名探偵コナン 旧拍手文置き場
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「初日の出からの初詣?寒いから絶対に嫌!」
「防寒対策して行けば大丈夫よ」
「防寒対策しても寒いものは寒いの。ベルモット一人で行って私の分のおみくじ引いてきて」
「そんなの意味ないでしょ?ほら、立って」
「いーやーだー!」
「今度共演するキヌア・リブールのサイン貰ってきてあげるから」
「早く行きましょ」
「……なんだか腹が立つわね」
12月31日、大晦日、21時。
初日の出を見るべく、寒いから嫌だと我儘を言うアイリをキヌアのサインを条件に、自宅から引っ張り出して車に乗る。
キヌアのサインでこんなにあっさりと頷くなんて、腹立たしい限りなんだけど。
「ねぇ」
「んー?あ、ねぇ、いつキヌアに会うの?手紙書こうかなぁ。渡してくれる?」
車の中で、私との時間よりキヌアのサインを楽しみにしてるのも腹が立つ。
信号で止まり、アイリを見て。
「そんなにキヌア キヌアって、なに?キヌアのことが好きなの?」
問いかけると。
「キヌアのこと嫌いな人、この地球上に存在しないと思うんだけど」
なんてほざきやがるから。
「存在するわ。私よ。大嫌いよキヌアなんて」
そう言うと。
「ベルモットってあからさまに嫉妬するわよね」
クスクス笑った。
…本当、腹が立つわね。
「キヌアのサインの話はなかったことに」
「はぁ!?それなら帰る!!キヌアのサインが約束なのに!!」
「さぁ、知らないわね」
信号が青になったから車を発進させる。
「降ろして!」
「車は急には止まれません」
「ゆっくりでいいから!」
「ブレーキ壊れたわ」
キヌア キヌアと煩いアイリが悪いから仕方ないわよね。
「まぁ私は、あなたが大好きなキヌアとキス出来るけどね」
別にしたいわけではないけれど。
映画の中でキスシーンがあるから。
クスリと笑ってそう言うと。
「…ベルモットとキヌアのキスシーン…」
「そこはベルモットじゃなくてクリス・ヴィンヤードとって言ってもらえる?」
アイリが考え込んだ。
想像してるのかしら。
私とキヌアのキスシーンを。
「なに?想像してるの?」
「…………」
茶化すように笑ってやれば。
「……別にー」
不機嫌になった。
そんなにキヌアとキスしたいってこと?
「アイリ」
「はぁーあ、私もハリウッド女優ならなー」
FBIなんて辞めて、ハリウッド女優にでもなろうかななんて言ってる。
「なろうかな程度でなれるほど、甘い世界ではないわよ」
「冗談に決まってるでしょ」
窓枠に肘を掛け、ぶちぶち文句を言っている。
文句を言いたいのはこちらなんだけれど。
しばらくして、米花町を一望出来る場所に着いた。
他に車はない。
穴場と言っていい場所だからね。
「うぅ…寒い…」
初日の出まではまだかなり時間がある。
まぁ、海に面していないから初日の出らしさはないけれど。
それでも、煌々と輝く蛍光灯の下や、煌びやかに彩る街中には居たくなくて。
初日の出を言い訳に、シンと静まり返る暗い場所でアイリと過ごしたいと思った。
アイリの隣に立ち、米花町を見下ろす。
「寒くないの?」
「寒いわよ」
「なんでそんな平気そうな顔なのよ…」
カタカタ震えるアイリを他所に、私は表情一つ変えずに居るから。
「あなたがなろうかなと簡単に言ったハリウッド女優だからかしら」
「…はいはい、どうせ私はハリウッド女優にはなれませんよ」
演技力がないということを遠回しに言ってやった。
組織とか、FBIとか。
敵とか味方とか。
そんなのなくなって。
ただこうしてアイリと過ごしていたい。
お金なんてなくてもいい。
友人だって必要ない。
ただアイリが居れば、それだけでいい。
アイリと過ごす度に痛感するこの想い。
「……やっぱりやだなぁ」
不意にアイリが口にした。
「?何が?」
やっぱり嫌だ、て。
何か考えていたの?
