三姉妹 しのぶさん姉妹百合夢
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「リン、カナヲ、宇髄さんから金平糖をいただいたから一緒に食べない?」
縁側で座っていたら、姉さんが顔を覗き込んできた。
ちなみにカナヲがずっと傍に居た。
しのぶ姉さんは、金平糖を数粒手の平に乗せて。
私もカナヲも一粒ずつ取る。
「甘くて美味しいね」
カナヲにそう言うと、カナヲはニコリと笑った。
夜、カナヲが任務へ行って。
「…しのぶ姉さん、もう居なくならないから…」
「信用しません」
私はしのぶ姉さんに手を引かれ、しのぶ姉さんの部屋へと連れて行かれる毎日…。
アオイもしのぶ姉さんの部屋に私の分の布団を敷き始める始末…。
私が家出してからもう数日経つのに…。
「?」
私はふと足を止めて、庭を見る。
「リン?どうしたの?」
私の手を握るしのぶ姉さんの手に力が入る。
花びらが。
風に吹かれて、舞っている。
ヒラヒラと。
月明かりに照らされながら。
幻想的に。
舞っている。
「リン…?」
しのぶ姉さんが抱きついて来た。
絶対に逃がさないスタイル。
「なんでも「何でもないも信用しません。話しなさい」
もう。
一度の家出で過保護になりすぎたと思う。
「…花びらが」
「花びら?」
私が指したほうを、しのぶ姉さんも見る。
「風で、綺麗に舞っているなぁと思って」
ヒラヒラ ヒラヒラ。
幻想的に。
そこに蒼い蝶も加わって。
とても綺麗に。
とても優雅に。
「…本当…綺麗ね…」
姉さんとしばらく魅入っていた。
「………」
「……そんなに見られると寝づらいよ…」
私が眠るまで見てくるの…。
自分だって疲れてるだろうに…。
「?」
私は姉さんのほうを向いて。
「ッ!」
ギュッと姉さんに抱きついた。
「…おやすみ、しのぶ姉さん」
「お、おやすみなさい、リン」
チラッとしのぶ姉さんを見れば、口を押さえて頬を赤らめていた。
「姉さん?」
「な、なに?」
「どうしたの?」
なんかいつもと様子が違うから聞いてみたら。
「……あなたが可愛すぎるから…」
と、言われた。
過保護を通り過ぎて溺愛されてた。
あんなに悩んでたのがバカみたいに、私はしのぶ姉さんに愛されていた。
先ほど見た花びらと蒼い蝶の、綺麗な舞い。
あれを思い浮かべながら。
あの花びらと蒼い蝶に取り巻かれながら舞う自分の夢を見た。
その夢には、カナエ姉さんも居て。
“舞いよ、リン。あなたの武器は”
私の手を取り、花びらと蒼い蝶の下へと導いてくれた。
「……」
はっと目が覚める。
時間はそんなに経っていないと思う。
スゥスゥと寝息を立てている姉さん。
寝顔も綺麗。
私はしのぶ姉さんを起こさないように、静かに部屋を出た。
庭へ行く。
「…カナエ…姉さん…」
そこにはカナエ姉さんがいた。
まだ夢を見ているのだろうか。
カナエ姉さんは綺麗に笑み、私へ手招きをした。
草履がないから裸足で庭へ出る。
カナエ姉さんが私に手を差し出したからその手を取る。
舞う。
カナエ姉さんに導かれるように。
舞う。
花びらが私を取り巻く。
舞う。
蒼い蝶が私と一緒に踊ってくれる。
不思議と疲れない。
私は呼吸が使えないのに、疲れないの。
“リン、あなたは強いわ。自分を信じて”
カナエ姉さんは私の額に口付けを落として。
“もう大丈夫。あなたは戦える”
優しく笑み、消えて行った。
「……リン」
しのぶ姉さんの声。
私を探してたみたい。
「……」
私は自分の手を見る。
戦える?
私、また戦える?
「…すごく綺麗な舞いだった…」
しのぶ姉さんも裸足で庭に出て、私を抱き締めた。
「…しのぶ姉さん、私…刀鍛冶の里に行きたい」
「え?」
途端にしのぶ姉さんは不安そうな表情を浮かべた。
「私、鬼殺隊だから」
「…でも…」
ギュッと手を握る。
「守られてばかりは居られない」
私は真っ直ぐしのぶ姉さんの目を見つめた。
もう怖くない。
恐怖はもう捨ててしまおう。
いつまでも守られてばかりは居られない。
いつまでも抜け殻になっては居られない。
カナエ姉さんは言ってくれた。
あなたは強い、と。
また戦える、と。
“胡蝶三姉妹の一番駄目な奴”?
