名探偵コナン 旧拍手文置き場
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ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
ピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポ「わかったわよ!」
「居留守だってわかってるんだから、さっさと出なさい」
「何よもう。せっかくの休みなんだから邪魔しないでよ」
「邪魔とは人聞きが悪いわね。せっかく娘を紹介しに来たのに」
「頼んでないわよそん…な…の…………娘?」
「こんにちは」
ある休みの日、優雅に過ごしていたらインターホンが鳴った。
すごく鳴った。
もう煩いくらい鳴った。
あまりのしつこさに私が負けて出ると、やっぱりベルモットだった。
で、ジト目で睨んでやればベルモットは肩を竦めて綺麗に微笑んで。
『娘を紹介しに来たのに』
と。
言った。
すると、下から『こんにちは』と。
聞こえて。
きた。
気が。
しなくも。
ない。
「…………」
恐る恐る視線を下に向けると、6才くらいの。
ベルモット似の。
綺麗な金髪をした女の子が。
いた。
「え?」
女の子を指して、ベルモットを見る。
え?
え?
娘?
ベルモットに?
うそ…でしょ…?
「アイリって言って、今年18歳になるの」
「そう18歳………18!?え!?だって小さ……ッ」
思わず叫びそうになったのを、ベルモットに手で塞がれた。
「バカね。中に入るわよ」
「うん」
「いえちょっと待ちましょうよ。ね、娘って!」
二人はスタスタと中に入って行っちゃって、私も後を追う。
「旦那と子供がいるのに私を抱いたの!?」
「そ」
「最低!なんで!?遊び!?性欲処理!?もう最低…っ」
「遊びでもなければ、性欲処理でもないわ」
「旦那がいて、子供もいるのに…っ!そんな言葉信じない!」
息切れするくらい叫んでやった。
だって。
だって。
旦那と子供がいるのに。
不倫じゃない。
ベルモットとは交際してるわけじゃないけど…。
身体の関係を持って…。
「アイリさん、お父さん15年前に死んだんだ」
不意に放たれた言葉に。
「……え?」
アイリちゃんを見つめると、少しだけ寂しそうな表情を浮かべていた。
死んだ?
目を見開いてベルモットへ視線を移すと、ベルモットはクスクスと笑って。
「遊びでも、性欲処理でも、ましてや不倫でもないわ」
だから安心しなさい。
と。
ちゅ、と。
額にキスをしてきた。
私はヘナヘナとその場に座り込んで。
「…………ごめん」
小さく謝った。
で。
「ん」
ちゅ、と。
「…ちょっとアイリ、いくらあなたでもそれは許さないわよ?」
…アイリちゃんにもキスをされた…。
「いや、つい。」
「次はないからね」
「はいはい」
何がなんだかもう…。
ちょっとだけ落ち着いて、ソファーに座る私。
「落ち着いた?」
「…えぇ」
アイリちゃんは部屋の中を探検し始めて、今はリビングにはいない。
「…なんで子供の姿なの?」
「ボウヤと同じ薬を飲みやがったからよ」
「…確か毒薬よね?」
「そ。私の足枷になるからって飲んだんですって」
頭に来るわよね、と怒ってる。
ベルモットが子供を産むってことは、すごく愛した人なんだろうなぁ。
好きで好きで。
仕方がなかったんだろうな…。
「アイリ?」
生涯の中で、唯一愛しいと思えた人で。
「…バカね」
ああ。
ダメだ。
泣けてきた。
別にベルモットと交際してるわけじゃないし、ベルモットはFBIの敵だし。
関係ないのに。
ベルモットの思い出の中に居続けるその人が羨ましくて。
すごく苦しい。
「…どうして今、アイリちゃんを連れてきたの?」
苦しいけど、仕方ないことよね。
「ああ、それはね」
ベルモットは綺麗に微笑んで。
「しばらく預かってほしいの」
なんて。
ほざいた。
「…はぁ?」
ピキッと私のこめかみに青筋が浮かぶ。
「あなたになら安心して預けられるから」
「勝手に決めないでよ…」
「ボウヤのところも考えたんだけど、あの子といるとすぐ何かの事件に関わるじゃない?」
そういうのが面倒だ、と。
「アイリも了承済みよ」
「私は了承してないわよ。それにFBIの私に預けるって気は確かなの?」
