このままあなたを アルフォンス語り オリヴィエ百合夢
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「どこに連れて行ってくれるの?」
汽車の中、向かい合わせで座る僕ら。
「兄さんと旅をしてた時、いろんな街で兄さんがご飯食べててさ」
「ふむふむ」
「その時、兄さんが一番多く美味しいって言っていたのがサウスシティにある“ミューシャ”って街なんだ」
サウスシティは海が近くて、海鮮ものも豊富で。
忙しかったアイリさんもあまり行ったことがないんじゃないかなって思って。
昼間は料理の美味しい店を回ったり、アイリさんが好きそうなアクセサリーショップに行ったり。
いろいろリサーチしたんだ。
「アイリさん、ミューシャには行ったことある?」
「何年か前に、査察で行ったことがあるくらいかしら」
忙しくて街を見て回る時間はなかったから、観光は初めてだって。
よかった。
「あの頃は忙しさが極まっていたもんね」
「えぇ、本当にね。今は嘘みたいに暇なのよ」
「どうかなぁ?昔から見たら少しマシになったくらいで、側から見たら忙しそうだよ?」
「えー!そうなの!?もう体が忙しさに慣れてしまったってことかなぁ」
会話は尽きることなく。
忙しかった頃と今と比べて盛り上がって。
笑い合って。
『サウスシティ “ミューシャ”』
あっという間にミューシャに着いちゃった。
残念だけど、やっとアイリさんとデートが出来るんだ。
頑張ってエスコートして、楽しかったって言ってもらいたいな。
「潮風が気持ち良いわねー!」
「磯の香りがするね」
駅を出れば、磯の香りが出迎えてくれた。
街並みは少し古いけど、活気が溢れてる。
「あ!あそこ行ってみたい!」
さっそくアイリさんの興味を引いたのは、ガラス工芸品を取り扱う店。
「うん、行ってみよう」
アイリさんは僕の手を引いて、早く早くと急かして来る。
可愛いなぁもう。
「うわぁ…綺麗…」
色とりどりのガラス細工や食器たち。
猫だったり犬だったり。
グラスだったりお皿だったり。
とても綺麗で繊細な作りに、アイリさんは感動している。
「職人よねぇ」
「錬金術では表せられないよね」
僕もアイリさんの隣でそのガラス工芸品を見てる…ふりをして。
アイリさんを見ちゃってる。
だって。
好きな人がこんなに近くにいたら見ちゃうよ。
好きな人の些細な仕草を見逃したくないから。
「アルフォンス?」
「えあ!?」
不意にアイリさんに呼ばれ、変な声が出た…。
「なーに今の声ー」
それにクスクス笑うアイリさん。
…もう、好きだなぁもう。
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「どこに連れて行ってくれるの?」
汽車の中、向かい合わせで座る僕ら。
「兄さんと旅をしてた時、いろんな街で兄さんがご飯食べててさ」
「ふむふむ」
「その時、兄さんが一番多く美味しいって言っていたのがサウスシティにある“ミューシャ”って街なんだ」
サウスシティは海が近くて、海鮮ものも豊富で。
忙しかったアイリさんもあまり行ったことがないんじゃないかなって思って。
昼間は料理の美味しい店を回ったり、アイリさんが好きそうなアクセサリーショップに行ったり。
いろいろリサーチしたんだ。
「アイリさん、ミューシャには行ったことある?」
「何年か前に、査察で行ったことがあるくらいかしら」
忙しくて街を見て回る時間はなかったから、観光は初めてだって。
よかった。
「あの頃は忙しさが極まっていたもんね」
「えぇ、本当にね。今は嘘みたいに暇なのよ」
「どうかなぁ?昔から見たら少しマシになったくらいで、側から見たら忙しそうだよ?」
「えー!そうなの!?もう体が忙しさに慣れてしまったってことかなぁ」
会話は尽きることなく。
忙しかった頃と今と比べて盛り上がって。
笑い合って。
『サウスシティ “ミューシャ”』
あっという間にミューシャに着いちゃった。
残念だけど、やっとアイリさんとデートが出来るんだ。
頑張ってエスコートして、楽しかったって言ってもらいたいな。
「潮風が気持ち良いわねー!」
「磯の香りがするね」
駅を出れば、磯の香りが出迎えてくれた。
街並みは少し古いけど、活気が溢れてる。
「あ!あそこ行ってみたい!」
さっそくアイリさんの興味を引いたのは、ガラス工芸品を取り扱う店。
「うん、行ってみよう」
アイリさんは僕の手を引いて、早く早くと急かして来る。
可愛いなぁもう。
「うわぁ…綺麗…」
色とりどりのガラス細工や食器たち。
猫だったり犬だったり。
グラスだったりお皿だったり。
とても綺麗で繊細な作りに、アイリさんは感動している。
「職人よねぇ」
「錬金術では表せられないよね」
僕もアイリさんの隣でそのガラス工芸品を見てる…ふりをして。
アイリさんを見ちゃってる。
だって。
好きな人がこんなに近くにいたら見ちゃうよ。
好きな人の些細な仕草を見逃したくないから。
「アルフォンス?」
「えあ!?」
不意にアイリさんに呼ばれ、変な声が出た…。
「なーに今の声ー」
それにクスクス笑うアイリさん。
…もう、好きだなぁもう。
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