プロジェクト オリヴィエ百合夢
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「ただいま」
「あ、おかえりなさい」
「ああ。ん?なんだこの封筒は。………大総統府から?」
「えぇ。退役した私宛の」
「お前宛だと……?見てもいいか?」
「えぇ、いいわよ」
ある日。
要塞内の自宅化している部屋に帰れば。
テーブルの上に大総統府からの封筒があった。
アイリ宛の。
「………」
「困っちゃうわよね」
そういうアイリは困った様子はない。
その内容とは。
“400年前から掘られているアメストリスを囲う地下空洞について話がしたい”
だった。
そう。
アメストリスの地下には、ホムンクルスどもが掘った国土錬成陣がある。
定例会議でも、その地下空洞が陥没したという地域からの報告は少なくはない。
「さっきグラマン中……大総統から直々に電話があったんだけど」
アイリが私の隣に座って。
「あなた、何度も私に話してみてくれと言われてたみたいね?」
「……ちっ。私を通さず直接電話をかけるなぞ…小癪な真似をしてくれるものだな…」
アイリはクスクス笑う。
「どうするんだ?」
封筒を投げ置き、軍服のボタンを外す。
「どうもしないわ。断ったから」
「なに?断ったのか?」
アイリの言葉が意外すぎて、驚いてしまった。
「えぇ。だって私、もう軍人じゃないもの。銀時計も返してるし。それに」
アイリは私の軍服を受け取り、畳んでテーブルに置く。
「こんな大規模なプロジェクトの責任を担えるほど、体調良くないからね」
苦笑を浮かべた。
「…そうか」
そう、アイリの体調と目の調子は戻らずで。
鎮痛剤は手放せなくなっている。
時には鎮痛剤も効かないくらいの痛みもあるようで、痛みに耐える姿を見るには何ともつらいものだ。
ただ一つ気がかりなのは。
アイリはおそらくこの話に乗りたい気持ちはあるだろう。
長年軍人を、しかも少将をやっていたから。
体調の悪さと目の痛みがなければ、きっと受けていただろうな。
「あ、今は痛みないから大丈夫よ?」
「…うむ」
鎮痛剤も飲んでないから。と、私の額にキスを落としアイリは軍服を持って浴室へ行った。
「どうにかならないものなのか…」
アイリの体調の悪さは、今の医学ではどうにもならんのだろうか…。
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「ただいま」
「あ、おかえりなさい」
「ああ。ん?なんだこの封筒は。………大総統府から?」
「えぇ。退役した私宛の」
「お前宛だと……?見てもいいか?」
「えぇ、いいわよ」
ある日。
要塞内の自宅化している部屋に帰れば。
テーブルの上に大総統府からの封筒があった。
アイリ宛の。
「………」
「困っちゃうわよね」
そういうアイリは困った様子はない。
その内容とは。
“400年前から掘られているアメストリスを囲う地下空洞について話がしたい”
だった。
そう。
アメストリスの地下には、ホムンクルスどもが掘った国土錬成陣がある。
定例会議でも、その地下空洞が陥没したという地域からの報告は少なくはない。
「さっきグラマン中……大総統から直々に電話があったんだけど」
アイリが私の隣に座って。
「あなた、何度も私に話してみてくれと言われてたみたいね?」
「……ちっ。私を通さず直接電話をかけるなぞ…小癪な真似をしてくれるものだな…」
アイリはクスクス笑う。
「どうするんだ?」
封筒を投げ置き、軍服のボタンを外す。
「どうもしないわ。断ったから」
「なに?断ったのか?」
アイリの言葉が意外すぎて、驚いてしまった。
「えぇ。だって私、もう軍人じゃないもの。銀時計も返してるし。それに」
アイリは私の軍服を受け取り、畳んでテーブルに置く。
「こんな大規模なプロジェクトの責任を担えるほど、体調良くないからね」
苦笑を浮かべた。
「…そうか」
そう、アイリの体調と目の調子は戻らずで。
鎮痛剤は手放せなくなっている。
時には鎮痛剤も効かないくらいの痛みもあるようで、痛みに耐える姿を見るには何ともつらいものだ。
ただ一つ気がかりなのは。
アイリはおそらくこの話に乗りたい気持ちはあるだろう。
長年軍人を、しかも少将をやっていたから。
体調の悪さと目の痛みがなければ、きっと受けていただろうな。
「あ、今は痛みないから大丈夫よ?」
「…うむ」
鎮痛剤も飲んでないから。と、私の額にキスを落としアイリは軍服を持って浴室へ行った。
「どうにかならないものなのか…」
アイリの体調の悪さは、今の医学ではどうにもならんのだろうか…。
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