終わりと始まり オリヴィエ百合夢
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「どうだ?体調は」
「マルコー氏の応急処置が良かったみたいで、今は落ち着いているわ」
「痛みは?」
「痛み止めが効いてるみたい」
オリヴィエは椅子に座り、刀を立て掛ける。
「そうか。落ち着いたならよかった」
表情には出さないけど、オリヴィエにも相当心配をかけてしまったみたいね。
「こんな大事な時に力になれないなんて…」
「阿呆。お前は十分すぎるくらい働いていた」
だから体に限界が来たんだ、とオリヴィエは言う。
自分の手の平を見てみれば、確かにプルプル震えていた。
それでも。
「でもみんなは、この国を立て直すには私が必要だと言ってくれたわ。だからこんなことで休むわけにはいかないのよ」
みんなが私に期待をしてるなら。
それに応えないと。
「……」
これからこの国を背負って行くだろう者たちのために。
「…確かにこの国を立て直すにはお前が必要だ、アイリ。だがな」
オリヴィエは真っ直ぐ私を見つめて。
「必要だからこそ、お前は倒れてはいけないんだよ」
こうして無理をして倒れることが、みんなの士気を下げることに繋がる。
現に今、現場は私のことが心配で士気が駄々下がりだ。
オリヴィエは両手を上げてため息を零した。
「うっそ…」
「嘘なものか。お前の人望の広さは阿呆だろうが」
そして刀を手に取って。
「だから、お前はとりあえずしっかりと休め。立て直しはそれからでも遅くはない」
ベッドに膝を付いて。
「ん」
軽くキスをしてきた。
「じゃあ、私ももう行く」
「えぇ…」
そして病室を出る際に。
「ちゃんと休めよ?」
「わかりました!」
釘を刺して行ったわ…。
みんなの期待に応えたかったのに。
逆に士気を下げちゃうなんて…。
オリヴィエに言われて初めて気付いた…。
「みんなには申し訳ないけど…」
今回ばかりは素直に言うこと聞くかな…。
.
「どうだ?体調は」
「マルコー氏の応急処置が良かったみたいで、今は落ち着いているわ」
「痛みは?」
「痛み止めが効いてるみたい」
オリヴィエは椅子に座り、刀を立て掛ける。
「そうか。落ち着いたならよかった」
表情には出さないけど、オリヴィエにも相当心配をかけてしまったみたいね。
「こんな大事な時に力になれないなんて…」
「阿呆。お前は十分すぎるくらい働いていた」
だから体に限界が来たんだ、とオリヴィエは言う。
自分の手の平を見てみれば、確かにプルプル震えていた。
それでも。
「でもみんなは、この国を立て直すには私が必要だと言ってくれたわ。だからこんなことで休むわけにはいかないのよ」
みんなが私に期待をしてるなら。
それに応えないと。
「……」
これからこの国を背負って行くだろう者たちのために。
「…確かにこの国を立て直すにはお前が必要だ、アイリ。だがな」
オリヴィエは真っ直ぐ私を見つめて。
「必要だからこそ、お前は倒れてはいけないんだよ」
こうして無理をして倒れることが、みんなの士気を下げることに繋がる。
現に今、現場は私のことが心配で士気が駄々下がりだ。
オリヴィエは両手を上げてため息を零した。
「うっそ…」
「嘘なものか。お前の人望の広さは阿呆だろうが」
そして刀を手に取って。
「だから、お前はとりあえずしっかりと休め。立て直しはそれからでも遅くはない」
ベッドに膝を付いて。
「ん」
軽くキスをしてきた。
「じゃあ、私ももう行く」
「えぇ…」
そして病室を出る際に。
「ちゃんと休めよ?」
「わかりました!」
釘を刺して行ったわ…。
みんなの期待に応えたかったのに。
逆に士気を下げちゃうなんて…。
オリヴィエに言われて初めて気付いた…。
「みんなには申し訳ないけど…」
今回ばかりは素直に言うこと聞くかな…。
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