ギャップ 綱手様 百合夢
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「ヨシマサ様にお会いするのも久しぶりですね」
「あぁ。忙しくてなかなか時間が取れなくて、結構待たせちまったが」
木の葉の里を出て、数時間。
あたしが若い頃に木の葉を出た時に、一時期住まわせてくれていた村へと向かう途中。
村民は大して多くはないが、人との関わりを断ちたかったあたしには丁度よかった。
みんな良い人たちでね。
あたしの心情を理解し、寄り添ってくれた恩人たちだ。
火影になってすぐに挨拶に行きたかったが、あまりの忙しさになかなか来れず。
こんなに遅くなっちまった。
と言っても、手紙のやり取りはしていたからな。
あたしの忙しさすら理解し、来れる時でいいと言ってくれたんだ。
「皆さん元気でしょうか」
「手紙には元気だと書いてあったよ」
「ヨシマサ様のお孫様も、大きくなってますよね」
「ああ、クソガキだったが、今はもう大人になって村を出て働きに行ってるらしいよ」
「えー!そうなんですか!?えー!」
なんて、シズネと他愛のない会話をしつつ。
今度は##NAME1##を連れて、妻だと紹介をしようなんて思っていた時。
「ん」
「霧が出てきましたね」
「あぁ」
少し霧が出て来た。
シズネも辺りを警戒し始める。
霧に紛れて、数名のチャクラを感じる。
徐々に深くなる霧の中で立ち止まって。
「シズネ」
シズネの名を呼んでも返事はなく、シズネの姿もない。
ああ、見事に霧の幻術で分断されたか。
近くにシズネの気配はない。
『五代目 火影と見受ける』
霧の中から声がする。
「…そうだと言ったら?」
「…恨みはないが、貴様を殺す」
「恨みがないのに殺される身にもなってもらいたいね」
こりゃ帰りが遅くなるな。
敵は何人いるのかをまずは把握して、誰の差金なのかを聞き出さないと。
「死ね!!」
「ッッ!」
敵があたしへと飛び掛かって来た。
その時だった。
ヒュン、と。
あたしの横を何かが通り過ぎたかと思えば。
「ぐあ…ッッ!」
「ぐぅ…ッ!」
敵の苦悶の声が聞こえて。
徐々に霧が晴れて来て、視界に入った光景は。
「動けばその首を刎ね飛ばす」
敵二名の喉元に、後ろ向きで包丁とクナイを突き付けている…。
「……なんであんたがここにいるんだい?トーカ…」
エプロンを付けたトーカの姿だった。
暗部時代を彷彿させる殺意に、敵はガタガタと震えていて。
トーカはゆっくりと私の方を見て。
「ッッ!」
写輪眼を発動させれば…。
「「「……ッッ!?」」」
あたしの真後ろにいた敵三名がその場に倒れた。
「……」
それを見た敵二名はゾッと顔を真っ青にさせ、トーカを畏怖し始めた。
ああ、こいつらの負けだな。
戦いは畏れを見せた方が負けだ。
それがわかってか、トーカは敵から離れあたしへと駆け寄ってきて。
「綱手様ぁ!ご無事ですか…っ!」
先程までの殺意が嘘のように消えて、あたしに抱きついてきた。
「あぁ、大丈夫だ」
ポンポンとトーカの背中を摩る。
「綱手様!!」
シズネのほうの幻術も解けたようで、駆け寄って来た。
「あんたも怪我はないみたいだね」
「は、はい…私は大丈夫ですが…トーカさんがなぜここに…」
「綱手様の付き人として失格ですよ、シズネ」
「ぅ…返す言葉もございません…」
め!とトーカに叱られ、肩を落とすシズネ。
敵はそんなトーカを睨んで。
「…ッ貴様…ッ何者だ…!」
トーカを指した。
「え?何者って…」
トーカはあたしを見上げて、敵へと視線を戻して。
「ただの主婦ですけど何か?」
なんてほざいた。
「ものの数秒で敵の戦意を奪う主婦がどこにいるんだい」
「しかも包丁まで…」
「包丁は主婦の武器です」
大方、武器の口寄せでも使ったんだろう。
…包丁まで口寄せ出来るようにさせてるなんて…。
チラッと背後を見れば、木の影にトーカの元部下たちも来ていた。
みんなあたしの命令外の行動で、トーカについて来たんだろうね。
「まぁ何がともあれ、綱手様がご無事でよかったですが」
ホッとした表情から一転、また殺意を纏い敵へと視線を巡らせて。
「何者かは存じませんが、綱手様の命を脅かす存在は如何なる理由があろうと排除します」
「「……ッッ」」
クナイを持ち、飛ぼうとしたのをあたしが手を掴んで止めさせて。
「馬鹿言うんじゃないよ。拘束して尋問だ」
「…如何なる理由あろうと排除です」
止まらないトーカを抱き締めて。
「あんたは今は主婦なのに、主婦が排除とか言うものか?」
「ぅ…」
顎を手を添えて。
「っつな「トーカ、あたしの言うことが聞けないならもう一緒に寝ないが、どうする?」
そう問えば。
「…ッやだぁ…!一緒に寝れないの嫌です…っ」
ギュウッと抱きついてきた。
「……元暗部の部隊長が主婦になるとこうなるんですね…」
「暗部の部隊長ッッ!?」
「ごめんなさい投降します」
苦笑い気味のシズネの言葉に、敵は投降して事なきことを得た…。
