プロジェクト オリヴィエ百合夢
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「アームストロング少将」
「どうした?」
「フレイム医師が面会したいとのことです」
「フレイムが?通せ」
「はっ」
数日後、医者で友人であるミナトが要塞にやってきた。
「よぉ、アームストロング少将。元気そうで何よりだなですね」
「貴様、“です”を付ければ何でも敬語になると思うなよ」
応接室に通し、コーヒーを出す。
ミナトは相変わらずケラケラ笑い、からかってくる。
アイリが通院する病院の院長で主治医のため、アイリの体調について誰よりも知る人物だ。
「で、アイリの体調についての報告か?」
医者自ら来るなど…あまり良い気はしないが…。
アイリについて何か重大な報告なのか…?
「これ」
「ん?」
ミナトから出されたものは、大総統府からの封筒で。
「………まさか」
「おう、そのまさか」
私は眉間に皺を寄せて、中を確認する。
「オレにもプロジェクトに参加して、アイリの体調を管理してほしい。だとよ」
肩を竦め、ソファーの背もたれに背中を預ける。
「……どうしてもアイリを責任者にしたいということか」
グラマンは信頼の置ける人物だと思っていたが。
どうやら思い込みだったようだな。
体調が良くない人間を働かせようとして、無理をさせようとしている。
倒れたらどうしてくれるんだ。
「いや、責任者になってほしいわけじゃなさそうだぞ?」
「なに?」
ミナトの言葉に、私はミナトへと視線を向ける。
「責任者はあくまでグラマン大総統で、地下空洞を埋めるための助言がほしいって感じだな」
ミナトは大総統府へ赴き、グラマンと話をしたようだ。
「助言?」
「あぁ。無理をさせたくないのは大前提として、ただアイリの知識と人望を借りたいってことだよ」
地下空洞をどうすれば埋められるのか、埋めるためにはどれだけの人材が必要なのか。
人材を集めるならアイリの一声で集めてくれないか、と。
「グラマン大総統は、ブラッドレイと違ってアイリの体調を最優先してくれている」
ミナトへと話が行ったのも、アイリが無理をしないように見張る意味もあるらしい。
「オレの判断でアイリを休ませてくれ、とさ」
私は書類を封筒に戻す。
「しかし、だ」
「?」
ミナトはピッと私を指して。
「お前とアイリが了承したら、この話は引き受ける。と告げてある」
ニッと笑って立ち上がり。
「退役してもなお、ここまで信頼されてるアイリってすげぇよな」
話し合ってみてくれですよと言い残し、要塞を後にした。
「……信頼、か」
封筒を見つめ、ため息を零す。
気が進まないが…話してみるか…。
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「アームストロング少将」
「どうした?」
「フレイム医師が面会したいとのことです」
「フレイムが?通せ」
「はっ」
数日後、医者で友人であるミナトが要塞にやってきた。
「よぉ、アームストロング少将。元気そうで何よりだなですね」
「貴様、“です”を付ければ何でも敬語になると思うなよ」
応接室に通し、コーヒーを出す。
ミナトは相変わらずケラケラ笑い、からかってくる。
アイリが通院する病院の院長で主治医のため、アイリの体調について誰よりも知る人物だ。
「で、アイリの体調についての報告か?」
医者自ら来るなど…あまり良い気はしないが…。
アイリについて何か重大な報告なのか…?
「これ」
「ん?」
ミナトから出されたものは、大総統府からの封筒で。
「………まさか」
「おう、そのまさか」
私は眉間に皺を寄せて、中を確認する。
「オレにもプロジェクトに参加して、アイリの体調を管理してほしい。だとよ」
肩を竦め、ソファーの背もたれに背中を預ける。
「……どうしてもアイリを責任者にしたいということか」
グラマンは信頼の置ける人物だと思っていたが。
どうやら思い込みだったようだな。
体調が良くない人間を働かせようとして、無理をさせようとしている。
倒れたらどうしてくれるんだ。
「いや、責任者になってほしいわけじゃなさそうだぞ?」
「なに?」
ミナトの言葉に、私はミナトへと視線を向ける。
「責任者はあくまでグラマン大総統で、地下空洞を埋めるための助言がほしいって感じだな」
ミナトは大総統府へ赴き、グラマンと話をしたようだ。
「助言?」
「あぁ。無理をさせたくないのは大前提として、ただアイリの知識と人望を借りたいってことだよ」
地下空洞をどうすれば埋められるのか、埋めるためにはどれだけの人材が必要なのか。
人材を集めるならアイリの一声で集めてくれないか、と。
「グラマン大総統は、ブラッドレイと違ってアイリの体調を最優先してくれている」
ミナトへと話が行ったのも、アイリが無理をしないように見張る意味もあるらしい。
「オレの判断でアイリを休ませてくれ、とさ」
私は書類を封筒に戻す。
「しかし、だ」
「?」
ミナトはピッと私を指して。
「お前とアイリが了承したら、この話は引き受ける。と告げてある」
ニッと笑って立ち上がり。
「退役してもなお、ここまで信頼されてるアイリってすげぇよな」
話し合ってみてくれですよと言い残し、要塞を後にした。
「……信頼、か」
封筒を見つめ、ため息を零す。
気が進まないが…話してみるか…。
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