柱稽古 しのぶさん男主夢
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「お!少しはマシになってきたね!天元!」
「少しかよ!!派手にマシになっただろうが!」
それから数日間、毎日のように柱たちを鍛えている銀麗さん。
このたったの数日間で仕上げてくる柱たちに銀麗さんは驚いていた。
銀麗さんに教わった身のこなしや刀の振り方は、皆さん曰く。
“あいつ手足が四本ずつあるんじゃねぇ…?”
だった。
それほどまでに銀麗さんの動きは滑らか且つ早く、鋭いもので。
「銀麗さんは疲れないんですか?」
この数日休まずに柱たちの鍛錬に勤しんで。
「いやぁ、現役時代を思い出す良い機会になってて良い運動させてもらってるよ」
すごく充実してるんだ、なんて言うくらい。
体力が年下の私たちよりあるって…凄い人…。
逆に私たちの体力の無さが浮き彫りになってしまっている事実に、私たち柱は絶句したまま。
「実弥も数日前よりは技の精度が少しずつ上がってるのも嬉しいなぁ。」
銀麗さんは鍛錬に血反吐を吐きながらも付いて行く弟弟子に、嬉しそうに笑う。
「あ、そうそう。確か今日は午後から蜜璃ちゃんとの柱稽古だった」
昨日帰還した甘露寺さんと、今日は柱稽古のご予定で。
「どのくらい強いのか楽しみだよ」
「………」
甘露寺さんとの柱稽古にワクワクしてる様子で…。
どこか…なぜか…アレだったので…。
「?しの…………!!」
またゆっくりと銀麗さんに近づき、そっと唇を合わせると。
やっぱりビクッと肩を震わせた。
「不合格です、銀麗さん」
「…まだまだ僕も未熟者ってことだね」
銀麗さんは頬を赤らめ、それを誤魔化すようにお茶を啜った。
すると。
「しのぶちゃーん!」
「!甘露寺さん、お疲れ様です」
早めに甘露寺さんがやって来た。
「しのぶちゃんもお疲れ様っ!」
「やぁ、君が甘露寺 蜜璃ちゃんですね。僕は楪 銀麗です。お館様より柱稽古の命を賜ってるんだ。よろしくね」
と、銀麗さんは甘露寺さんの少し左側へと手を差し伸ばし握手を求めた。
「あ…、はい!よろしくお願いします!」
甘露寺さんは察したようで、何も言わずに銀麗さんの手の位置に移動して握手をした。
「木刀での稽古でいいのかな?」
「あ、あの…私の刀は特殊で…」
甘露寺さんの日輪刀は極めて薄く、柔らかい日輪刀で。
柔軟性と関節の可動域が広く、太刀筋を見極めるのが困難。
「なるほど。木刀では鍛錬にならないか」
ふむ、と銀麗さんは少し考えて。
「じゃあ、日輪刀を使おうか」
私の傍にあった白杖の日輪刀を手に取った。
「え!?で、でももし怪我をさせちゃったら…っ」
甘露寺さんの言葉に、銀麗さんはクスリと笑って。
「僕に傷を付けられたなら、君はどの柱よりも優秀だということだよ」
甘露寺さんを挑発した。
「っ」
甘露寺さんは困ったように私を見るものだから、私は苦笑を零して頷くと。
甘露寺さんも頷いて、刀の柄を握った。
「い、行きます…っ」
「はい」
甘露寺さんは地を蹴り上空から、特殊な刀を振り下ろせば。
「!この空気の揺れは…!」
銀麗さんも刀を抜いて、甘露寺さんの日輪刀を弾いて。
「“空の呼吸 二つ目 閃空”」
上空にいる甘露寺さんへ、物凄く速い一振りで斬撃を飛ばした。
「ッ!!」
初めて見る銀麗さんの二つ目の技に、私は立ち上がる。
「っ!!」
甘露寺さんもその斬撃に対して、手首を捻らせて刀の柔軟性を活かして。
銀麗さんの斬撃を相殺させたと同時に斬りかかる。
「………」
銀麗さんの雰囲気が変わり、銀麗さんは鞘と刀の柄を合わせて。
「「薙刀!?」」
薙刀状にし、甘露寺さんの刀を再び弾き、合わせた刀と鞘を解除して地面に付いた甘露寺さんの刃先を鞘で押さえて。
「ッぐ…ッ!!」
刀を軸に胴に蹴りを放った。
