名探偵コナン 旧拍手文置き場
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「good luck」
「…thank you」
この台詞を聞いた時。
“ああ、この子はヒットする”と確信した。
「……」
ある朝、目が覚めれば。
隣ではアイリが眠っていた。
この子は、アイリ・セイフォードと言って。
半年前にデビューした新米の女優。
年齢は18歳とまだ若い。
半年前にクランクアップした、私主演のスパイ映画の脇役でハリウッドデビューをしたの。
対面した時は、顔が整った子だと思ったくらいで大した興味もなく。
アイリもアイリで緊張しながらも私のところや監督のところ、その他関係者に挨拶し回っていてね。
競争社会で真面目な子だと横目で見ていたわ。
いざ撮影が始まった。
アイリの出番はまだまだ先。
なのに、必ず撮影現場に来て。
私や他の演者の演技を見て、ちゃんと勉強をしていた。
いざ、アイリが出るシーン。
他の演者たちはコソコソと何回撮り直すかを賭けて、アイリを小馬鹿にしていて。
まぁ、アイリの台詞はたった一言だから、2〜3回くらいで監督も納得するのではと私も思っていた。
そして、私が演じるクレアが敵のアジトに乗り込むシーンで。
組織を出る私に、アイリが演じる名もないエージェントが。
『good luck』
そう言った瞬間、理解した。
ああ。
この子はたったこの一言のために、とんでもないくらい練習したんだと。
どういう感情で、どういうトーンで。
どのくらいの台詞のスピードで、どういう表情で。
あらゆるパターンを練習したのだろう。
だからこそ。
「OK!」
一発OKで終わったんだ。
他の演者もザワザワと騒めいていて。
『ありがとうございました』
頭を下げて、撮影現場から車に乗り込む時に。
『よかったわよ、アイリ』
私がそう声をかけると。
アイリはきょとん顔から徐々に顔を赤くして。
『あなたに褒めていただけるなんて、光栄です。ありがとうございます』
可愛らしく、綺麗な笑みを浮かべたのを見て。
絶対に私の物にする。
そう決めたわ。
その後、食事に誘うもお堅くてお堅くて。
『クリスさんがパパラッチに撮られては大変ですから』
と、自分の身ではなく私の身を案じた。
ええ、ハマったわよ。
悪かったわね、チョロくて。
で、何度誘っても乗って来なくて。
パパラッチにも手の届かない場所だからと言っても。
『油断大敵、ですよ』
なんて言われ、クスクス笑われてね。
この私にここまでさせるなんて。
絶対に口説き落としてみせると誓ってから半年経った昨日よ。
『…わかりました、一度だけ食事に行きましょう』
と。
ようやく誘いに乗ってくれて。
まぁ、未成年だからと頑なにお酒は飲まなかったけれど。
ようやく口説き落として、半年待たせられた分激しく抱いてやった。
快楽に溺れる嬌声と、快楽に浮かされた表情でゾクゾクと興奮したのは初めて。
極め付けに顔も整っているしで、絶対に手放さないわ。
隣で眠るアイリの頬を撫でると、ピロンと枕元にあるスマホが鳴った。
某トークアプリみたい。
誰からかしら。
まさか恋人からじゃないでしょうね。
スマホは当然ロックされているけれど、バナーは見えるから。
確認をすれば。
「母親から」
アイリのお母さんからだった。
『お米送りました。ちゃんとご飯食べてますか?』
確か、アイリのお母さんは日本に住んでいるはず。
送料だって馬鹿にならないでしょうに。
「まだ18歳だものね」
そんな未成年を抱いた私も私だけど。
若い娘が異国…まぁアイリの父親はアメリカ人だから異国でもないけれど、女手一つで育てた大切な娘を遠いアメリカに行かせる勇気。
相当なものよね。
娘の夢を優先させてあげて、お母さんは日本からこうして支えてくれる。
アイリもアイリで、稼いだお金の大半をお母さんに仕送りしているようだし。
かと言って、お母さんはそのお金を使わずアイリのために貯金をしてる。
もしもアイリが困った時のために。
こんなに仲の良い親子もそういない。
え?なんで知ってるの?って?