それとも私と過ごすこの時間が?
「…キヌアとキス」
ああ。
それね。
自分の推しとキスをされることに、アイリは嫌悪感があるようで。
「それは仕方ないわよ。私も仕事だから」
私は肩を竦める。
「……」
アイリはジト目で私を睨んで来る。
「なに?キヌアとキスしたらあなたにもキスをしてあげるわ。間接キスになっていいでしょ?」
クスリと笑えば、アイリはさらに眉間に皺を寄せる。
「……あなたはコナン君には変装できないわね」
「あんな小さな子に変装できるわけないでしょう?あ、でも工藤新一にならなれるわよ」
「なれないわ。推理力が全然ダメだし」
推理力?
「何を言ってるかわからないんだけど」
私が首を傾げると、アイリは私の手を握って。
背伸びをして。
「!」
触れるだけのキスをしてきた。
アイリから。
キスを。
滅多にないアイリからのキス。
快楽に堕とさないとしてくれないアイリからの。
「アイリ「私がキヌアのファンだからキスをされるのが嫌なんじゃなくて…その…」
アイリは私の肩に顔を埋めて。
「……ベルモットが…誰かとキスするのが…やだ…」
小さく小さく呟いた。
「え?」
え?
なにそれ。
え?私に嫉妬してたわけじゃなくて、キヌアに嫉妬をしていたの?
「…だ、だから…っ」
ギュウッと抱きついてきて。
「…キスはやだって言ってるの…!」
そう言った。
だってさっき、“ハリウッド女優になろうかなー”って言っていたのは?
「ハリウッド女優になろうかなと言っていたのは、キヌアとのキスシーンがあるからじゃないの?」
あれはキヌアとキスしたいからじゃ…。
「…っあなたってそんなに鈍かった!?」
顔を上げたアイリの顔は真っ赤で。
「…っわ、私が女優になったら…!ベルモ…クリス・ヴィンヤードとの共演でキスシーンあるかもしれないでしょ…!」
言わせないでよ!と、怒った。
「……」
「…ベルモット?」
私はアイリを抱き締め返す。
ああ、もう。
「………どうしてそんなに可愛いの…」
バカね、本当に。
「…かわ「キスを条件に、キヌアがサインをくれるとしたら…欲しい…?」
キヌアが私とのキスを要求してきたら。
アイリは私のコートをギュッと握って。
「…そんなことを要求してくるようなら…ファンをやめる…」
また小さく呟いた。
はぁ…可愛いわ…。
どうしたのかしら…。
今日は本当、語彙力を失うくらい可愛いんだけど…。
初日の出までまだまだ時間があるけれど。
「…ちょっと抱きたいから車に乗りましょう」
「っ車の中で!?寒いじゃないっ」
「ホテルまでなんて我慢出来ないわ」
アイリを車に押し込み、座席を倒して。
「寒いのは最初だけよ」
あとは熱くなるだけ…と、耳元で囁いて。
そして。
「や…っあっあっまた…イ…ッ」
「何度でもイっていいわ」
「ああっん…ッ!んんぅゔ…ッ」
車の中で、何度もアイリを抱いた。
今日みたいに、感情を露わにしたのは初めて。
だって仕方ないわよ。
アイリがこんなふうに嫉妬をしてくれることなんてないもの。
私とキヌアがキスをするのが嫌だとか。
私に嫉妬ではなく、キヌアに嫉妬なんて。
仕事柄、ラブシーンは避けては通れないけれど。
他の俳優とのキスシーンの最中、アイリが嫉妬すると思うだけで嬉しくて笑みが零れてしまうほど。
「これ、まだ公開されていないトム・クールズと共演した映画なんだけど見る?」
蜜事を終えて車の中で。
「初日の出までまだ時間あるし、見ましょうか」
窓を開けて熱気を逃した車内は少し肌寒い。
「キスシーンあるけどね」
「ねー!もう嫉妬させるのやめてよ!じゃあ見ないわよもう!」
だからまた熱くなるように。
「初日の出はもうどうでもいいからホテル行きましょう」
「結局それ!初詣は行くからね!」
