゃんとお茶してるだけでも怒られそうだよな」
「そんな…卯ノ花隊長はそんな怖い方では…」
「いやー!白麗ちゃんはまだ知らねぇんだよ!あの人の怖さ!」
なー!なんて、お二人は笑った。
…確かに、私は八千流様の怖さを知らない。
出会った頃、八千流様は私の一族…“楪家”を壊滅させた。
楪家は流魂街では暴君で有名だった。
老若男女問わず、目に入った者を殺して。
私は命を蹂躙する楪家が嫌いで仕方がなかった。
私も私で、霊圧が高いからという理由でその力だけを使うことが出来るよう術式を施された塔に幽閉されていた。
霊圧を吸われる度に体中に電流が走るかのような激痛に襲われて。
何度死にたいと思ったことか。
そんな中で、楪家の悪事を知ってか知らずしてかはわかりませんが、八千流様が現れて。
物の数分で楪家は呆気なく滅ぼされた。
私が幽閉されていた塔も、封印ごと斬り裂いてくださって。
『私と来ますか』
私は殺されず、生かされて。
『はい…連れて行ってください…っ』
八千流様の手を取った。
「白麗ちゃん?」
「あ、すみません。少し物思いに耽ってしまいました」
少しだけ昔を思い出して、小さく笑う。
「…白麗ちゃん」
「はい?」
すると、隊士さんが私へと手を伸ばして。
「ちょっと頬っぺた触らせてくれない?」
と、申されて。
「?はい、何か付いてます?」
と、頬を隊士さんの方に寄せた時だった。
「こんなところで何をしておいでで?」
私の背後から、緩く曲線を描く刀が伸びたのは。
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「白麗ちゃんって、よくあんな怖い隊長と一緒に居られるよなぁ」
「え?」
「そうそう!卯ノ花隊長って無表情だから何考えてるかわからねぇよな!」
ある日。
十一番隊の敷地内のお掃除をしていたら。
十一番隊の隊士さんが、和菓子とお茶の差し入れをくださった。
それを差し入れしてくださった方々と一緒にいただいていると、八千流様について聞かれた。
十一番隊の中では八千流様は畏怖される存在のよう。
確かに、八千流様に対する皆さんの接し方はいつも緊張しているように見える。
怒らせないように、当たり障りなく。
「こうして白麗ちゃんとお茶してるだけでも怒られそうだよな」
「そんな…卯ノ花隊長はそんな怖い方では…」
「いやー!白麗ちゃんはまだ知らねぇんだよ!あの人の怖さ!」
なー!なんて、お二人は笑った。
…確かに、私は八千流様の怖さを知らない。
出会った頃、八千流様は私の一族…“楪家”を壊滅させた。
楪家は流魂街では暴君で有名だった。
老若男女問わず、目に入った者を殺して。
私は命を蹂躙する楪家が嫌いで仕方がなかった。
私も私で、霊圧が高いからという理由でその力だけを使うことが出来るよう術式を施された塔に幽閉されていた。
霊圧を吸われる度に体中に電流が走るかのような激痛に襲われて。
何度死にたいと思ったことか。
そんな中で、楪家の悪事を知ってか知らずしてかはわかりませんが、八千流様が現れて。
物の数分で楪家は呆気なく滅ぼされた。
私が幽閉されていた塔も、封印ごと斬り裂いてくださって。
『私と来ますか』
私は殺されず、生かされて。
『はい…連れて行ってください…っ』
八千流様の手を取った。
「白麗ちゃん?」
「あ、すみません。少し物思いに耽ってしまいました」
少しだけ昔を思い出して、小さく笑う。
「…白麗ちゃん」
「はい?」
すると、隊士さんが私へと手を伸ばして。
「ちょっと頬っぺた触らせてくれない?」
と、申されて。
「?はい、何か付いてます?」
と、頬を隊士さんの方に寄せた時だった。
「こんなところで何をしておいでで?」
私の背後から、緩く曲線を描く刀が伸びたのは。
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