柱稽古 しのぶさん男主夢
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「送っていただきありがとうございました」
「いえ!とんでもないです!」
小一時間ほどで銀麗さんが隠に連れられて、私の屋敷へとやって来た。
「おかえりなさい、銀麗さん」
「うん、ありがとうしのぶちゃん。いやぁ、今代のお館様もすごく優秀な方だねぇ」
銀麗さんは白杖を付きながら私たちの方へ歩いて来る。
「………」
不死川さんは一言も発せず、銀麗さんを見ている。
「ん」
銀麗さんがピタリと足を止めて。
「心音が二つあるね。この匂い、実弥かな?」
不死川さんの存在に気付いた。
凄い…。
「…匂いで覚えてんじゃねェよ…」
「あは!大丈夫、臭くないよ」
「ちィ!!」
なんて怒っているように見えて、覚えていてくれてるのが嬉しいんだろうなぁ。
「元気そうで何より」
「…あんたもなァ…」
私は銀麗さんの手を取り、縁側へと誘導する。
「こちらに」
「ありがとうね」
銀麗さんは縁側に座る。
「失礼します、しのぶ様」
同時に、アオイが銀麗さんのお茶を持って来てくれて。
「あなたが楪 銀麗さん…ですか」
「ん?可愛らしい声の女の子だね。はい、僕が楪 銀麗です。お茶をありがとうございます」
アオイは銀麗さんに静かに湯呑みを手渡して。
銀麗さんの顔を見た後、私の耳元で。
「(…女性みたいな顔立ちの方ですね)」
なんて囁いて来た。
……いくら耳元で囁いても…。
「………アオイ、小さく喋っても銀麗さんには聞こえてますよ」
銀麗さんの聴覚は心音すら聞き取るから…。
「っ!失礼しましたっ」
しっかりと銀麗さんに聞こえてしまっている。
「35歳のおじさんに“女性みたい”はちょっと美化しすぎじゃないかなぁ」
「え!?35歳!?み、見えない…っ」
銀麗さんはクスクス笑って、お茶を啜ると。
「…お館様があんたに柱稽古を頼んだって聞いたんだがァ…」
今まで黙ってた不死川さんが問うと。
「うん。お館様には今の柱たちの強化を仰せつかってね」
それと、と銀麗さんは続けて。
「鬼殺隊に復帰しないか、とも言われたよ」
そう言った。
「「え!?鬼殺隊に!?」」
私と不死川さんは顔を見合わせる。
銀麗さんが…現役になる?
「それでなんて答えたんだァ…」
不死川さんの二度目の問いに、銀麗さんは私がいる方向に顔を向けて。
「考えさせて欲しいって返事をしたよ」
ニコリと笑った。
「…そうかァ…。俺はあんたが現役に戻るのは賛成だ…」
「私も…銀麗さんの強さなら現役でも大丈夫かと思います」
「んー、うん。ちょっと考えてみるさ」
銀麗さんが現役に戻るなら、村の方々は寂しがるでしょうけれど。
鬼殺隊は銀麗さんの強さを必要としている。
盲目でも正確な太刀筋は見事なものだから。
「柱稽古は明日からにして欲しいかな。とりあえずしのぶちゃんのお屋敷の敷地内を把握したいからね」
初めての場所だから、何がどこにあるかもわからない。
だから、今日は私の屋敷の敷地内を歩いて把握するという銀麗さん。
「…一日で覚えられるんですか?」
「ん、問題ないよ。誰か案内してくれると助かるんだけど、お願い出来るかな?」
私と不死川さんはまた顔を見合わせて。
「…では私がご案内します」
「…俺は明日また来るからなァ」
「ありがとうしのぶちゃん。明日ね、実弥」
不死川さんは帰って行き、私は銀麗さんの手を取って敷地内を案内して歩いた。
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「送っていただきありがとうございました」
「いえ!とんでもないです!」
小一時間ほどで銀麗さんが隠に連れられて、私の屋敷へとやって来た。
「おかえりなさい、銀麗さん」
「うん、ありがとうしのぶちゃん。いやぁ、今代のお館様もすごく優秀な方だねぇ」
銀麗さんは白杖を付きながら私たちの方へ歩いて来る。
「………」
不死川さんは一言も発せず、銀麗さんを見ている。
「ん」
銀麗さんがピタリと足を止めて。
「心音が二つあるね。この匂い、実弥かな?」
不死川さんの存在に気付いた。
凄い…。
「…匂いで覚えてんじゃねェよ…」
「あは!大丈夫、臭くないよ」
「ちィ!!」
なんて怒っているように見えて、覚えていてくれてるのが嬉しいんだろうなぁ。
「元気そうで何より」
「…あんたもなァ…」
私は銀麗さんの手を取り、縁側へと誘導する。
「こちらに」
「ありがとうね」
銀麗さんは縁側に座る。
「失礼します、しのぶ様」
同時に、アオイが銀麗さんのお茶を持って来てくれて。
「あなたが楪 銀麗さん…ですか」
「ん?可愛らしい声の女の子だね。はい、僕が楪 銀麗です。お茶をありがとうございます」
アオイは銀麗さんに静かに湯呑みを手渡して。
銀麗さんの顔を見た後、私の耳元で。
「(…女性みたいな顔立ちの方ですね)」
なんて囁いて来た。
……いくら耳元で囁いても…。
「………アオイ、小さく喋っても銀麗さんには聞こえてますよ」
銀麗さんの聴覚は心音すら聞き取るから…。
「っ!失礼しましたっ」
しっかりと銀麗さんに聞こえてしまっている。
「35歳のおじさんに“女性みたい”はちょっと美化しすぎじゃないかなぁ」
「え!?35歳!?み、見えない…っ」
銀麗さんはクスクス笑って、お茶を啜ると。
「…お館様があんたに柱稽古を頼んだって聞いたんだがァ…」
今まで黙ってた不死川さんが問うと。
「うん。お館様には今の柱たちの強化を仰せつかってね」
それと、と銀麗さんは続けて。
「鬼殺隊に復帰しないか、とも言われたよ」
そう言った。
「「え!?鬼殺隊に!?」」
私と不死川さんは顔を見合わせる。
銀麗さんが…現役になる?
「それでなんて答えたんだァ…」
不死川さんの二度目の問いに、銀麗さんは私がいる方向に顔を向けて。
「考えさせて欲しいって返事をしたよ」
ニコリと笑った。
「…そうかァ…。俺はあんたが現役に戻るのは賛成だ…」
「私も…銀麗さんの強さなら現役でも大丈夫かと思います」
「んー、うん。ちょっと考えてみるさ」
銀麗さんが現役に戻るなら、村の方々は寂しがるでしょうけれど。
鬼殺隊は銀麗さんの強さを必要としている。
盲目でも正確な太刀筋は見事なものだから。
「柱稽古は明日からにして欲しいかな。とりあえずしのぶちゃんのお屋敷の敷地内を把握したいからね」
初めての場所だから、何がどこにあるかもわからない。
だから、今日は私の屋敷の敷地内を歩いて把握するという銀麗さん。
「…一日で覚えられるんですか?」
「ん、問題ないよ。誰か案内してくれると助かるんだけど、お願い出来るかな?」
私と不死川さんはまた顔を見合わせて。
「…では私がご案内します」
「…俺は明日また来るからなァ」
「ありがとうしのぶちゃん。明日ね、実弥」
不死川さんは帰って行き、私は銀麗さんの手を取って敷地内を案内して歩いた。
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