名探偵コナン 旧拍手文置き場
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「う、わ!」
「ちょっ!大丈夫!?」
ある日…。
私は警視庁内の階段から落ちた…。
「捻挫ですね。湿布貼っておきます」
「…手術して明日までに治してください…」
「…手術したら治るのに余計かかるわよ…」
医務室で診察してもらった結果、捻挫という診断が下った。
次の連休、蘭さんたちと温泉へ行くのに…。
温泉楽しみにしてたのにぃ…。
「ありがとうございました…」
美和子さんの手を借りて医務室から出る。
「しばらく現場に出るのは無理ね」
刑事課の自分のデスクまで連れて来てもらって、椅子に座る。
「仕事も出来ない…温泉も行けない…厄日だわ…」
「あなたの不注意よ」
美和子さんは私の前で屈み、呆れるようにため息を零す。
ズキズキと痛む左足首。
…左足首に心臓があるみたいにズキズキ バクバクしてるわ…。
「とにかく、今日はデスク作業をしてなさいね」
「わかりました…」
こんな足じゃ現場に出ても足手まといになるだけだし…。
はぁ…ほんと最悪…。
「いつつ…っ」
夕方、何とか仕事を終えて帰宅すれば。
「あら、遅かったわね?」
「わぁ!ッいた…ッ!」
ベルモットがいた…。
ついでに足も痛い…。
「…?」
ドアのところで左足首を押さえて蹲る私を見て、ベルモットはタバコを加えたまま見下ろしてきた。
「足痛いの?」
「…警視庁の階段から落ちて捻挫したの…」
ズキズキと痛むから四つん這いになったままソファーへ行く。
「…あなたってそんなにどんくさかったかしら…」
「煩いわね…人間だもの。落ちる時は落ちるわよ」
「私、落ちたことないわよ?」
「それはまだ落ちる時が来てないからね」
「バカ」
「うるっさいっ」
タバコの火を消して、私の前に屈み湿布が貼られた左足首に触れる。
「痛いってば…っ」
「大丈夫よ。私は医者にも変装したことがあるから」
「新出先生がいい例ね…ってそんなこと聞いてないわ…っ」
湿布を取られ、見られる。
「……」
ベルモットはふと私を見上げて。
「この辺、叩いたら響かない?」
と、トントンと膝辺りを優しくノックするように叩く。
すると。
「い、痛い…っ!響くから止めてっ!」
激痛が走った…。
「骨に異常あるわね。病院へ連れて行ってあげるから待ってなさい」
「…えぇ。お願い…」
捻ったのは足首なのに、どうして膝を叩かれて響くのかというと。
骨は振動に敏感なのよ…。
だから歌を歌うだけでも響くから、歌手とかは大変よね。
「ヒビ…」
「つまり、こういうことよ」
バキッ
「鉛筆を折らないでっ」
病院での診察の結果、捻挫ではなくヒビが入っていた…。
「まったく。FBIなら受け身くらい取りなさいよね」
「…あんないきなりだったら取れないわよ…」
「…受け身を取らなきゃいけなくなる展開なんていきなりしかないわよ…」
痛々しく巻かれた包帯に松葉杖。
「はぁ…余計仕事しにくくなったわ…」
「寝てばかりであんまりしてないじゃない」
「してるわよ失礼なっ!」
ベルモットは私の隣に座り、足を組んで。
「私があなたに変装して行ってあげましょうか?」
ニヤリと…。
何かを企んでいる笑みを浮かべた。
「…いえ、遠慮しておくわ」
何を言われるかわからないから…。
「あら残念ね」
クスクスと笑うベルモットに私はため息を漏らして。
「足にヒビ入ってるんだから、何か作って」
怪我をいいことに、ベルモットに夕食を要求してみた。
ら。
「野菜ジュースでも飲んでなさい」
と、バッサリ…。
「野菜ジュースだけじゃ足りないわ…」
けど。
「なに…んぅっ」
立ち上がったと思えばキスをされて。
「野菜ジュースを3パックくらい飲めば満たされるわよ」
なんて言いつつもキッチンへ行って。
「でもまぁ、野菜ジュースだけじゃあ可愛そうだから、渋々作ってあげるわ」
夕食を作ってくれる。
なんだかんだと言っていろいろしてくれるのよね。
「ケガもなかなか悪くないかも」
なんて思ったんだけど。
「これで次の連休の温泉は行けなくなったわね」
キッチンからニヤニヤ笑ってくるベルモットの言葉で。
「ああああっ!忘れてたぁあ!」
…蘭さんたちと行くはずだった温泉を思い出した…。
温泉…また誘ってくれるかしら…。
「というか、なんで温泉のことを知ってたの?」
