手を伸ばせば ベルモット百合夢
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いつからだっただろうか。
自分の母親が。
悪いことをしていると知ったのは。
いつからだっただろうか。
自分の母親が。
悲しい笑みを零すようになったのは。
いつからだっただろうか。
そんな母親を。
見ていることが、苦しくて。
つらくなったのは。
「!」
真夜中。
はっと目が覚めた。
夢を見た。
隣で眠るお母さんの。
いつから私は、お母さんが悪いことをしていると知ったんだろう。
私にはすごく優しいお母さんだから。
当時は信じられなくて。
お母さんの知らないところでたくさん泣いた。
私をベビーシッターに預け、2、3日帰らない時は悪いことをしている時。
私を連れて、世界中を飛んでた時は、良いことをしている時。
幼いながらにそれだけはわかってた。
「……」
隣で眠るお母さんに気づかれないように。
私はベッドから降りて。
みんなに気づかれないように、寝室を出た。
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