その言葉を覆してやろう。
「…わかった。明日行きましょう」
ちゃんとした呼吸は使えないけど。
私には私に合う戦い方を見つけるんだ。
大丈夫、私はもう大丈夫。
「ふむ。一度その舞いを見せていただいても?」
しのぶ姉さんに、刀鍛冶の里に連れて来てもらった。
私の刀を担当してくれる人、“楪 銀麗”さん。
黒いひょっとこ面を付けているから顔はわからない。
「リン」
「うん」
姉さんに促され、外に出る。
息を深く吸い、ゆっくり吐き出す。
風が頬を撫で始めて。
その風に導かれるように、舞い踊る。
気が付けば花びらが取り巻いて。
気が付けばあの蒼い蝶がまた一緒に踊ってくれる。
「……」
「妹はあげません」
「何も言ってないよね?」
なぜかしのぶ姉さんと楪さんは睨み合ってて。
「うん、うん。わかった。キミに合う刀を打つよ。」
「ありがとうございます!」
「使いこなせるかはキミ次第。いや、キミだったら使いこなせるはずさ」
楪さんが私へ詰め寄り手を握ろうとしてきたのを。
「リン、危ないからこちらに」
「わっ」
グイッとしのぶ姉さんに腕を引かれて、しのぶ姉さんの腕の中に。
「「………」」
…また姉さんと楪さんが睨み合い始めた。
「温泉?」
「そう。この里、温泉が湧いてるの。帰る前に入って行かない?」
「入りたい」
刀が出来るまで、私一人で待ってるって言ったんだけど。
“絶対的にダメよ。危険だから”
許してもらえなかった。
後日蝶屋敷へと届けてもらえることに。
楪さんの鍛冶場を離れる際、渡された一冊の古い本。
“キミなら絶対に読み解けるよ”
と、肩に手を置かれそうになったのを。
“すぐ私の妹に触ろうとしないでください変態ですか”
ぺん、と姉さんが弾いた…。
“誰が変態じゃ!”
“あなたです”
また睨み合ってたけど無視した…。
で、温泉が湧いてるみたいで、帰る前に入って行くことに。
「……姉さんて、胸大きいね」
「そう?」
広い露天風呂なのに。
すごく密着して来る…。
「あなたは程良い大きさね」
「っちょ!触らないでよ!」
「あら?恥ずかしいの?」
「そ、そりゃ恥ずかしいでしょうが…!」
しのぶ姉さんが私の胸に触れて、ニヤニヤしてる。
多分、こんな姉さんの笑みを見れるのは私くらいだよね。
「リン!暴れない!」
「いや姉さんがしつこいから!」
露天風呂で、きゃあきゃあバシャバシャ。
姉さんとはしゃぐ。
こんな姉さんを見るのは初めて。
「きゃっ!」
「わ!」
温泉の中で足を滑らせ、姉さんが私に覆い被さるような体勢に。
「「……」」
綺麗な姉さんの顔が間近にある。
私はしのぶ姉さんの頬に手を伸ばし、綺麗だなぁと思いながら撫でていると。
「?」
しのぶ姉さんは、自分の頬にある私の手を掴んで。
引き寄せて。
「しの…………」
口付けをしてきた。
目を見開く私。
え?だって。
え?
