想い オリヴィエ百合夢
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「っと、もうこんな時間か」
気付けばもう夕方だ。
そろそろいいか。
「すまんが、この件は持ち帰らせてもらう」
「はっ!よろしくお願いします!」
南方司令部の奴にそう告げ、司令部を出る。
海に面した街だから、夕日がとても綺麗だ。
迎えに行くと言っても、アイリはこのことを知らないしどこにいるかもわからない。
だが。
きっと。
海だろう。
そんな気がした。
何故と言われてもわからん。
直感だ。
私は夕日に誘われるように海へと足を運ぶ。
波の音。
頬を撫でる風。
綺麗な夕日。
この最高の景色をアイリと見たかったな。
「ん?やはり海か」
ふと前方を見ると、アルフォンスとアイリの姿があった。
遠くにいるから、どういう表情かは見えない。
向こうはまだ私に気付いていない。
アルフォンスがアイリへと歩み寄った。
アイリの腕を掴んだ。
「…………」
振り返ったアイリへと。
キスをした。
“アイリさんのこと、すげー好きなんだよ”
鋼のの言葉を思い出す。
不思議と許せないという気持ちはなかった。
ただ。
本当にアイリのことが好きで。
好きで好きでたまらないんだろうな。
子供扱いされていることがつらくて。
少しでも男として意識させたくて。
足掻いた結果なんだろう。
「オリヴィエー!!」
アイリが私に気付き、走って来た。
まさか。
あのまま抱きついて来るわけではあるまいな。
「オリヴィエ!」
「……バカ…ッ!!」
走って来た勢いを殺さず、やはりそのまま抱きついて来た。
受け止めきれず、そのまま転んだところに波が来て。
「!」
波が私たちに覆い被さったと同時に。
アイリは私にキスをした。
アルフォンスからは見えなかっただろう一瞬の出来事。
「ふふっずぶ濡れ!」
「まったくお前は…」
可愛らしく笑うものだから、私もつい笑みが溢れた。
「アームストロング少将、なんでいるんですか?」
アルフォンスからの問いかけ。
「鋼のから聞いた」
立ち上がり、砂を払う。
アルフォンスは苦笑いを浮かべたが、どこか切なそうだった。
「アルフォンス、今日はありがとう」
「ううん、僕こそ今日はありがとうございました」
私とアイリは顔を見合わせて。
「じゃあ、またね」
「旅は気をつけて行けよ?」
「はい、気を付けます」
アルフォンスと別れた。
アルフォンスの、アイリへの想いがひしひしと伝わる。
逆の立場だったらと考えると、胸が締め付けられそうだ。
「ね、なんで海だってわかったの?」
「ん?夕日が綺麗だったからな」
迎えに来たことが嬉しかったのか、アイリは綺麗に笑った。
すると。
「アームストロング少将ーー!!」
アルフォンスの声が。
私もアイリも振り返ると。
「アイリさんを幸せにしてあげてくださーい!!」
そう叫んできた。
私たちはまた顔を見合わせて。
「約束する」
アルフォンスへと告げた。
アルフォンス。
お前の想い。
私は忘れない。
アイリは必ず私が幸せにする。
だから、安心してくれ。
.
「っと、もうこんな時間か」
気付けばもう夕方だ。
そろそろいいか。
「すまんが、この件は持ち帰らせてもらう」
「はっ!よろしくお願いします!」
南方司令部の奴にそう告げ、司令部を出る。
海に面した街だから、夕日がとても綺麗だ。
迎えに行くと言っても、アイリはこのことを知らないしどこにいるかもわからない。
だが。
きっと。
海だろう。
そんな気がした。
何故と言われてもわからん。
直感だ。
私は夕日に誘われるように海へと足を運ぶ。
波の音。
頬を撫でる風。
綺麗な夕日。
この最高の景色をアイリと見たかったな。
「ん?やはり海か」
ふと前方を見ると、アルフォンスとアイリの姿があった。
遠くにいるから、どういう表情かは見えない。
向こうはまだ私に気付いていない。
アルフォンスがアイリへと歩み寄った。
アイリの腕を掴んだ。
「…………」
振り返ったアイリへと。
キスをした。
“アイリさんのこと、すげー好きなんだよ”
鋼のの言葉を思い出す。
不思議と許せないという気持ちはなかった。
ただ。
本当にアイリのことが好きで。
好きで好きでたまらないんだろうな。
子供扱いされていることがつらくて。
少しでも男として意識させたくて。
足掻いた結果なんだろう。
「オリヴィエー!!」
アイリが私に気付き、走って来た。
まさか。
あのまま抱きついて来るわけではあるまいな。
「オリヴィエ!」
「……バカ…ッ!!」
走って来た勢いを殺さず、やはりそのまま抱きついて来た。
受け止めきれず、そのまま転んだところに波が来て。
「!」
波が私たちに覆い被さったと同時に。
アイリは私にキスをした。
アルフォンスからは見えなかっただろう一瞬の出来事。
「ふふっずぶ濡れ!」
「まったくお前は…」
可愛らしく笑うものだから、私もつい笑みが溢れた。
「アームストロング少将、なんでいるんですか?」
アルフォンスからの問いかけ。
「鋼のから聞いた」
立ち上がり、砂を払う。
アルフォンスは苦笑いを浮かべたが、どこか切なそうだった。
「アルフォンス、今日はありがとう」
「ううん、僕こそ今日はありがとうございました」
私とアイリは顔を見合わせて。
「じゃあ、またね」
「旅は気をつけて行けよ?」
「はい、気を付けます」
アルフォンスと別れた。
アルフォンスの、アイリへの想いがひしひしと伝わる。
逆の立場だったらと考えると、胸が締め付けられそうだ。
「ね、なんで海だってわかったの?」
「ん?夕日が綺麗だったからな」
迎えに来たことが嬉しかったのか、アイリは綺麗に笑った。
すると。
「アームストロング少将ーー!!」
アルフォンスの声が。
私もアイリも振り返ると。
「アイリさんを幸せにしてあげてくださーい!!」
そう叫んできた。
私たちはまた顔を見合わせて。
「約束する」
アルフォンスへと告げた。
アルフォンス。
お前の想い。
私は忘れない。
アイリは必ず私が幸せにする。
だから、安心してくれ。
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