「あら?あなたたちFBIは、子供の命を天秤にかけるようなやり方をする組織なの?」
それ以前に、と続けて。
「あなたはそういうことが出来ない甘い人間だしね」
私の性格を理解してか、そんなこと有り得ないと断言するベルモット。
信用されてるのか、上手いこと持ち上げて利用しようとしてるのか。
……後者ね。
「アイリさんが嫌じゃなかったら、でいいんだよ?」
アイリちゃんが戻ってきて、私の前に立つ。
…ベルモットに似て、綺麗な顔立ちをしてるわね。
私はため息を零して。
「…もう…わかったわよ…」
渋々了承した。
子供にお願いされちゃ、断るに断れないじゃない…。
「…というか、2才しか違わないのね…私たち…」
「そう言えばそうだね」
アイリちゃんと小さく笑い合う。
「…アイリ、アイリに手を出したら許さないからね」
「どっちに言ってるのよ」
それにベルモットは少し不服そうに見つめてきて、また笑い合う。
ベルモットの思い出の中に居続けるその人が羨ましくて、苦しいけれど。
今ベルモットは私を見てくれている。
交際してるわけじゃないけど、それでいいかって思えた時、この苦しさはなくなるわよね。
「一緒に寝ようね」
「い「子供じゃないんだから一人で寝なさい。」
「今は子供じゃん」
「煩いわね。母親の言うことはちゃんと聞きなさいと学校で習ったでしょ?」
「学校行ってないし、行かせてくれないじゃん」
「じゃあこれから習うわ。小学校の手続きをするから、皆勤賞もらいなさいね」
「えー…小学校つまらない…」
「義務教育よ。」
…あのベルモットと対等に会話してる。
さすが親子というか…。
とにかく。
「引き受けたからには、ちゃんと守るから心配しないで」
そう告げると、ベルモットは綺麗に微笑んで。
「えぇ、よろしくね?」
と、キスをしてきた。
「私の特権だから、あなたはダメよ」
「お母さんいなくなってからするもん」
「…アイリ、いい加減にしないと怒るわよ?」
「怒れば?怖くないし」
…な、なんて会話をしてるのかしら…。
しばらくはこの二人の喧嘩は続いた…。
これからどうなるのかしらね…。
end?next?
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ピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポ「わかったわよ!」
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「頼んでないわよそん…な…の…………娘?」
「こんにちは」
ある休みの日、優雅に過ごしていたらインターホンが鳴った。
すごく鳴った。
もう煩いくらい鳴った。
あまりのしつこさに私が負けて出ると、やっぱりベルモットだった。
で、ジト目で睨んでやればベルモットは肩を竦めて綺麗に微笑んで。
『娘を紹介しに来たのに』
と。
言った。
すると、下から『こんにちは』と。
聞こえて。
きた。
気が。
しなくも。
ない。
「…………」
恐る恐る視線を下に向けると、6才くらいの。
ベルモット似の。
綺麗な金髪をした女の子が。
いた。
「え?」
女の子を指して、ベルモットを見る。
え?
え?
娘?
ベルモットに?
うそ…でしょ…?
「アイリって言って、今年18歳になるの」
「そう18歳………18!?え!?だって小さ……ッ」
思わず叫びそうになったのを、ベルモットに手で塞がれた。
「バカね。中に入るわよ」
「うん」
「いえちょっと待ちましょうよ。ね、娘って!」
二人はスタスタと中に入って行っちゃって、私も後を追う。
「旦那と子供がいるのに私を抱いたの!?」
「そ」
「最低!なんで!?遊び!?性欲処理!?もう最低…っ」
「遊びでもなければ、性欲処理でもないわ」
「旦那がいて、子供もいるのに…っ!そんな言葉信じない!」
息切れするくらい叫んでやった。
だって。
だって。
旦那と子供がいるのに。
不倫じゃない。
ベルモットとは交際してるわけじゃないけど…。
身体の関係を持って…。
「アイリさん、お父さん15年前に死んだんだ」
不意に放たれた言葉に。
「……え?」
アイリちゃんを見つめると、少しだけ寂しそうな表情を浮かべていた。
死んだ?