「あなた最初初詣も乗り気じゃなかったのに。まぁ初詣の着物を買ってあるから好都合だけど」
それからは。
「明けましておめでとうアイリ」
「あっあ…っあけ…っあっああっま…っ!」
「今年もよろしくしましょうね」
「も…っや…っ!ああっイク…ッ!」
ホテルでたくさん抱いて。
「…激混み…」
「あなたがお昼まで寝てるからよ」
「あなたがとんでもないくらいヤ………」
「なに?」
「………」
「最後まで言ってちょうだい」
「もううるっさい!早く並ぶわよ!」
初詣でおみくじを引いて、甘酒を飲んで。
アイリの自宅に帰って。
「着物がしわくちゃになるから…っ」
「しわくちゃになってもいいくらい安いものだから大丈夫よ」
「え?いくら?」
「日本円で90万くらいかしら」
「安くないわよバカ…!あ…っやめ…っ」
またアイリを抱いた。
で。
「どうしてあなたたちは毎回アイリに会いに来るのよ。ストーカー?」
「いやオメーだよそれは!事あるごとにアイリさんとこにいるんじゃねぇよ!」
「シェリーも大変ね、こんな首突っ込み探偵坊やとお友達じゃあ休めないんじゃない?」
「…否定はしないわ」
「しろよ!」
「まぁアイリは今寝てるから、中にでも入ってたら?」
「またアイリさんに無理をさせたのかよ…」
「無理って?具体的に言ってもらえる?」
「だー!うるせぇ!オメー アイリさんにもうるせぇって言われるだろ!」
「新年早々元気ねぇ坊や」
「…誰も口でベルモットには勝てないわね…」
坊やとシェリーが新年の挨拶に来たわ。
まったく、空気を読んで来訪は明日にしてもらいたいわね。
END
「初日の出からの初詣?寒いから絶対に嫌!」
「防寒対策して行けば大丈夫よ」
「防寒対策しても寒いものは寒いの。ベルモット一人で行って私の分のおみくじ引いてきて」
「そんなの意味ないでしょ?ほら、立って」
「いーやーだー!」
「今度共演するキヌア・リブールのサイン貰ってきてあげるから」
「早く行きましょ」
「……なんだか腹が立つわね」
12月31日、大晦日、21時。
初日の出を見るべく、寒いから嫌だと我儘を言うアイリをキヌアのサインを条件に、自宅から引っ張り出して車に乗る。
キヌアのサインでこんなにあっさりと頷くなんて、腹立たしい限りなんだけど。
「ねぇ」
「んー?あ、ねぇ、いつキヌアに会うの?手紙書こうかなぁ。渡してくれる?」
車の中で、私との時間よりキヌアのサインを楽しみにしてるのも腹が立つ。
信号で止まり、アイリを見て。
「そんなにキヌア キヌアって、なに?キヌアのことが好きなの?」
問いかけると。
「キヌアのこと嫌いな人、この地球上に存在しないと思うんだけど」
なんてほざきやがるから。
「存在するわ。私よ。大嫌いよキヌアなんて」
そう言うと。
「ベルモットってあからさまに嫉妬するわよね」
クスクス笑った。
…本当、腹が立つわね。
「キヌアのサインの話はなかったことに」
「はぁ!?それなら帰る!!キヌアのサインが約束なのに!!」
「さぁ、知らないわね」
信号が青になったから車を発進させる。
「降ろして!」
「車は急には止まれません」
「ゆっくりでいいから!」
「ブレーキ壊れたわ」
キヌア キヌアと煩いアイリが悪いから仕方ないわよね。
「まぁ私は、あなたが大好きなキヌアとキス出来るけどね」
別にしたいわけではないけれど。
映画の中でキスシーンがあるから。
クスリと笑ってそう言うと。
「…ベルモットとキヌアのキスシーン…」
「そこはベルモットじゃなくてクリス・ヴィンヤードとって言ってもらえる?」
アイリが考え込んだ。
想像してるのかしら。
私とキヌアのキスシーンを。
「なに?想像してるの?」
「…………」
茶化すように笑ってやれば。
「……別にー」
不機嫌になった。
そんなにキヌアとキスしたいってこと?
