不意打ち ベルモット百合夢
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「今日みたいな日に、珍しく一人なんですね」
行きつけのBARのマスターにそう言われた。
「早めに予約入れたんだけど、それより前に予約入れられてね。おかげでこの有様」
皮肉に笑い、カクテルを飲み干す。
「それはそれは。ハリウッドの大女優様のお誘いを蹴るなんて、どんな方なのでしょう?」
マスターはクスリと笑み、追加のカクテルを出してくれた。
「普段はアホの子のようで、そうは見えないくらいの頭脳の持ち主で」
お馬鹿さんで。
素直じゃなくて。
可愛いけど可愛くなくて。
「………とにかく、なかなか思い通りにならない子なのよ」
カクテルを見つめ、小さくえむ。
思い通りにならないからこそ。
たまに見せる素直さと。
「そうなんですか。随分と可愛らしい方なんですね」
時折見せる私を心配する表情に。
ああ、愛おしいと思わされる。
マスターの言葉に、私は笑みを深めることで答えて。
「少し休ませてもらってもいいかしら」
「もちろんです。鍵をどうぞ」
このBARには、5人の特別な会員だけが上がれる二階があって、私はそのうちの一人。
「えぇ。ありがとう」
その鍵を受け取り、カウンターの向こうの隅にある扉を開けて。
「11時までに下りてこなかったら、呼びに来てもらえる?」
「畏まりました」
マスターにそうお願いをして。
「…はぁ…もう…つまらない…」
私の部屋へと入り、ベッドに身を投げた。
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「今日みたいな日に、珍しく一人なんですね」
行きつけのBARのマスターにそう言われた。
「早めに予約入れたんだけど、それより前に予約入れられてね。おかげでこの有様」
皮肉に笑い、カクテルを飲み干す。
「それはそれは。ハリウッドの大女優様のお誘いを蹴るなんて、どんな方なのでしょう?」
マスターはクスリと笑み、追加のカクテルを出してくれた。
「普段はアホの子のようで、そうは見えないくらいの頭脳の持ち主で」
お馬鹿さんで。
素直じゃなくて。
可愛いけど可愛くなくて。
「………とにかく、なかなか思い通りにならない子なのよ」
カクテルを見つめ、小さくえむ。
思い通りにならないからこそ。
たまに見せる素直さと。
「そうなんですか。随分と可愛らしい方なんですね」
時折見せる私を心配する表情に。
ああ、愛おしいと思わされる。
マスターの言葉に、私は笑みを深めることで答えて。
「少し休ませてもらってもいいかしら」
「もちろんです。鍵をどうぞ」
このBARには、5人の特別な会員だけが上がれる二階があって、私はそのうちの一人。
「えぇ。ありがとう」
その鍵を受け取り、カウンターの向こうの隅にある扉を開けて。
「11時までに下りてこなかったら、呼びに来てもらえる?」
「畏まりました」
マスターにそうお願いをして。
「…はぁ…もう…つまらない…」
私の部屋へと入り、ベッドに身を投げた。
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