「なんでかしらね」
「…盗聴器でしょ」
「さぁ?」
END
「う、わ!」
「ちょっ!大丈夫!?」
ある日…。
私は警視庁内の階段から落ちた…。
「捻挫ですね。湿布貼っておきます」
「…手術して明日までに治してください…」
「…手術したら治るのに余計かかるわよ…」
医務室で診察してもらった結果、捻挫という診断が下った。
次の連休、蘭さんたちと温泉へ行くのに…。
温泉楽しみにしてたのにぃ…。
「ありがとうございました…」
美和子さんの手を借りて医務室から出る。
「しばらく現場に出るのは無理ね」
刑事課の自分のデスクまで連れて来てもらって、椅子に座る。
「仕事も出来ない…温泉も行けない…厄日だわ…」
「あなたの不注意よ」
美和子さんは私の前で屈み、呆れるようにため息を零す。
ズキズキと痛む左足首。
…左足首に心臓があるみたいにズキズキ バクバクしてるわ…。
「とにかく、今日はデスク作業をしてなさいね」
「わかりました…」
こんな足じゃ現場に出ても足手まといになるだけだし…。
はぁ…ほんと最悪…。
「いつつ…っ」
夕方、何とか仕事を終えて帰宅すれば。
「あら、遅かったわね?」
「わぁ!ッいた…ッ!」
ベルモットがいた…。
ついでに足も痛い…。
「…?」
ドアのところで左足首を押さえて蹲る私を見て、ベルモットはタバコを加えたまま見下ろしてきた。
「足痛いの?」
「…警視庁の階段から落ちて捻挫したの…」
ズキズキと痛むから四つん這いになったままソファーへ行く。
「…あなたってそんなにどんくさかったかしら…」
「煩いわね…人間だもの。落ちる時は落ちるわよ」
「私、落ちたことないわよ?」
「それはまだ落ちる時が来てないからね」
「バカ」
「うるっさいっ」
タバコの火を消して、私の前に屈み湿布が貼られた左足首に触れる。
「痛いってば…っ」
「大丈夫よ。私は医者にも変装したことがあるから」
「新出先生がいい例ね…ってそんなこと聞いてないわ…っ」
湿布を取られ、見られる。
「……」
ベルモットはふと私を見上げて。
「この辺、叩いたら響かない?」
と、トントンと膝辺りを優しくノックするように叩く。
すると。
「い、痛い…っ!響くから止めてっ!」
激痛が走った…。
「骨に異常あるわね。病院へ連れて行ってあげるから待ってなさい」
「…えぇ。お願い…」
捻ったのは足首なのに、どうして膝を叩かれて響くのかというと。
骨は振動に敏感なのよ…。
だから歌を歌うだけでも響くから、歌手とかは大変よね。
「ヒビ…」
「つまり、こういうことよ」
バキッ
「鉛筆を折らないでっ」
病院での診察の結果、捻挫ではなくヒビが入っていた…。
「まったく。FBIなら受け身くらい取りなさいよね」
「…あんないきなりだったら取れないわよ…」
「…受け身を取らなきゃいけなくなる展開なんていきなりしかないわよ…」
痛々しく巻かれた包帯に松葉杖。
「はぁ…余計仕事しにくくなったわ…」
「寝てばかりであんまりしてないじゃない」
「してるわよ失礼なっ!」
ベルモットは私の隣に座り、足を組んで。
「私があなたに変装して行ってあげましょうか?」
ニヤリと…。
何かを企んでいる笑みを浮かべた。
「…いえ、遠慮しておくわ」
何を言われるかわからないから…。
「あら残念ね」
クスクスと笑うベルモットに私はため息を漏らして。
「足にヒビ入ってるんだから、何か作って」
怪我をいいことに、ベルモットに夕食を要求してみた。
ら。
「野菜ジュースでも飲んでなさい」
と、バッサリ…。
「野菜ジュースだけじゃ足りないわ…」
けど。
「なに…んぅっ」
立ち上がったと思えばキスをされて。
「野菜ジュースを3パックくらい飲めば満たされるわよ」
なんて言いつつもキッチンへ行って。
「でもまぁ、野菜ジュースだけじゃあ可愛そうだから、渋々作ってあげるわ」
夕食を作ってくれる。
なんだかんだと言っていろいろしてくれるのよね。
「ケガもなかなか悪くないかも」
なんて思ったんだけど。
「これで次の連休の温泉は行けなくなったわね」
キッチンからニヤニヤ笑ってくるベルモットの言葉で。
「ああああっ!忘れてたぁあ!」
…蘭さんたちと行くはずだった温泉を思い出した…。
温泉…また誘ってくれるかしら…。
「というか、なんで温泉のことを知ってたの?」
「なんでかしらね」
「…盗聴器でしょ」
「さぁ?」
END