甘露寺さんは咄嗟に腕でガードをしたものの、数メートル飛ばされる。
「はっ」
そこで銀麗さんがハッとして。
「いやはや…参ったね」
雰囲気がいつもの銀麗さんに戻り、そして。
「蜜璃ちゃんの強さに、少し本気にさせられてしまったよ…」
参った参った、と嬉しそうに笑った。
私と甘露寺さんは顔を見合わせる。
甘露寺さん以外の柱は、銀麗さんに本気を出させるどころか技すら出させなかった。
それに、銀麗さんの刀の仕様変化も今初めて…。
刀から薙刀へと変換させる速さと解除してからの一振りと鞘をも駆使して戦われたらもう…。
甘露寺さんは銀麗さんへ歩み寄り、顔の前で手を振る。
「ん?」
「あ、あの…本当に見えてないのかなって思って…っ」
「あは!みんなにそう言われるよ!」
甘露寺さんと銀麗さんは私の方へと歩いて来る。
「銀麗さんに技を使わせたのは甘露寺さんだけですよ」
「え!?そうなの!?」
「蜜璃ちゃんの太刀筋を読み取るのが苦労した。変わった刀を持ってるんだね」
その刀を自在に操れるなんて素晴らしいと銀麗さんが褒めると、甘露寺さんは頬を赤らめて。
「い、いえそんな…っ」
ブブブブブと高速で首を横に振った。
するとそこに。
「楪 銀麗!!貴様!甘露寺に触れるな!」
伊黒さんが復活して、銀麗さんを睨む。
「え?触ってないけど…」
銀麗さんはすぐに伊黒さんが甘露寺さんを慕っていることに気付き、ニヤリと笑って。
「触られたくないなら、僕から守ってみなよ」
「「「っ!!」」」
甘露寺さんの腕を引き、腰を抱いた。
「貴様ぁあ!!」
「お!怒ると動き良くなるね!」
伊黒さんが激昂し、銀麗さんへ日輪刀で斬りかかった。
……私もまだ銀麗さんに腰を抱かれたことないのに…。
まぁ…口付けは…しますが…。
伊黒さんと銀麗さんは再び柱稽古?という名の喧嘩?をし始めた。
「ね、しのぶちゃん」
「どうしました?」
甘露寺さんが私へ歩み寄って来て。
「しのぶちゃん、今の嫉妬した?」
「え!?」
コソコソと耳打ちをされても…。
「え?だってしのぶちゃん、楪さんのこと好き「甘露寺さんッ!!」
言い終える前に両手で甘露寺さんの口を塞いだけれど…。
バキッ
「なっ!?楪 銀麗!?貴様…っ!」
嫌な音がしてそちらを見れば…。
「………」
銀麗さんの顔面に、伊黒さんの拳が減り込んでいた…。
「ゆ、楪さん!?」
大の字で倒れる銀麗さん。
……聞こえて動揺してしまったんですね。
口付けをしてますし、私の気持ちは知っているけどやはり言葉にされると弱いようで。
「……ちょっと休憩しようかな」
ゴロン、とそのまま私に背中を向けた。
「…楪 銀麗、貴様顔が紅潮しているがどうしたんだ…」
「ッ!おおおお小芭内、それは気のせいだと思うよ。ちょっと厠へ行って来るね」
動揺しながらそそくさと去っていった…。
「…どうしたんだろ、楪さん…」
「甘露寺さん…銀麗さんは視覚以外の感覚がずば抜けて高いので、甘露寺さんが私に言ったことが聞こえてしまったんです…」
「えええ!?そ、そうなの!?ええー!?だって凄く小さな声で言ったよ!?」
凄く小さな声でも…。
「心音すら聞き取ってしまう方に、小さな声は通用しないんです…」
「心音も!?うっそーー!!ごめーーんしのぶちゃーーん!!」
銀麗さんには通用しない…。
さて、と…。
どんな顔でお話をすればいいですかね…。
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「お!少しはマシになってきたね!天元!」
「少しかよ!!派手にマシになっただろうが!」
それから数日間、毎日のように柱たちを鍛えている銀麗さん。
このたったの数日間で仕上げてくる柱たちに銀麗さんは驚いていた。
銀麗さんに教わった身のこなしや刀の振り方は、皆さん曰く。
“あいつ手足が四本ずつあるんじゃねぇ…?”