調べたからに決まってるでしょ。
詳しく調べたわよ、アイリのことは。
顔良し、性格良し、頭の良し、運動良し、なんて。
こんな完璧な人間、私以外に見たことないわ。
……なによ。
言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ。
「……ん」
「!おはよう」
アイリが身動いで、薄らと目を開けた。
「……おはよう…ございます…」
で、ブランケットで顔を隠して。
「……な、なにか着てもらえますか…っ」
そう言った。
そう、私たちは裸だから。
「あら、今更恥ずかしいの?昨日あなたの隅々まで見たのに」
「そ、それは…っその…っ」
私はクスクスと笑いながら、アイリへ覆い被さる。
「クリスさん…っ朝ですから…っ」
「えぇ、そうね」
「ん…っ」
ブランケットを捲り、アイリの唇にキスをする。
「ン…っん…っ」
ちゅ、ちゅ、と。
啄むようにキスをして。
「んぅ…っふ…っ」
角度を変えて、舌を絡め取って。
アイリの両腕が私の背中に回り、唇から首筋へと舌を這わせる。
「ん…っん、ン…っ」
胸の先を指の腹で摩りながら、もう片方の胸の先に舌を近づけて。
「ああっ」
そっと口に含むと、アイリの背中が浮いた。
「クリスさ…っン…っ!」
「なに?」
「あっあっ今日も…っおしごとが…っ」
チラッと時計を見る。
確かに時間はそんなにないわね。
だから。
「っ!?待って待って待ってぇ…っあぁあっそれだめ…っ!あっあっああっ」
早くイかせればいい、ってこと。
濡れ始めているソコに舌を這わせ、小さな突起を責め立てると。
「イ…ッ!イクイク…っ!ああっあっあっあっイ…ッッ!!」
アイリはビクンッと身体を大きく震わせて、達した。
「ぁ…あ…」
達した余韻でピクピクと身体が痙攣してる。
「感度良すぎない?あなた」
「…ぁ…あなたが…上手いんです…」
ちゅ、とアイリの額にキスをする。
「お母さんからトーク来てたわよ」
「…ぁ、本当だ…」
アイリは身体を起こし、ブランケットで身を隠してスマホを見る。
私ももう一枚のブランケットで身を包み、アイリの隣に座ってスマホを覗き込む。
「お米送ってくれたみたい」
「日本のお米美味しいし、よかったじゃない」
「でも…料理…出来ないんです…」
あら意外。
何でもそつ無くこなすと思っていたんだけど。
「お米くらい炊けるでしょ?」
「……」
「え?嘘よね?炊けないの?」
「……べ、別に…炊けなくは…ないですけど…」
あらあら、料理が出来ない弱点があったなんて。
これはアイリのお母さんも心配するわよね。
「…っ!んぅっ」
アイリを押し倒して、キスをして。
「今度暇な時に料理を教えてあげるわ」
クスクス笑って立ち上がる。
「…っお願いしますっ」
「ふふ、面白い子ね」
口説き落とすのに半年もかかったのは初めて。
私が主演する映画には必ずと言っていいほど、アイリもいる。
それは私が監督に、“この子は未来光る子だから”と推しているから。
主役を張れるようになるにはまだ先かもしれないけれど、いつかダブル主演で映画を撮れればいいわよね。
ちなみに、数日後に送られてきたお米には。
「…凄い人ね、あなたのお母さん」
「世界で一番尊敬してます」
お米の炊き方はもちろん。
お母さんの手書きレシピノートまで一緒に入っていて。
「…“最初はお友達に手伝ってもらって作りなさい”」
「あなた一人じゃ無理ってわかってるじゃない」
「…作れるもん」
「じゃあ今度のオフの時にご馳走してちょうだい」
「…わかりました!作ります!」
後日、やっぱり一人じゃ無理だったから一緒に作ったわよ。
まぁ、この数年後にはあの眼鏡の坊やたちと知り合うことになるんだけどね。
END
「good luck」
「…thank you」
この台詞を聞いた時。
