盲目の剣士 しのぶさん男主夢
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バンッ
ゴンッ
「……何…今のすごい音…」
ある日の暇。
生薬の買い付けに、少し離れた村へと赴けば。
すごい音が聞こえてきた。
振り返れば、仰向けに倒れてる人が居て。
両手で顔面を押さえて転げ回っていた。
転げ回ってる人の上には看板があるから、どうやら看板に顔面をぶつけて転んだみたいですね。
周りの人は見て見ぬふりというか、ニヤニヤ笑ってるだけ。
「ぎゃははは!大丈夫かい!」
看板を掲げている骨董屋の方が出て来て、転げ回ってる人を笑い飛ばす。
私は眉間に皺を寄せ、その人のところへ行く。
「大丈夫ですか?」
転げ回ってる人を起こしてあげると。
「ああ、大丈夫です。ご親切にありがとう」
転げ回ってる人は男性で、両目を隠すように包帯が巻かれていた。
つまり、目が見えないということ。
少し太めの白杖もあるし、最近目が見えなくなったわけじゃなさそうね。
男性を支えるように立ち上がらせる。
…背が高い。
多分、180cmくらいありそう。
骨董屋の方を睨むように見る。
「看板は仕方ありませんが、笑うところじゃないと思いますが」
骨董屋の方にそう言うと。
「ふ、ふん。銀麗、気をつけな!」
骨董屋の方はタジタジになって、“銀麗”と呼んだ男性にそう言って店の中へと戻って行った。
「ちょっ「いいんですいいんです。ぶつかった僕が悪いので」
銀麗さんはニコリと笑って。
「じゃあお嬢さん、親切にしてくれてありがとうね。気をつけて帰るんだよ?」
「あ…はい…」
白杖で道を探りながら歩き出した。
その後ろ姿を見守っていると。
「おーい、銀麗。10歩くらい先に水溜りあるから気をつけろな」
「ありがとう助六さん。気をつけます」
村の方が銀麗さんの進む先にある水溜りの存在を教えてあげていた。
「銀ちゃん、今日魚屋さんお休みだよ」
「あちゃー、サンマを買おうと思ってたんだけど、お休みなら仕方ないね。ありがとうカヨさん」
「あ、銀麗!八百屋さんが銀麗にって林檎くれたぜ!玄関に置いといたからな!」
「林檎!丁度食べたいと思ってたんだ。八百屋さんにお礼言わないと。蓮次さんありがとう」
色んな方に声を掛けられてる…。
さっきは見て見ぬふりだったのに…。
「……変わった村ですね…」
なんだか不思議な村だと思いながら、薬屋さんへと向かった。
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バンッ
ゴンッ
「……何…今のすごい音…」
ある日の暇。
生薬の買い付けに、少し離れた村へと赴けば。
すごい音が聞こえてきた。
振り返れば、仰向けに倒れてる人が居て。
両手で顔面を押さえて転げ回っていた。
転げ回ってる人の上には看板があるから、どうやら看板に顔面をぶつけて転んだみたいですね。
周りの人は見て見ぬふりというか、ニヤニヤ笑ってるだけ。
「ぎゃははは!大丈夫かい!」
看板を掲げている骨董屋の方が出て来て、転げ回ってる人を笑い飛ばす。
私は眉間に皺を寄せ、その人のところへ行く。
「大丈夫ですか?」
転げ回ってる人を起こしてあげると。
「ああ、大丈夫です。ご親切にありがとう」
転げ回ってる人は男性で、両目を隠すように包帯が巻かれていた。
つまり、目が見えないということ。
少し太めの白杖もあるし、最近目が見えなくなったわけじゃなさそうね。
男性を支えるように立ち上がらせる。
…背が高い。
多分、180cmくらいありそう。
骨董屋の方を睨むように見る。
「看板は仕方ありませんが、笑うところじゃないと思いますが」
骨董屋の方にそう言うと。
「ふ、ふん。銀麗、気をつけな!」
骨董屋の方はタジタジになって、“銀麗”と呼んだ男性にそう言って店の中へと戻って行った。
「ちょっ「いいんですいいんです。ぶつかった僕が悪いので」
銀麗さんはニコリと笑って。
「じゃあお嬢さん、親切にしてくれてありがとうね。気をつけて帰るんだよ?」
「あ…はい…」
白杖で道を探りながら歩き出した。
その後ろ姿を見守っていると。
「おーい、銀麗。10歩くらい先に水溜りあるから気をつけろな」
「ありがとう助六さん。気をつけます」
村の方が銀麗さんの進む先にある水溜りの存在を教えてあげていた。
「銀ちゃん、今日魚屋さんお休みだよ」
「あちゃー、サンマを買おうと思ってたんだけど、お休みなら仕方ないね。ありがとうカヨさん」
「あ、銀麗!八百屋さんが銀麗にって林檎くれたぜ!玄関に置いといたからな!」
「林檎!丁度食べたいと思ってたんだ。八百屋さんにお礼言わないと。蓮次さんありがとう」
色んな方に声を掛けられてる…。
さっきは見て見ぬふりだったのに…。
「……変わった村ですね…」
なんだか不思議な村だと思いながら、薬屋さんへと向かった。
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