「ん、ンっ」
啄まれるような口付け。
苦しい。
息が出来ない。
「は…っ」
息をするために口を開けば、舌が侵入してきた。
「は…っん、ン…っ」
舌を絡め取られ、厭らしい水音が耳に届く。
「は…っはぁ…っ」
離れた時には透明の糸が私たちを繋ぎ、プツリと切れた。
「…はぁ…はぁ…姉さん…?」
「……」
姉さんは私の口元に人差し指を当てて。
「…っひ…ぁ…っ」
首筋に舌を這わせてきて…。
「ん…っ」
鎖骨辺りをキツく吸い上げた。
赤い痕が残った。
「………姉さん」
「これで何処ぞの馬の骨にあなたを奪われないで済むわね」
虫除けだと姉さんは嬉しそうに。
「んっ」
また痕をつけて来た…。
溺愛すぎるのもどうかだよ…本当…。
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「リン、カナヲ、宇髄さんから金平糖をいただいたから一緒に食べない?」
縁側で座っていたら、姉さんが顔を覗き込んできた。
ちなみにカナヲがずっと傍に居た。
しのぶ姉さんは、金平糖を数粒手の平に乗せて。
私もカナヲも一粒ずつ取る。
「甘くて美味しいね」
カナヲにそう言うと、カナヲはニコリと笑った。
夜、カナヲが任務へ行って。
「…しのぶ姉さん、もう居なくならないから…」
「信用しません」
私はしのぶ姉さんに手を引かれ、しのぶ姉さんの部屋へと連れて行かれる毎日…。
アオイもしのぶ姉さんの部屋に私の分の布団を敷き始める始末…。
私が家出してからもう数日経つのに…。
「?」
私はふと足を止めて、庭を見る。
「リン?どうしたの?」
私の手を握るしのぶ姉さんの手に力が入る。
花びらが。
風に吹かれて、舞っている。
ヒラヒラと。
月明かりに照らされながら。
幻想的に。
舞っている。
「リン…?」
しのぶ姉さんが抱きついて来た。
絶対に逃がさないスタイル。
「なんでも「何でもないも信用しません。話しなさい」
もう。
一度の家出で過保護になりすぎたと思う。
「…花びらが」
「花びら?」
私が指したほうを、しのぶ姉さんも見る。
「風で、綺麗に舞っているなぁと思って」
ヒラヒラ ヒラヒラ。
幻想的に。
そこに蒼い蝶も加わって。
とても綺麗に。
とても優雅に。
「…本当…綺麗ね…」
姉さんとしばらく魅入っていた。
「………」
「……そんなに見られると寝づらいよ…」
私が眠るまで見てくるの…。
自分だって疲れてるだろうに…。
「?」
私は姉さんのほうを向いて。
「ッ!」
ギュッと姉さんに抱きついた。
「…おやすみ、しのぶ姉さん」
「お、おやすみなさい、リン」
チラッとしのぶ姉さんを見れば、口を押さえて頬を赤らめていた。
「姉さん?」
「な、なに?」
「どうしたの?」
なんかいつもと様子が違うから聞いてみたら。
「……あなたが可愛すぎるから…」
と、言われた。
過保護を通り過ぎて溺愛されてた。
あんなに悩んでたのがバカみたいに、私はしのぶ姉さんに愛されていた。
先ほど見た花びらと蒼い蝶の、綺麗な舞い。
あれを思い浮かべながら。
あの花びらと蒼い蝶に取り巻かれながら舞う自分の夢を見た。
その夢には、カナエ姉さんも居て。
“舞いよ、リン。あなたの武器は”
私の手を取り、花びらと蒼い蝶の下へと導いてくれた。
「……」
はっと目が覚める。
時間はそんなに経っていないと思う。
スゥスゥと寝息を立てている姉さん。
寝顔も綺麗。
私はしのぶ姉さんを起こさないように、静かに部屋を出た。
庭へ行く。
「…カナエ…姉さん…」
そこにはカナエ姉さんがいた。
まだ夢を見ているのだろうか。
カナエ姉さんは綺麗に笑み、私へ手招きをした。
草履がないから裸足で庭へ出る。
カナエ姉さんが私に手を差し出したからその手を取る。
舞う。
カナエ姉さんに導かれるように。
舞う。
花びらが私を取り巻く。
舞う。
蒼い蝶が私と一緒に踊ってくれる。
不思議と疲れない。
私は呼吸が使えないのに、疲れないの。
“リン、あなたは強いわ。自分を信じて”
カナエ姉さんは私の額に口付けを落として。
“もう大丈夫。あなたは戦える”
優しく笑み、消えて行った。
「……リン」
しのぶ姉さんの声。
私を探してたみたい。
「……」
私は自分の手を見る。
戦える?
私、また戦える?
「…すごく綺麗な舞いだった…」
しのぶ姉さんも裸足で庭に出て、私を抱き締めた。
「…しのぶ姉さん、私…刀鍛冶の里に行きたい」
「え?」
途端にしのぶ姉さんは不安そうな表情を浮かべた。
「私、鬼殺隊だから」
「…でも…」
ギュッと手を握る。
「守られてばかりは居られない」
私は真っ直ぐしのぶ姉さんの目を見つめた。
もう怖くない。
恐怖はもう捨ててしまおう。
いつまでも守られてばかりは居られない。
いつまでも抜け殻になっては居られない。
カナエ姉さんは言ってくれた。
あなたは強い、と。
また戦える、と。
“胡蝶三姉妹の一番駄目な奴”?
