手を伸ばせば ベルモット百合夢
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いつからだっただろうか。
自宅じゃなくて、ホテル暮らしになったのは。
転々とホテルを移動して。
幼稚園や学校は通ったことがないけれど。
お母さんが全て教えてくれたから。
6才の頃には、大学で学ぶような勉強が出来るようになっていた。
でも、勉強が出来ても。
友達がいなかった。
お母さんが寄せ付けなかったのかもしれないと今にして思う。
それでも。
ベビーシッターと二人で遊ぶのはつまらなくて。
退屈だった。
そんな私を見てなのか、お母さんが紹介してくれたのが。
志保だった。
お母さんの同僚の娘って紹介された。
志保も志保のお母さんの後ろから顔だけを出して、きょとんと私を見つめていた。
嬉しかった。
初めて友達が出来た。
同じくらいの年齢の。
頻繁に会うことはなかったけど、お母さんに手紙を渡して文通して。
会ったら会ったでたくさん遊んだ。
楽しかった。
でもそれは、あんまり長くは続かなかった。
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