だった。
それほどまでに銀麗さんの動きは滑らか且つ早く、鋭いもので。
「銀麗さんは疲れないんですか?」
この数日休まずに柱たちの鍛錬に勤しんで。
「いやぁ、現役時代を思い出す良い機会になってて良い運動させてもらってるよ」
すごく充実してるんだ、なんて言うくらい。
体力が年下の私たちよりあるって…凄い人…。
逆に私たちの体力の無さが浮き彫りになってしまっている事実に、私たち柱は絶句したまま。
「実弥も数日前よりは技の精度が少しずつ上がってるのも嬉しいなぁ。」
銀麗さんは鍛錬に血反吐を吐きながらも付いて行く弟弟子に、嬉しそうに笑う。
「あ、そうそう。確か今日は午後から蜜璃ちゃんとの柱稽古だった」
昨日帰還した甘露寺さんと、今日は柱稽古のご予定で。
「どのくらい強いのか楽しみだよ」
「………」
甘露寺さんとの柱稽古にワクワクしてる様子で…。
どこか…なぜか…アレだったので…。
「?しの…………!!」
またゆっくりと銀麗さんに近づき、そっと唇を合わせると。
やっぱりビクッと肩を震わせた。
「不合格です、銀麗さん」
「…まだまだ僕も未熟者ってことだね」
銀麗さんは頬を赤らめ、それを誤魔化すようにお茶を啜った。
すると。
「しのぶちゃーん!」
「!甘露寺さん、お疲れ様です」
早めに甘露寺さんがやって来た。
「しのぶちゃんもお疲れ様っ!」
「やぁ、君が甘露寺 蜜璃ちゃんですね。僕は楪 銀麗です。お館様より柱稽古の命を賜ってるんだ。よろしくね」
と、銀麗さんは甘露寺さんの少し左側へと手を差し伸ばし握手を求めた。
「あ…、はい!よろしくお願いします!」
甘露寺さんは察したようで、何も言わずに銀麗さんの手の位置に移動して握手をした。
「木刀での稽古でいいのかな?」
「あ、あの…私の刀は特殊で…」
甘露寺さんの日輪刀は極めて薄く、柔らかい日輪刀で。
柔軟性と関節の可動域が広く、太刀筋を見極めるのが困難。
「なるほど。木刀では鍛錬にならないか」
ふむ、と銀麗さんは少し考えて。
「じゃあ、日輪刀を使おうか」
私の傍にあった白杖の日輪刀を手に取った。
「え!?で、でももし怪我をさせちゃったら…っ」
甘露寺さんの言葉に、銀麗さんはクスリと笑って。
「僕に傷を付けられたなら、君はどの柱よりも優秀だということだよ」
甘露寺さんを挑発した。
「っ」
甘露寺さんは困ったように私を見るものだから、私は苦笑を零して頷くと。
甘露寺さんも頷いて、刀の柄を握った。
「い、行きます…っ」
「はい」
甘露寺さんは地を蹴り上空から、特殊な刀を振り下ろせば。
「!この空気の揺れは…!」
銀麗さんも刀を抜いて、甘露寺さんの日輪刀を弾いて。
「“空の呼吸 二つ目 閃空”」
上空にいる甘露寺さんへ、物凄く速い一振りで斬撃を飛ばした。
「ッ!!」
初めて見る銀麗さんの二つ目の技に、私は立ち上がる。
「っ!!」
甘露寺さんもその斬撃に対して、手首を捻らせて刀の柔軟性を活かして。
銀麗さんの斬撃を相殺させたと同時に斬りかかる。
「………」
銀麗さんの雰囲気が変わり、銀麗さんは鞘と刀の柄を合わせて。
「「薙刀!?」」
薙刀状にし、甘露寺さんの刀を再び弾き、合わせた刀と鞘を解除して地面に付いた甘露寺さんの刃先を鞘で押さえて。
「ッぐ…ッ!!」
刀を軸に胴に蹴りを放った。
甘露寺さんは咄嗟に腕でガードをしたものの、数メートル飛ばされる。
「はっ」
