特等席 オリヴィエ百合夢
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「今日午後から銀行行こうかな」
「銀行?」
「えぇ。しばらく記帳してないし、自分の貯金いくらあるか把握もしてないのよ」
「……小さな国の国家予算くらいあるんじゃないのか?」
「そんなにあるわけないじゃない。まぁ、忙しくて使う暇もなかったから、多少はあると思うけど」
「多少とはまた嫌味だな」
「えー?それはほら、少将で国家錬金術師だから。なくはないから」
「…ふん」
ある日の定例会議終了後。
アイリの執務室へ戻る途中。
不意にアイリが銀行へ行くと言い出した。
こいつは国家錬金術師で国軍少将の地位にいるからな。
国家錬金術師は研究費用と称した膨大な費用が支給される。
阿呆みたいな貯金額であることには違いない。
「研究費用もあまり使ってないしねー」
「査定などどうしてるんだ?」
「適当よそんなの。この忙しさで査定のことなんて考えられないから、国家資格を剥奪するならどうぞしてくださいって感じかしら」
…軍はこいつを手放せないから、そこら辺は容認しているんだな。
「オリヴィエ、すぐ北へ戻るの?」
「そのつもりだが、なにかあるのか?」
アイリの執務室前。
「いえ、よかったら今日一緒に食事に行かない?美味しいお店見つけたの」
「あぁ、いいぞ。私は実家にいるから、連絡をくれ」
「えぇ、わかったわ」
珍しいアイリからの誘いに、断る理由はない。
「ん?」
アイリは周りを見渡して。
「じゃあ、あとでね」
「………」
そっとキスをして、執務室へ入って行った。
「…貴様…誘っているのか?」
『どうかなぁ?それを判断するのはオリヴィエだから』
扉の向こうからクスクス笑う声が聞こえる。
…まったく。
「では、今夜」
『えぇ、またね』
私は扉に触れて、歩き出す。
今夜、食事を終えたら。
その誘いに乗るから覚悟しておけ。
.
「今日午後から銀行行こうかな」
「銀行?」
「えぇ。しばらく記帳してないし、自分の貯金いくらあるか把握もしてないのよ」
「……小さな国の国家予算くらいあるんじゃないのか?」
「そんなにあるわけないじゃない。まぁ、忙しくて使う暇もなかったから、多少はあると思うけど」
「多少とはまた嫌味だな」
「えー?それはほら、少将で国家錬金術師だから。なくはないから」
「…ふん」
ある日の定例会議終了後。
アイリの執務室へ戻る途中。
不意にアイリが銀行へ行くと言い出した。
こいつは国家錬金術師で国軍少将の地位にいるからな。
国家錬金術師は研究費用と称した膨大な費用が支給される。
阿呆みたいな貯金額であることには違いない。
「研究費用もあまり使ってないしねー」
「査定などどうしてるんだ?」
「適当よそんなの。この忙しさで査定のことなんて考えられないから、国家資格を剥奪するならどうぞしてくださいって感じかしら」
…軍はこいつを手放せないから、そこら辺は容認しているんだな。
「オリヴィエ、すぐ北へ戻るの?」
「そのつもりだが、なにかあるのか?」
アイリの執務室前。
「いえ、よかったら今日一緒に食事に行かない?美味しいお店見つけたの」
「あぁ、いいぞ。私は実家にいるから、連絡をくれ」
「えぇ、わかったわ」
珍しいアイリからの誘いに、断る理由はない。
「ん?」
アイリは周りを見渡して。
「じゃあ、あとでね」
「………」
そっとキスをして、執務室へ入って行った。
「…貴様…誘っているのか?」
『どうかなぁ?それを判断するのはオリヴィエだから』
扉の向こうからクスクス笑う声が聞こえる。
…まったく。
「では、今夜」
『えぇ、またね』
私は扉に触れて、歩き出す。
今夜、食事を終えたら。
その誘いに乗るから覚悟しておけ。
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