痛み ベルモット男主夢
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「クロノ」
「なに?」
「学校はどうだったの?」
「いつも通り」
「その“いつも通り”の内容はいつになったら聞けるのかしら」
あれから10年が経ち、クロノは17歳になった。
少年から青年へ成長を遂げたクロノは、あまり感情を表に出さない。
感情がないわけじゃないんだけどね。
で、放っておいたら何もない部屋でただパソコンを開いているだけ。
何もない部屋で、文庫本を読んで。
パソコンに書き込みが来たらそちらへ集中する。
食事も放っておいたら一日一食。
パンを買って食べるだけ。
生への執着がなく、組織の命令にも従わないことが多いけど、組織が彼を手放さない理由はただ一つ。
クロノの人を殺める能力の高さ。
感情もなく。
何の躊躇も戸惑いもなく。
恐怖から命を乞う者に、一切の情けをかけず。
子供であろうと女であろうと。
殺すと決めた相手を必ず殺してしまうその狂気を。
殺す直前。
小さく微笑を零すこの狂気を。
組織が畏れたため。
その力を他に奪われないように。
組織は彼を重宝しているの。
「腹減った」
「冷蔵庫に何も入ってないから、何も作れないわよ」
で、私は彼の監視兼保護者として隣にいるわけよ。
まぁ、仕事もクロノとなら早く終わるしで、パートナーと言ったほうがいいかしらね。
「じゃあ買い物に行く。ベルモットはどうする?」
「あなたお金あるの?」
「ない」
「じゃあ財布も一緒に行かないと、何も買えないじゃない」
「盗む」
「そんなくだらない理由で捕まられても困るのよ。ほら、行くわよ」
会話という会話はあまりないけれど。
私が拾っただけあって愛情が芽生えちゃってね。
放っておけないの。
困りものよね。
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「クロノ」
「なに?」
「学校はどうだったの?」
「いつも通り」
「その“いつも通り”の内容はいつになったら聞けるのかしら」
あれから10年が経ち、クロノは17歳になった。
少年から青年へ成長を遂げたクロノは、あまり感情を表に出さない。
感情がないわけじゃないんだけどね。
で、放っておいたら何もない部屋でただパソコンを開いているだけ。
何もない部屋で、文庫本を読んで。
パソコンに書き込みが来たらそちらへ集中する。
食事も放っておいたら一日一食。
パンを買って食べるだけ。
生への執着がなく、組織の命令にも従わないことが多いけど、組織が彼を手放さない理由はただ一つ。
クロノの人を殺める能力の高さ。
感情もなく。
何の躊躇も戸惑いもなく。
恐怖から命を乞う者に、一切の情けをかけず。
子供であろうと女であろうと。
殺すと決めた相手を必ず殺してしまうその狂気を。
殺す直前。
小さく微笑を零すこの狂気を。
組織が畏れたため。
その力を他に奪われないように。
組織は彼を重宝しているの。
「腹減った」
「冷蔵庫に何も入ってないから、何も作れないわよ」
で、私は彼の監視兼保護者として隣にいるわけよ。
まぁ、仕事もクロノとなら早く終わるしで、パートナーと言ったほうがいいかしらね。
「じゃあ買い物に行く。ベルモットはどうする?」
「あなたお金あるの?」
「ない」
「じゃあ財布も一緒に行かないと、何も買えないじゃない」
「盗む」
「そんなくだらない理由で捕まられても困るのよ。ほら、行くわよ」
会話という会話はあまりないけれど。
私が拾っただけあって愛情が芽生えちゃってね。
放っておけないの。
困りものよね。
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