そこで銀麗さんがハッとして。
「いやはや…参ったね」
雰囲気がいつもの銀麗さんに戻り、そして。
「蜜璃ちゃんの強さに、少し本気にさせられてしまったよ…」
参った参った、と嬉しそうに笑った。
私と甘露寺さんは顔を見合わせる。
甘露寺さん以外の柱は、銀麗さんに本気を出させるどころか技すら出させなかった。
それに、銀麗さんの刀の仕様変化も今初めて…。
刀から薙刀へと変換させる速さと解除してからの一振りと鞘をも駆使して戦われたらもう…。
甘露寺さんは銀麗さんへ歩み寄り、顔の前で手を振る。
「ん?」
「あ、あの…本当に見えてないのかなって思って…っ」
「あは!みんなにそう言われるよ!」
甘露寺さんと銀麗さんは私の方へと歩いて来る。
「銀麗さんに技を使わせたのは甘露寺さんだけですよ」
「え!?そうなの!?」
「蜜璃ちゃんの太刀筋を読み取るのが苦労した。変わった刀を持ってるんだね」
その刀を自在に操れるなんて素晴らしいと銀麗さんが褒めると、甘露寺さんは頬を赤らめて。
「い、いえそんな…っ」
ブブブブブと高速で首を横に振った。
するとそこに。
「楪 銀麗!!貴様!甘露寺に触れるな!」
伊黒さんが復活して、銀麗さんを睨む。
「え?触ってないけど…」
銀麗さんはすぐに伊黒さんが甘露寺さんを慕っていることに気付き、ニヤリと笑って。
「触られたくないなら、僕から守ってみなよ」
「「「っ!!」」」
甘露寺さんの腕を引き、腰を抱いた。
「貴様ぁあ!!」
「お!怒ると動き良くなるね!」
伊黒さんが激昂し、銀麗さんへ日輪刀で斬りかかった。
……私もまだ銀麗さんに腰を抱かれたことないのに…。
まぁ…口付けは…しますが…。
伊黒さんと銀麗さんは再び柱稽古?という名の喧嘩?をし始めた。
「ね、しのぶちゃん」
「どうしました?」
甘露寺さんが私へ歩み寄って来て。
「しのぶちゃん、今の嫉妬した?」
「え!?」
コソコソと耳打ちをされても…。
「え?だってしのぶちゃん、楪さんのこと好き「甘露寺さんッ!!」
言い終える前に両手で甘露寺さんの口を塞いだけれど…。
バキッ
「なっ!?楪 銀麗!?貴様…っ!」
嫌な音がしてそちらを見れば…。
「………」
銀麗さんの顔面に、伊黒さんの拳が減り込んでいた…。
「ゆ、楪さん!?」
大の字で倒れる銀麗さん。
……聞こえて動揺してしまったんですね。
口付けをしてますし、私の気持ちは知っているけどやはり言葉にされると弱いようで。
「……ちょっと休憩しようかな」
ゴロン、とそのまま私に背中を向けた。
「…楪 銀麗、貴様顔が紅潮しているがどうしたんだ…」
「ッ!おおおお小芭内、それは気のせいだと思うよ。ちょっと厠へ行って来るね」
動揺しながらそそくさと去っていった…。
「…どうしたんだろ、楪さん…」
「甘露寺さん…銀麗さんは視覚以外の感覚がずば抜けて高いので、甘露寺さんが私に言ったことが聞こえてしまったんです…」
「えええ!?そ、そうなの!?ええー!?だって凄く小さな声で言ったよ!?」
凄く小さな声でも…。
「心音すら聞き取ってしまう方に、小さな声は通用しないんです…」
「心音も!?うっそーー!!ごめーーんしのぶちゃーーん!!」
銀麗さんには通用しない…。
さて、と…。
どんな顔でお話をすればいいですかね…。
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