終わりと始まり オリヴィエ百合夢
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「少将、絶対に無理はしないでくださいね」
「えぇ、わかってるわ」
「現に今も無理してるんですから」
「わかってますぅー!」
中央司令部、門に続く道をロイ君たちと歩く。
「アイリ君は病院行きでしょ?」
「いえこのまま「はい、病院に連れて行きます」
アイリ君の言葉を遮り、リザが言う。
「リザ…俺はもう大丈夫だよ…」
「そう言って吐血した人を私は知っているから、あなたの大丈夫は信用しないわ」
……吐血した人…私じゃない…。
私は苦笑いをして、ふと階段の中央で振り返る。
「オリヴィエ、さっきからどうしたの?」
私の言葉にみんなも振り返って、オリヴィエを見つめる。
オリヴィエは階段の一番上に居て。
必然とオリヴィエを見上げる形に。
私の執務室に入った時から様子がおかしい。
何かを考えているかのようで。
「いや」
カツン、と一段階段を降りる。
「もう少し後で渡そうと思っていたんだが」
オリヴィエはポケットに手を入れて。
「戦いも終わったし、一歩前へ進もう」
そう言って、ポケットに手を入れたまま降りて来た。
「一歩前にって、どういうこと?」
オリヴィエが何を言いたいかわからなくて首を傾げた時。
オリヴィエは私の左手を取って。
「え?」
薬指に。
「そろそろ私の物になってくれないか?アイリ」
指輪を嵌めた。
「え?」
「「「えぇえええ!?!?」」」
驚くロイ君たちを尻目に、私はオリヴィエと指輪を交互に見る。
「うそ…」
嘘。
プロポーズ?
え?今のって…プロポーズなの…?
「どうなんだ、アイリ。私の物になるのか?ならないのか?」
ああだめだ。
「セイフォード少将…?」
「どうしました?」
ああ、だめだ。
涙が出る。
涙が溢れる。
抑え切れない。
我慢し切れない。
胸が苦しい。
嬉しい。
嬉しい。
ギュッと握られた左手を握り返して。
オリヴィエを抱き締めて。
「なって…あげるわよ…!あなたのものに…っ!」
そう伝えた。
オリヴィエも私を抱き締め返してくれて。
「お前が好きだ、アイリ」
ああ、愛おしい。
「私も…っあなたが好き…っ!」
私、この人がたまらなく愛おしい。
周りにいた人たちから拍手喝采が起こる。
「おめでとうございますっ少将」
リザは泣いて喜んでくれて。
「まさかこんな大胆なプロポーズをするなんて」
ロイ君やクロノ君も涙目だった気がする。
私とオリヴィエは、泣いて喜んでくれるロイ君たちを見て笑い合った。
いろんな人が祝福してくれた。
たくさんの人がおめでとうと抱き締めてくれた。
ああ。
私はなんて恵まれているんだろう。
父を憎んでいたあの時は気付かなかった。
私はこんなにもみんなから愛されていたことに。
ああ、どうしよう。
幸せだ。
すごく幸せ。
お父さん。
私、今すごく幸せよ。
ねぇお父さん。
あなたが救ってくれたから。
私は今こんなに幸せなの。
ありがとう、お父さん。
私、この人と幸せになるから。
絶対、幸せになるから。
だからどうか、見守っていて。
『きみの幸せが私の幸せだよ…アイリ』
END
「少将、絶対に無理はしないでくださいね」
「えぇ、わかってるわ」
「現に今も無理してるんですから」
「わかってますぅー!」
中央司令部、門に続く道をロイ君たちと歩く。
「アイリ君は病院行きでしょ?」
「いえこのまま「はい、病院に連れて行きます」
アイリ君の言葉を遮り、リザが言う。
「リザ…俺はもう大丈夫だよ…」
「そう言って吐血した人を私は知っているから、あなたの大丈夫は信用しないわ」
……吐血した人…私じゃない…。
私は苦笑いをして、ふと階段の中央で振り返る。
「オリヴィエ、さっきからどうしたの?」
私の言葉にみんなも振り返って、オリヴィエを見つめる。
オリヴィエは階段の一番上に居て。
必然とオリヴィエを見上げる形に。
私の執務室に入った時から様子がおかしい。
何かを考えているかのようで。
「いや」
カツン、と一段階段を降りる。
「もう少し後で渡そうと思っていたんだが」
オリヴィエはポケットに手を入れて。
「戦いも終わったし、一歩前へ進もう」
そう言って、ポケットに手を入れたまま降りて来た。
「一歩前にって、どういうこと?」
オリヴィエが何を言いたいかわからなくて首を傾げた時。
オリヴィエは私の左手を取って。
「え?」
薬指に。
「そろそろ私の物になってくれないか?アイリ」
指輪を嵌めた。
「え?」
「「「えぇえええ!?!?」」」
驚くロイ君たちを尻目に、私はオリヴィエと指輪を交互に見る。
「うそ…」
嘘。
プロポーズ?
え?今のって…プロポーズなの…?
「どうなんだ、アイリ。私の物になるのか?ならないのか?」
ああだめだ。
「セイフォード少将…?」
「どうしました?」
ああ、だめだ。
涙が出る。
涙が溢れる。
抑え切れない。
我慢し切れない。
胸が苦しい。
嬉しい。
嬉しい。
ギュッと握られた左手を握り返して。
オリヴィエを抱き締めて。
「なって…あげるわよ…!あなたのものに…っ!」
そう伝えた。
オリヴィエも私を抱き締め返してくれて。
「お前が好きだ、アイリ」
ああ、愛おしい。
「私も…っあなたが好き…っ!」
私、この人がたまらなく愛おしい。
周りにいた人たちから拍手喝采が起こる。
「おめでとうございますっ少将」
リザは泣いて喜んでくれて。
「まさかこんな大胆なプロポーズをするなんて」
ロイ君やクロノ君も涙目だった気がする。
私とオリヴィエは、泣いて喜んでくれるロイ君たちを見て笑い合った。
いろんな人が祝福してくれた。
たくさんの人がおめでとうと抱き締めてくれた。
ああ。
私はなんて恵まれているんだろう。
父を憎んでいたあの時は気付かなかった。
私はこんなにもみんなから愛されていたことに。
ああ、どうしよう。
幸せだ。
すごく幸せ。
お父さん。
私、今すごく幸せよ。
ねぇお父さん。
あなたが救ってくれたから。
私は今こんなに幸せなの。
ありがとう、お父さん。
私、この人と幸せになるから。
絶対、幸せになるから。
だからどうか、見守っていて。
『きみの幸せが私の幸せだよ…アイリ』
END
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