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「警視庁主催のパーティー？」

『えぇ。帝王ホテルでやるんですって』

「…随分と豪華じゃない。そのパーティーを開催するお金も国民の税金じゃないの？」

『そんなわけないでしょ！会費制で、警視総監が出してくれたみたい』

「…大丈夫なの…日本国は…」






12月1日。

今年は早めに予約を入れようと、アイリへ連絡するも。

『24日は夜勤で、25日は警視庁主催のパーティー』

とかほざいた。

前日とか当日ではなく、1日よ？

12月1日に連絡したのに、もう予定を入れてやがるわ。

しかも警視庁主催って、極悪事件が蔓延る中、警視庁主催って。

馬鹿なんじゃないの？

日本という国を心配してしまうわね。

毎年なんだかんだと一緒に過ごせていたけれど。

今年は無理そうね…。

私はスマホを見つめ、予約していた高級料理店の電話番号を出す。

「…この私にキャンセルの連絡をさせるなんて」

用意したクリスマスプレゼントも、クリスマスに渡せないのなら意味はない。

「…せっかく用意したのに」

今年のプレゼントはアイリの瞳の色、サファイアを猫の形に加工して作らせたネックレスで。

完全オーダーメイドのため、かなり高額な品。

それはもう高額なんだけれど…。

「……」

これ、どうするのよもう…。


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