不意打ち ベルモット百合夢
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「う…ん…」
目が覚めたのは、23時5分前。
まだ少し眠いけれど、アイリの様子を見に行かないと。
どこぞの馬の骨にセクハラされてなければいいけど。
コートを羽織り、部屋から出る前に一服。
タバコを咥えたままスマホを手に取り、リダイヤルからアイリの名前をクリックして。
「…出ないわね」
コールはするものの、電話に出ない。
「ああ、マナーモードなのかもね」
パーティーではマナーモードにするのが常識だものね。
タバコを灰皿に押し当てて、火を消して。
再びアイリに電話を掛けると。
『もしもーし。ベルモットー?』
アイリの声が聞こえた。
「なによ、その取り方。酔っ払ってるんじゃないの?」
アイリの声が聞けたことに少しだけホッとした。
『そりゃ酔ってるわよー。お酒飲んだもん』
電話の向こうのアイリは上機嫌みたいね。
「また馬鹿みたいに飲んだら、記憶なくすわよ?」
警視庁主催のパーティー会場で酔い潰れられると助け出せないじゃない。
という意味を込めたのだけど。
『セーブして飲んでたから大丈夫よー』
クスクスと笑っていた。
「あら、セーブして飲んだなんて。自分の限界わかったの?」
アイリがお酒をセーブするなんて珍しいわね。
自分の限界点に気づいたのかしら。
『途中で抜けるつもりだったから、あまり酔って歩けなくなるのも嫌じゃなーい』
「それもそう…………え?」
途中で、抜ける?
だったから?
私は左耳に充てていたスマホを右耳に移動させて。
「…あなた、今どこにいるの?」
そう問いかけると。
『如月ホテルの近くにある公園よー。寒いから早く降りてきてよー』
私が泊まっていたホテルの名前を出した。
『ベル“プッ”
私の名前が聞こえたけど、そんなの気にしてる場合じゃない。
「!おや、今伺おうと「あとで払いに来るからツケておいてちょうだいッ!」
如月ホテルって、帝王ホテルからどれだけ離れてると思ってるのよッ!
しかもなに!?
いつからいるの!?
どうやって行ったの!?
どうやって私の宿泊してるホテルを割り出したのよ!!
私がそのホテルにいると思ったの!?
「ああもう!!こんな時にッ!」
タクシーが捕まらない。
5分後くらいにようやく捕まり、すぐに乗り込む。
「どこまでですか?」
「如月ホテルまで急いでちょうだい!」
走り出したタクシー。
車内から外を眺める。
煌びやかに光り輝く街。
恋人たちは手を繋ぎ肩を寄せ合って。
とても幸せそう。
スマホからアイリの名前を再び出して。
「出なさいよッ」
呼び出すも、また出なくて。
「ああもうッ!」
焦りすぎて、自分でも何がなんだかわからなくなっていた…。
.
「う…ん…」
目が覚めたのは、23時5分前。
まだ少し眠いけれど、アイリの様子を見に行かないと。
どこぞの馬の骨にセクハラされてなければいいけど。
コートを羽織り、部屋から出る前に一服。
タバコを咥えたままスマホを手に取り、リダイヤルからアイリの名前をクリックして。
「…出ないわね」
コールはするものの、電話に出ない。
「ああ、マナーモードなのかもね」
パーティーではマナーモードにするのが常識だものね。
タバコを灰皿に押し当てて、火を消して。
再びアイリに電話を掛けると。
『もしもーし。ベルモットー?』
アイリの声が聞こえた。
「なによ、その取り方。酔っ払ってるんじゃないの?」
アイリの声が聞けたことに少しだけホッとした。
『そりゃ酔ってるわよー。お酒飲んだもん』
電話の向こうのアイリは上機嫌みたいね。
「また馬鹿みたいに飲んだら、記憶なくすわよ?」
警視庁主催のパーティー会場で酔い潰れられると助け出せないじゃない。
という意味を込めたのだけど。
『セーブして飲んでたから大丈夫よー』
クスクスと笑っていた。
「あら、セーブして飲んだなんて。自分の限界わかったの?」
アイリがお酒をセーブするなんて珍しいわね。
自分の限界点に気づいたのかしら。
『途中で抜けるつもりだったから、あまり酔って歩けなくなるのも嫌じゃなーい』
「それもそう…………え?」
途中で、抜ける?
だったから?
私は左耳に充てていたスマホを右耳に移動させて。
「…あなた、今どこにいるの?」
そう問いかけると。
『如月ホテルの近くにある公園よー。寒いから早く降りてきてよー』
私が泊まっていたホテルの名前を出した。
『ベル“プッ”
私の名前が聞こえたけど、そんなの気にしてる場合じゃない。
「!おや、今伺おうと「あとで払いに来るからツケておいてちょうだいッ!」
如月ホテルって、帝王ホテルからどれだけ離れてると思ってるのよッ!
しかもなに!?
いつからいるの!?
どうやって行ったの!?
どうやって私の宿泊してるホテルを割り出したのよ!!
私がそのホテルにいると思ったの!?
「ああもう!!こんな時にッ!」
タクシーが捕まらない。
5分後くらいにようやく捕まり、すぐに乗り込む。
「どこまでですか?」
「如月ホテルまで急いでちょうだい!」
走り出したタクシー。
車内から外を眺める。
煌びやかに光り輝く街。
恋人たちは手を繋ぎ肩を寄せ合って。
とても幸せそう。
スマホからアイリの名前を再び出して。
「出なさいよッ」
呼び出すも、また出なくて。
「ああもうッ!」
焦りすぎて、自分でも何がなんだかわからなくなっていた…。
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