聞かなかった言葉 ベルモット百合夢
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
'
「ほ…ら…!アイリ…っ!」
「ぬ…ん…」
それからなんとかアイリを自宅まで運び、ベッドへと寝かせた。
「飲みに行く度に記憶をなくして。それで楽しいのかしら」
ベルモットはタバコに火を点けて、煙を吐き出す。
「……」
タバコをくわえたまま、アイリの頬に手を添えて。
「…無防備すぎよ…あなたは…」
むにむにと両頬を潰す。
「私にこんなことをさせるのはあなたくらいね」
頬から首筋、鎖骨へと滑らせて。
「ここまでさせたお礼、もらおうかしら」
クスリと笑み、タバコの火を消してアイリへと覆い被さった。
「は…ぁ…あ…っ」
服を脱がせて、首筋に舌を這わせる。
酒が入ってるせいか、体はすでに朱色に染まっていた。
「あ…、ん…」
豊満な胸を揉み、先端を摘まめばアイリはピクリと肩を震わせて。
そんな様子に、ベルモットはいつものようにクスクス笑う。
ちゅ、ちゅ、と。
「ん…ん…」
音を立てながらお腹へ唇を這わせた時。
「あら?」
アイリがベルモットの背中に腕を回した。
「珍しいわね」
素面の時でも、理性を崩壊させない限り背中に腕を回さないアイリだが。
「…ベル…モット…」
「なに?」
アイリは熱を帯びた眼差しでベルモットを見つめて。
「………すき…」
─────…愛を囁いた。
「ッ!!」
ガバッと体を起こしたベルモット。
「…アイリ……?」
目を見開き、ただただアイリをずっと見つめて。
「あ、ああ…そうね…酔ってるんだったわね…」
しかしすぐに我に返った。
自分たちは敵同士。
本来ならばこんな関係も許されないのに。
愛し合うなど以ての外。
たとえ内に秘めた想いでも。
たとえ酔いに任せた言葉でも。
口には決して出してはいけない禁断の言葉。
それに動揺し、ベルモットは髪を掻き上げて。
「…聞かなかったことにしてあげる。
タバコに火を点けた。
「…何があっても冷静でいられる自信、あったのに」
自分の手を見つめ、震えていることに笑みを浮かべる。
「ん~…」
当のアイリは気持ち良さそうに寝息を立てていて。
「…」
アイリの寝顔を見つめて。
「…ーーーー」
ある名前を囁いた。
「アイリ、ーーーーよ」
「ん…ーー…ーー…?」
アイリに顔を近づけて、耳元で囁くと身動ぎながら復唱した。
「そう、ーーーー」
「…ーーーー…」
アイリはうっすらと目を開けて。
「……ーーーー…愛してる…」
とても綺麗に微笑んだ。
「……バカね」
ベルモットはアイリから視線を逸らし、タバコの煙を肺に入れて。
「…バカよ、本当に」
静かに吐き出した煙と同時に。
頬に一筋の涙が伝った…。
ーーーー。
それは誰も知らない名前。
組織の者すら知らない秘密の名前。
誰にも知られてはいけない名前を。
ベルモットはアイリに教えた。
目を覚ました頃には、アイリの中から消えているだろう名前は。
ベルモットの───…。
.
「ほ…ら…!アイリ…っ!」
「ぬ…ん…」
それからなんとかアイリを自宅まで運び、ベッドへと寝かせた。
「飲みに行く度に記憶をなくして。それで楽しいのかしら」
ベルモットはタバコに火を点けて、煙を吐き出す。
「……」
タバコをくわえたまま、アイリの頬に手を添えて。
「…無防備すぎよ…あなたは…」
むにむにと両頬を潰す。
「私にこんなことをさせるのはあなたくらいね」
頬から首筋、鎖骨へと滑らせて。
「ここまでさせたお礼、もらおうかしら」
クスリと笑み、タバコの火を消してアイリへと覆い被さった。
「は…ぁ…あ…っ」
服を脱がせて、首筋に舌を這わせる。
酒が入ってるせいか、体はすでに朱色に染まっていた。
「あ…、ん…」
豊満な胸を揉み、先端を摘まめばアイリはピクリと肩を震わせて。
そんな様子に、ベルモットはいつものようにクスクス笑う。
ちゅ、ちゅ、と。
「ん…ん…」
音を立てながらお腹へ唇を這わせた時。
「あら?」
アイリがベルモットの背中に腕を回した。
「珍しいわね」
素面の時でも、理性を崩壊させない限り背中に腕を回さないアイリだが。
「…ベル…モット…」
「なに?」
アイリは熱を帯びた眼差しでベルモットを見つめて。
「………すき…」
─────…愛を囁いた。
「ッ!!」
ガバッと体を起こしたベルモット。
「…アイリ……?」
目を見開き、ただただアイリをずっと見つめて。
「あ、ああ…そうね…酔ってるんだったわね…」
しかしすぐに我に返った。
自分たちは敵同士。
本来ならばこんな関係も許されないのに。
愛し合うなど以ての外。
たとえ内に秘めた想いでも。
たとえ酔いに任せた言葉でも。
口には決して出してはいけない禁断の言葉。
それに動揺し、ベルモットは髪を掻き上げて。
「…聞かなかったことにしてあげる。
タバコに火を点けた。
「…何があっても冷静でいられる自信、あったのに」
自分の手を見つめ、震えていることに笑みを浮かべる。
「ん~…」
当のアイリは気持ち良さそうに寝息を立てていて。
「…」
アイリの寝顔を見つめて。
「…ーーーー」
ある名前を囁いた。
「アイリ、ーーーーよ」
「ん…ーー…ーー…?」
アイリに顔を近づけて、耳元で囁くと身動ぎながら復唱した。
「そう、ーーーー」
「…ーーーー…」
アイリはうっすらと目を開けて。
「……ーーーー…愛してる…」
とても綺麗に微笑んだ。
「……バカね」
ベルモットはアイリから視線を逸らし、タバコの煙を肺に入れて。
「…バカよ、本当に」
静かに吐き出した煙と同時に。
頬に一筋の涙が伝った…。
ーーーー。
それは誰も知らない名前。
組織の者すら知らない秘密の名前。
誰にも知られてはいけない名前を。
ベルモットはアイリに教えた。
目を覚ました頃には、アイリの中から消えているだろう名前は。
ベルモットの───…。
.