「アイリ」
「はぁーあ、私もハリウッド女優ならなー」
FBIなんて辞めて、ハリウッド女優にでもなろうかななんて言ってる。
「なろうかな程度でなれるほど、甘い世界ではないわよ」
「冗談に決まってるでしょ」
窓枠に肘を掛け、ぶちぶち文句を言っている。
文句を言いたいのはこちらなんだけれど。
しばらくして、米花町を一望出来る場所に着いた。
他に車はない。
穴場と言っていい場所だからね。
「うぅ…寒い…」
初日の出まではまだかなり時間がある。
まぁ、海に面していないから初日の出らしさはないけれど。
それでも、煌々と輝く蛍光灯の下や、煌びやかに彩る街中には居たくなくて。
初日の出を言い訳に、シンと静まり返る暗い場所でアイリと過ごしたいと思った。
アイリの隣に立ち、米花町を見下ろす。
「寒くないの?」
「寒いわよ」
「なんでそんな平気そうな顔なのよ…」
カタカタ震えるアイリを他所に、私は表情一つ変えずに居るから。
「あなたがなろうかなと簡単に言ったハリウッド女優だからかしら」
「…はいはい、どうせ私はハリウッド女優にはなれませんよ」
演技力がないということを遠回しに言ってやった。
組織とか、FBIとか。
敵とか味方とか。
そんなのなくなって。
ただこうしてアイリと過ごしていたい。
お金なんてなくてもいい。
友人だって必要ない。
ただアイリが居れば、それだけでいい。
アイリと過ごす度に痛感するこの想い。
「……やっぱりやだなぁ」
不意にアイリが口にした。
「?何が?」
やっぱり嫌だ、て。
何か考えていたの?
それとも私と過ごすこの時間が?
「…キヌアとキス」
ああ。
それね。
自分の推しとキスをされることに、アイリは嫌悪感があるようで。
「それは仕方ないわよ。私も仕事だから」
私は肩を竦める。
「……」
アイリはジト目で私を睨んで来る。
「なに?キヌアとキスしたらあなたにもキスをしてあげるわ。間接キスになっていいでしょ?」
クスリと笑えば、アイリはさらに眉間に皺を寄せる。
「……あなたはコナン君には変装できないわね」
「あんな小さな子に変装できるわけないでしょう?あ、でも工藤新一にならなれるわよ」
「なれないわ。推理力が全然ダメだし」
推理力?
「何を言ってるかわからないんだけど」
私が首を傾げると、アイリは私の手を握って。
背伸びをして。
「!」
触れるだけのキスをしてきた。
アイリから。
キスを。
滅多にないアイリからのキス。
快楽に堕とさないとしてくれないアイリからの。
「アイリ「私がキヌアのファンだからキスをされるのが嫌なんじゃなくて…その…」
アイリは私の肩に顔を埋めて。
「……ベルモットが…誰かとキスするのが…やだ…」
小さく小さく呟いた。
「え?」
え?
なにそれ。
え?私に嫉妬してたわけじゃなくて、キヌアに嫉妬をしていたの?
「…だ、だから…っ」
ギュウッと抱きついてきて。
「…キスはやだって言ってるの…!」
そう言った。
だってさっき、“ハリウッド女優になろうかなー”って言っていたのは?