目を見開いてベルモットへ視線を移すと、ベルモットはクスクスと笑って。
「遊びでも、性欲処理でも、ましてや不倫でもないわ」
だから安心しなさい。
と。
ちゅ、と。
額にキスをしてきた。
私はヘナヘナとその場に座り込んで。
「…………ごめん」
小さく謝った。
で。
「ん」
ちゅ、と。
「…ちょっとアイリ、いくらあなたでもそれは許さないわよ?」
…アイリちゃんにもキスをされた…。
「いや、つい。」
「次はないからね」
「はいはい」
何がなんだかもう…。
ちょっとだけ落ち着いて、ソファーに座る私。
「落ち着いた?」
「…えぇ」
アイリちゃんは部屋の中を探検し始めて、今はリビングにはいない。
「…なんで子供の姿なの?」
「ボウヤと同じ薬を飲みやがったからよ」
「…確か毒薬よね?」
「そ。私の足枷になるからって飲んだんですって」
頭に来るわよね、と怒ってる。
ベルモットが子供を産むってことは、すごく愛した人なんだろうなぁ。
好きで好きで。
仕方がなかったんだろうな…。
「アイリ?」
生涯の中で、唯一愛しいと思えた人で。
「…バカね」
ああ。
ダメだ。
泣けてきた。
別にベルモットと交際してるわけじゃないし、ベルモットはFBIの敵だし。
関係ないのに。
ベルモットの思い出の中に居続けるその人が羨ましくて。
すごく苦しい。
「…どうして今、アイリちゃんを連れてきたの?」
苦しいけど、仕方ないことよね。
「ああ、それはね」
ベルモットは綺麗に微笑んで。
「しばらく預かってほしいの」
なんて。
ほざいた。
「…はぁ?」
ピキッと私のこめかみに青筋が浮かぶ。
「あなたになら安心して預けられるから」
「勝手に決めないでよ…」
「ボウヤのところも考えたんだけど、あの子といるとすぐ何かの事件に関わるじゃない?」
そういうのが面倒だ、と。
「アイリも了承済みよ」
「私は了承してないわよ。それにFBIの私に預けるって気は確かなの?」
「あら?あなたたちFBIは、子供の命を天秤にかけるようなやり方をする組織なの?」
それ以前に、と続けて。
「あなたはそういうことが出来ない甘い人間だしね」
私の性格を理解してか、そんなこと有り得ないと断言するベルモット。
信用されてるのか、上手いこと持ち上げて利用しようとしてるのか。
……後者ね。
「アイリさんが嫌じゃなかったら、でいいんだよ?」
アイリちゃんが戻ってきて、私の前に立つ。
…ベルモットに似て、綺麗な顔立ちをしてるわね。
私はため息を零して。
「…もう…わかったわよ…」
渋々了承した。
子供にお願いされちゃ、断るに断れないじゃない…。
「…というか、2才しか違わないのね…私たち…」
「そう言えばそうだね」
アイリちゃんと小さく笑い合う。
「…アイリ、アイリに手を出したら許さないからね」
「どっちに言ってるのよ」
それにベルモットは少し不服そうに見つめてきて、また笑い合う。
ベルモットの思い出の中に居続けるその人が羨ましくて、苦しいけれど。
今ベルモットは私を見てくれている。
交際してるわけじゃないけど、それでいいかって思えた時、この苦しさはなくなるわよね。
「一緒に寝ようね」
「い「子供じゃないんだから一人で寝なさい。」
「今は子供じゃん」
「煩いわね。母親の言うことはちゃんと聞きなさいと学校で習ったでしょ?」
「学校行ってないし、行かせてくれないじゃん」
「じゃあこれから習うわ。小学校の手続きをするから、皆勤賞もらいなさいね」
「えー…小学校つまらない…」
「義務教育よ。」
…あのベルモットと対等に会話してる。
さすが親子というか…。
とにかく。
「引き受けたからには、ちゃんと守るから心配しないで」
そう告げると、ベルモットは綺麗に微笑んで。
「えぇ、よろしくね?」
と、キスをしてきた。
「私の特権だから、あなたはダメよ」
「お母さんいなくなってからするもん」
「…アイリ、いい加減にしないと怒るわよ?」
「怒れば?怖くないし」
…な、なんて会話をしてるのかしら…。
しばらくはこの二人の喧嘩は続いた…。
これからどうなるのかしらね…。
end?next?