“ああ、この子はヒットする”と確信した。
「……」
ある朝、目が覚めれば。
隣ではアイリが眠っていた。
この子は、アイリ・セイフォードと言って。
半年前にデビューした新米の女優。
年齢は18歳とまだ若い。
半年前にクランクアップした、私主演のスパイ映画の脇役でハリウッドデビューをしたの。
対面した時は、顔が整った子だと思ったくらいで大した興味もなく。
アイリもアイリで緊張しながらも私のところや監督のところ、その他関係者に挨拶し回っていてね。
競争社会で真面目な子だと横目で見ていたわ。
いざ撮影が始まった。
アイリの出番はまだまだ先。
なのに、必ず撮影現場に来て。
私や他の演者の演技を見て、ちゃんと勉強をしていた。
いざ、アイリが出るシーン。
他の演者たちはコソコソと何回撮り直すかを賭けて、アイリを小馬鹿にしていて。
まぁ、アイリの台詞はたった一言だから、2〜3回くらいで監督も納得するのではと私も思っていた。
そして、私が演じるクレアが敵のアジトに乗り込むシーンで。
組織を出る私に、アイリが演じる名もないエージェントが。
『good luck』
そう言った瞬間、理解した。
ああ。
この子はたったこの一言のために、とんでもないくらい練習したんだと。
どういう感情で、どういうトーンで。
どのくらいの台詞のスピードで、どういう表情で。
あらゆるパターンを練習したのだろう。
だからこそ。
「OK!」
一発OKで終わったんだ。
他の演者もザワザワと騒めいていて。
『ありがとうございました』
頭を下げて、撮影現場から車に乗り込む時に。
『よかったわよ、アイリ』
私がそう声をかけると。
アイリはきょとん顔から徐々に顔を赤くして。
『あなたに褒めていただけるなんて、光栄です。ありがとうございます』
可愛らしく、綺麗な笑みを浮かべたのを見て。
絶対に私の物にする。
そう決めたわ。
その後、食事に誘うもお堅くてお堅くて。
『クリスさんがパパラッチに撮られては大変ですから』
と、自分の身ではなく私の身を案じた。
ええ、ハマったわよ。
悪かったわね、チョロくて。
で、何度誘っても乗って来なくて。
パパラッチにも手の届かない場所だからと言っても。
『油断大敵、ですよ』
なんて言われ、クスクス笑われてね。
この私にここまでさせるなんて。
絶対に口説き落としてみせると誓ってから半年経った昨日よ。
『…わかりました、一度だけ食事に行きましょう』
と。
ようやく誘いに乗ってくれて。
まぁ、未成年だからと頑なにお酒は飲まなかったけれど。
ようやく口説き落として、半年待たせられた分激しく抱いてやった。
快楽に溺れる嬌声と、快楽に浮かされた表情でゾクゾクと興奮したのは初めて。
極め付けに顔も整っているしで、絶対に手放さないわ。
隣で眠るアイリの頬を撫でると、ピロンと枕元にあるスマホが鳴った。
某トークアプリみたい。
誰からかしら。
まさか恋人からじゃないでしょうね。
スマホは当然ロックされているけれど、バナーは見えるから。
確認をすれば。
「母親から」
アイリのお母さんからだった。
『お米送りました。ちゃんとご飯食べてますか?』
確か、アイリのお母さんは日本に住んでいるはず。
送料だって馬鹿にならないでしょうに。
「まだ18歳だものね」
そんな未成年を抱いた私も私だけど。
若い娘が異国…まぁアイリの父親はアメリカ人だから異国でもないけれど、女手一つで育てた大切な娘を遠いアメリカに行かせる勇気。
相当なものよね。
娘の夢を優先させてあげて、お母さんは日本からこうして支えてくれる。
アイリもアイリで、稼いだお金の大半をお母さんに仕送りしているようだし。
かと言って、お母さんはそのお金を使わずアイリのために貯金をしてる。
もしもアイリが困った時のために。
こんなに仲の良い親子もそういない。
え?なんで知ってるの?って?