その言葉を覆してやろう。
「…わかった。明日行きましょう」
ちゃんとした呼吸は使えないけど。
私には私に合う戦い方を見つけるんだ。
大丈夫、私はもう大丈夫。
「ふむ。一度その舞いを見せていただいても?」
しのぶ姉さんに、刀鍛冶の里に連れて来てもらった。
私の刀を担当してくれる人、“楪 銀麗”さん。
黒いひょっとこ面を付けているから顔はわからない。
「リン」
「うん」
姉さんに促され、外に出る。
息を深く吸い、ゆっくり吐き出す。
風が頬を撫で始めて。
その風に導かれるように、舞い踊る。
気が付けば花びらが取り巻いて。
気が付けばあの蒼い蝶がまた一緒に踊ってくれる。
「……」
「妹はあげません」
「何も言ってないよね?」
なぜかしのぶ姉さんと楪さんは睨み合ってて。
「うん、うん。わかった。キミに合う刀を打つよ。」
「ありがとうございます!」
「使いこなせるかはキミ次第。いや、キミだったら使いこなせるはずさ」
楪さんが私へ詰め寄り手を握ろうとしてきたのを。
「リン、危ないからこちらに」
「わっ」
グイッとしのぶ姉さんに腕を引かれて、しのぶ姉さんの腕の中に。
「「………」」
…また姉さんと楪さんが睨み合い始めた。
「温泉?」
「そう。この里、温泉が湧いてるの。帰る前に入って行かない?」
「入りたい」
刀が出来るまで、私一人で待ってるって言ったんだけど。
“絶対的にダメよ。危険だから”
許してもらえなかった。
後日蝶屋敷へと届けてもらえることに。
楪さんの鍛冶場を離れる際、渡された一冊の古い本。
“キミなら絶対に読み解けるよ”
と、肩に手を置かれそうになったのを。
“すぐ私の妹に触ろうとしないでください変態ですか”
ぺん、と姉さんが弾いた…。
“誰が変態じゃ!”
“あなたです”
また睨み合ってたけど無視した…。
で、温泉が湧いてるみたいで、帰る前に入って行くことに。
「……姉さんて、胸大きいね」
「そう?」
広い露天風呂なのに。
すごく密着して来る…。
「あなたは程良い大きさね」
「っちょ!触らないでよ!」
「あら?恥ずかしいの?」
「そ、そりゃ恥ずかしいでしょうが…!」
しのぶ姉さんが私の胸に触れて、ニヤニヤしてる。
多分、こんな姉さんの笑みを見れるのは私くらいだよね。
「リン!暴れない!」
「いや姉さんがしつこいから!」
露天風呂で、きゃあきゃあバシャバシャ。
姉さんとはしゃぐ。
こんな姉さんを見るのは初めて。
「きゃっ!」
「わ!」
温泉の中で足を滑らせ、姉さんが私に覆い被さるような体勢に。
「「……」」
綺麗な姉さんの顔が間近にある。
私はしのぶ姉さんの頬に手を伸ばし、綺麗だなぁと思いながら撫でていると。
「?」
しのぶ姉さんは、自分の頬にある私の手を掴んで。
引き寄せて。
「しの…………」
口付けをしてきた。
目を見開く私。
え?だって。
え?
「ん、ンっ」
啄まれるような口付け。
苦しい。
息が出来ない。
「は…っ」
息をするために口を開けば、舌が侵入してきた。
「は…っん、ン…っ」
舌を絡め取られ、厭らしい水音が耳に届く。
「は…っはぁ…っ」
離れた時には透明の糸が私たちを繋ぎ、プツリと切れた。
「…はぁ…はぁ…姉さん…?」
「……」
姉さんは私の口元に人差し指を当てて。
「…っひ…ぁ…っ」
首筋に舌を這わせてきて…。
「ん…っ」
鎖骨辺りをキツく吸い上げた。
赤い痕が残った。
「………姉さん」
「これで何処ぞの馬の骨にあなたを奪われないで済むわね」
虫除けだと姉さんは嬉しそうに。
「んっ」
また痕をつけて来た…。
溺愛すぎるのもどうかだよ…本当…。
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