「ハリウッド女優になろうかなと言っていたのは、キヌアとのキスシーンがあるからじゃないの?」
あれはキヌアとキスしたいからじゃ…。
「…っあなたってそんなに鈍かった!?」
顔を上げたアイリの顔は真っ赤で。
「…っわ、私が女優になったら…!ベルモ…クリス・ヴィンヤードとの共演でキスシーンあるかもしれないでしょ…!」
言わせないでよ!と、怒った。
「……」
「…ベルモット?」
私はアイリを抱き締め返す。
ああ、もう。
「………どうしてそんなに可愛いの…」
バカね、本当に。
「…かわ「キスを条件に、キヌアがサインをくれるとしたら…欲しい…?」
キヌアが私とのキスを要求してきたら。
アイリは私のコートをギュッと握って。
「…そんなことを要求してくるようなら…ファンをやめる…」
また小さく呟いた。
はぁ…可愛いわ…。
どうしたのかしら…。
今日は本当、語彙力を失うくらい可愛いんだけど…。
初日の出までまだまだ時間があるけれど。
「…ちょっと抱きたいから車に乗りましょう」
「っ車の中で!?寒いじゃないっ」
「ホテルまでなんて我慢出来ないわ」
アイリを車に押し込み、座席を倒して。
「寒いのは最初だけよ」
あとは熱くなるだけ…と、耳元で囁いて。
そして。
「や…っあっあっまた…イ…ッ」
「何度でもイっていいわ」
「ああっん…ッ!んんぅゔ…ッ」
車の中で、何度もアイリを抱いた。
今日みたいに、感情を露わにしたのは初めて。
だって仕方ないわよ。
アイリがこんなふうに嫉妬をしてくれることなんてないもの。
私とキヌアがキスをするのが嫌だとか。
私に嫉妬ではなく、キヌアに嫉妬なんて。
仕事柄、ラブシーンは避けては通れないけれど。
他の俳優とのキスシーンの最中、アイリが嫉妬すると思うだけで嬉しくて笑みが零れてしまうほど。
「これ、まだ公開されていないトム・クールズと共演した映画なんだけど見る?」
蜜事を終えて車の中で。
「初日の出までまだ時間あるし、見ましょうか」
窓を開けて熱気を逃した車内は少し肌寒い。
「キスシーンあるけどね」
「ねー!もう嫉妬させるのやめてよ!じゃあ見ないわよもう!」
だからまた熱くなるように。
「初日の出はもうどうでもいいからホテル行きましょう」
「結局それ!初詣は行くからね!」
「あなた最初初詣も乗り気じゃなかったのに。まぁ初詣の着物を買ってあるから好都合だけど」
それからは。
「明けましておめでとうアイリ」
「あっあ…っあけ…っあっああっま…っ!」
「今年もよろしくしましょうね」
「も…っや…っ!ああっイク…ッ!」
ホテルでたくさん抱いて。
「…激混み…」
「あなたがお昼まで寝てるからよ」
「あなたがとんでもないくらいヤ………」
「なに?」
「………」
「最後まで言ってちょうだい」
「もううるっさい!早く並ぶわよ!」
初詣でおみくじを引いて、甘酒を飲んで。
アイリの自宅に帰って。
「着物がしわくちゃになるから…っ」
「しわくちゃになってもいいくらい安いものだから大丈夫よ」
「え?いくら?」
「日本円で90万くらいかしら」
「安くないわよバカ…!あ…っやめ…っ」
またアイリを抱いた。
で。
「どうしてあなたたちは毎回アイリに会いに来るのよ。ストーカー?」
「いやオメーだよそれは!事あるごとにアイリさんとこにいるんじゃねぇよ!」
「シェリーも大変ね、こんな首突っ込み探偵坊やとお友達じゃあ休めないんじゃない?」
「…否定はしないわ」
「しろよ!」
「まぁアイリは今寝てるから、中にでも入ってたら?」
「またアイリさんに無理をさせたのかよ…」
「無理って?具体的に言ってもらえる?」
「だー!うるせぇ!オメー アイリさんにもうるせぇって言われるだろ!」
「新年早々元気ねぇ坊や」
「…誰も口でベルモットには勝てないわね…」
坊やとシェリーが新年の挨拶に来たわ。
まったく、空気を読んで来訪は明日にしてもらいたいわね。
END
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