調べたからに決まってるでしょ。
詳しく調べたわよ、アイリのことは。
顔良し、性格良し、頭の良し、運動良し、なんて。
こんな完璧な人間、私以外に見たことないわ。
……なによ。
言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ。
「……ん」
「!おはよう」
アイリが身動いで、薄らと目を開けた。
「……おはよう…ございます…」
で、ブランケットで顔を隠して。
「……な、なにか着てもらえますか…っ」
そう言った。
そう、私たちは裸だから。
「あら、今更恥ずかしいの?昨日あなたの隅々まで見たのに」
「そ、それは…っその…っ」
私はクスクスと笑いながら、アイリへ覆い被さる。
「クリスさん…っ朝ですから…っ」
「えぇ、そうね」
「ん…っ」
ブランケットを捲り、アイリの唇にキスをする。
「ン…っん…っ」
ちゅ、ちゅ、と。
啄むようにキスをして。
「んぅ…っふ…っ」
角度を変えて、舌を絡め取って。
アイリの両腕が私の背中に回り、唇から首筋へと舌を這わせる。
「ん…っん、ン…っ」
胸の先を指の腹で摩りながら、もう片方の胸の先に舌を近づけて。
「ああっ」
そっと口に含むと、アイリの背中が浮いた。
「クリスさ…っン…っ!」
「なに?」
「あっあっ今日も…っおしごとが…っ」
チラッと時計を見る。
確かに時間はそんなにないわね。
だから。
「っ!?待って待って待ってぇ…っあぁあっそれだめ…っ!あっあっああっ」
早くイかせればいい、ってこと。
濡れ始めているソコに舌を這わせ、小さな突起を責め立てると。
「イ…ッ!イクイク…っ!ああっあっあっあっイ…ッッ!!」
アイリはビクンッと身体を大きく震わせて、達した。
「ぁ…あ…」
達した余韻でピクピクと身体が痙攣してる。
「感度良すぎない?あなた」
「…ぁ…あなたが…上手いんです…」
ちゅ、とアイリの額にキスをする。
「お母さんからトーク来てたわよ」
「…ぁ、本当だ…」
アイリは身体を起こし、ブランケットで身を隠してスマホを見る。
私ももう一枚のブランケットで身を包み、アイリの隣に座ってスマホを覗き込む。
「お米送ってくれたみたい」
「日本のお米美味しいし、よかったじゃない」
「でも…料理…出来ないんです…」
あら意外。
何でもそつ無くこなすと思っていたんだけど。
「お米くらい炊けるでしょ?」
「……」
「え?嘘よね?炊けないの?」
「……べ、別に…炊けなくは…ないですけど…」
あらあら、料理が出来ない弱点があったなんて。
これはアイリのお母さんも心配するわよね。
「…っ!んぅっ」
アイリを押し倒して、キスをして。
「今度暇な時に料理を教えてあげるわ」
クスクス笑って立ち上がる。
「…っお願いしますっ」
「ふふ、面白い子ね」
口説き落とすのに半年もかかったのは初めて。
私が主演する映画には必ずと言っていいほど、アイリもいる。
それは私が監督に、“この子は未来光る子だから”と推しているから。
主役を張れるようになるにはまだ先かもしれないけれど、いつかダブル主演で映画を撮れればいいわよね。
ちなみに、数日後に送られてきたお米には。
「…凄い人ね、あなたのお母さん」
「世界で一番尊敬してます」
お米の炊き方はもちろん。
お母さんの手書きレシピノートまで一緒に入っていて。
「…“最初はお友達に手伝ってもらって作りなさい”」
「あなた一人じゃ無理ってわかってるじゃない」
「…作れるもん」
「じゃあ今度のオフの時にご馳走してちょうだい」
「…わかりました!作ります!」
後日、やっぱり一人じゃ無理だったから一緒に作ったわよ。
まぁ、この数年後にはあの眼鏡の坊やたちと知り合うことになるんだけどね。
END