特等席 オリヴィエ百合夢
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「くー!久しぶりの休みー!」
午後。
一度帰宅し、着替えてから銀行へ向かう。
休みと言っても丸一日じゃないけど、半日でも数ヶ月ぶりの休みだから。
嬉しすぎて退職届を出してきたら、ペイッと返された。
夜はオリヴィエを食事に誘ったし、新しい服でも買おうかな。
自宅のタンス見たら…服がなさすぎて絶句したわ…。
ここ数ヶ月…いえ、数年?
軍服しか着てないという衝撃の事実よ…。
今着てる服は、数少ない服を掛け合わせて自分の錬金術で作ったくらい。
「貯金どのくらいあるかな」
通帳を見れば、最後に記帳したのは何と五年前。
この五年でどのくらい貯まったか楽しみだわ。
家賃やなんだのその他支払いくらいしか使ってないから。
「あ、っと。ここね」
中央銀行に着き、中へ入ると。
「あー…給料日と重なったかー」
激混みだった。
まぁ夜までまだまだ時間があるし、急いでないからいいか。
「こんにちは」
「あ!セイフォード少将!こんにちは!」
受付だけ済ませようと受付へ行くと、どうやら私のことを知っているようで。
「今日はお休みですか?」
「午後からお休みをいただいてね」
「いつもお疲れ様です。これ整理券です」
「ありがとう。」
短い会話を終えて、順番待ちのために窓際に設置されている椅子に座る。
鞄から本を取り出し、順番が来るまで読もうと本へ視線を落としたら。
「……」
隣にいる4才くらいの女の子が…めっちゃ見てくる…。
「こんにちは」
ニコリと笑って、挨拶をしてみると。
「こんにちは!」
元気良く挨拶を返してくれた。
「ママはどこかな?」
「ママあそこ!」
と、女の子が指を差した場所には、銀行内に設置してある公衆電話で焦ったように電話をしていた。
「ママ、何か困ってるの?」
「わかんないけど、お金ない!って言ってた」
ふむ。
貯金が底を付いたのか、はたまた使い込まれたのか。
あの焦りようを見ると後者な気がするわね。
「偉いわね、ちゃんと待っていて」
「うん!待ってなさいって言われたから!」
女の子の頭を撫でてあげた時。
私は入り口を見る。
男が三人、連なって入って来た。
その後ろ、親しげに会話をしながら立ち止まる二人。
窓の外を見る。
近くに停められた黒い車が二台。
「……」
武装はしていないけれど。
恐らく強盗。
あの鞄に銃が隠されている。
「ちょっとママのところに……おねえちゃん?」
立ち上がろうとした女の子の肩に手を置き、もう一度笑む。
男が鞄に手を入れて。
ガウンッ
「動くな」
鞄の中から一発放った。
「「「きゃあああ!!」」」
たちまち悲鳴が上がる。
ガウンッ
「騒ぐな!!殺すぞ!!」
男たちは銃を構え、私たちに向ける。
……ああもう。
私に休みはないというの…?
.
「くー!久しぶりの休みー!」
午後。
一度帰宅し、着替えてから銀行へ向かう。
休みと言っても丸一日じゃないけど、半日でも数ヶ月ぶりの休みだから。
嬉しすぎて退職届を出してきたら、ペイッと返された。
夜はオリヴィエを食事に誘ったし、新しい服でも買おうかな。
自宅のタンス見たら…服がなさすぎて絶句したわ…。
ここ数ヶ月…いえ、数年?
軍服しか着てないという衝撃の事実よ…。
今着てる服は、数少ない服を掛け合わせて自分の錬金術で作ったくらい。
「貯金どのくらいあるかな」
通帳を見れば、最後に記帳したのは何と五年前。
この五年でどのくらい貯まったか楽しみだわ。
家賃やなんだのその他支払いくらいしか使ってないから。
「あ、っと。ここね」
中央銀行に着き、中へ入ると。
「あー…給料日と重なったかー」
激混みだった。
まぁ夜までまだまだ時間があるし、急いでないからいいか。
「こんにちは」
「あ!セイフォード少将!こんにちは!」
受付だけ済ませようと受付へ行くと、どうやら私のことを知っているようで。
「今日はお休みですか?」
「午後からお休みをいただいてね」
「いつもお疲れ様です。これ整理券です」
「ありがとう。」
短い会話を終えて、順番待ちのために窓際に設置されている椅子に座る。
鞄から本を取り出し、順番が来るまで読もうと本へ視線を落としたら。
「……」
隣にいる4才くらいの女の子が…めっちゃ見てくる…。
「こんにちは」
ニコリと笑って、挨拶をしてみると。
「こんにちは!」
元気良く挨拶を返してくれた。
「ママはどこかな?」
「ママあそこ!」
と、女の子が指を差した場所には、銀行内に設置してある公衆電話で焦ったように電話をしていた。
「ママ、何か困ってるの?」
「わかんないけど、お金ない!って言ってた」
ふむ。
貯金が底を付いたのか、はたまた使い込まれたのか。
あの焦りようを見ると後者な気がするわね。
「偉いわね、ちゃんと待っていて」
「うん!待ってなさいって言われたから!」
女の子の頭を撫でてあげた時。
私は入り口を見る。
男が三人、連なって入って来た。
その後ろ、親しげに会話をしながら立ち止まる二人。
窓の外を見る。
近くに停められた黒い車が二台。
「……」
武装はしていないけれど。
恐らく強盗。
あの鞄に銃が隠されている。
「ちょっとママのところに……おねえちゃん?」
立ち上がろうとした女の子の肩に手を置き、もう一度笑む。
男が鞄に手を入れて。
ガウンッ
「動くな」
鞄の中から一発放った。
「「「きゃあああ!!」」」
たちまち悲鳴が上がる。
ガウンッ
「騒ぐな!!殺すぞ!!」
男たちは銃を構え、私たちに向ける。
……ああもう。
私に休みはないというの…?
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