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「ヨシマサ様にお会いするのも久しぶりですね」
「あぁ。忙しくてなかなか時間が取れなくて、結構待たせちまったが」
木の葉の里を出て、数時間。
あたしが若い頃に木の葉を出た時に、一時期住まわせてくれていた村へと向かう途中。
村民は大して多くはないが、人との関わりを断ちたかったあたしには丁度よかった。
みんな良い人たちでね。
あたしの心情を理解し、寄り添ってくれた恩人たちだ。
火影になってすぐに挨拶に行きたかったが、あまりの忙しさになかなか来れず。
こんなに遅くなっちまった。
と言っても、手紙のやり取りはしていたからな。
あたしの忙しさすら理解し、来れる時でいいと言ってくれたんだ。
「皆さん元気でしょうか」
「手紙には元気だと書いてあったよ」
「ヨシマサ様のお孫様も、大きくなってますよね」
「ああ、クソガキだったが、今はもう大人になって村を出て働きに行ってるらしいよ」
「えー!そうなんですか!?えー!」
なんて、シズネと他愛のない会話をしつつ。
今度は##NAME1##を連れて、妻だと紹介をしようなんて思っていた時。
「ん」
「霧が出てきましたね」
「あぁ」
少し霧が出て来た。
シズネも辺りを警戒し始める。
霧に紛れて、数名のチャクラを感じる。
徐々に深くなる霧の中で立ち止まって。
「シズネ」
シズネの名を呼んでも返事はなく、シズネの姿もない。
ああ、見事に霧の幻術で分断されたか。
近くにシズネの気配はない。
『五代目 火影と見受ける』
霧の中から声がする。
「…そうだと言ったら?」
「…恨みはないが、貴様を殺す」
「恨みがないのに殺される身にもなってもらいたいね」
こりゃ帰りが遅くなるな。
敵は何人いるのかをまずは把握して、誰の差金なのかを聞き出さないと。
「死ね!!」
「ッッ!」
敵があたしへと飛び掛かって来た。
その時だった。
ヒュン、と。
あたしの横を何かが通り過ぎたかと思えば。
「ぐあ…ッッ!」
「ぐぅ…ッ!」
敵の苦悶の声が聞こえて。
徐々に霧が晴れて来て、視界に入った光景は。
「動けばその首を刎ね飛ばす」
敵二名の喉元に、後ろ向きで包丁とクナイを突き付けている…。
「……なんであんたがここにいるんだい?トーカ…」
エプロンを付けたトーカの姿だった。
暗部時代を彷彿させる殺意に、敵はガタガタと震えていて。
トーカはゆっくりと私の方を見て。
「ッッ!」
写輪眼を発動させれば…。
「「「……ッッ!?」」」
あたしの真後ろにいた敵三名がその場に倒れた。
「……」
それを見た敵二名はゾッと顔を真っ青にさせ、トーカを畏怖し始めた。
ああ、こいつらの負けだな。
戦いは畏れを見せた方が負けだ。
それがわかってか、トーカは敵から離れあたしへと駆け寄ってきて。
「綱手様ぁ!ご無事ですか…っ!」
先程までの殺意が嘘のように消えて、あたしに抱きついてきた。
「あぁ、大丈夫だ」
ポンポンとトーカの背中を摩る。
「綱手様!!」
シズネのほうの幻術も解けたようで、駆け寄って来た。
「あんたも怪我はないみたいだね」
「は、はい…私は大丈夫ですが…トーカさんがなぜここに…」
「綱手様の付き人として失格ですよ、シズネ」
「ぅ…返す言葉もございません…」
め!とトーカに叱られ、肩を落とすシズネ。
敵はそんなトーカを睨んで。
「…ッ貴様…ッ何者だ…!」
トーカを指した。
「え?何者って…」
トーカはあたしを見上げて、敵へと視線を戻して。
「ただの主婦ですけど何か?」
なんてほざいた。
「ものの数秒で敵の戦意を奪う主婦がどこにいるんだい」
「しかも包丁まで…」
「包丁は主婦の武器です」
大方、武器の口寄せでも使ったんだろう。
…包丁まで口寄せ出来るようにさせてるなんて…。
チラッと背後を見れば、木の影にトーカの元部下たちも来ていた。
みんなあたしの命令外の行動で、トーカについて来たんだろうね。
「まぁ何がともあれ、綱手様がご無事でよかったですが」
ホッとした表情から一転、また殺意を纏い敵へと視線を巡らせて。
「何者かは存じませんが、綱手様の命を脅かす存在は如何なる理由があろうと排除します」
「「……ッッ」」
クナイを持ち、飛ぼうとしたのをあたしが手を掴んで止めさせて。
「馬鹿言うんじゃないよ。拘束して尋問だ」
「…如何なる理由あろうと排除です」
止まらないトーカを抱き締めて。
「あんたは今は主婦なのに、主婦が排除とか言うものか?」
「ぅ…」
顎を手を添えて。
「っつな「トーカ、あたしの言うことが聞けないならもう一緒に寝ないが、どうする?」
そう問えば。
「…ッやだぁ…!一緒に寝れないの嫌です…っ」
ギュウッと抱きついてきた。
「……元暗部の部隊長が主婦になるとこうなるんですね…」
「暗部の部隊長ッッ!?」
「ごめんなさい投降します」
苦笑い気味のシズネの言葉に、敵は投降して事なきことを得た…。
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