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「現場はどう？」

「問題ありません」

結局病院送りとなった私。

病院のベッドで横になり、ため息を零す。

「ごめんね…動けなくて…」

「問題なのは、あなたが無理をしすぎることですよ少将」

付き添ってくれているリザは、どこか怒り気味。

私は苦笑いで答えて、窓の外を見る。

「リザ、窓を開けてくれない？」

「わかりました」

リザにそうお願いをして、窓を開けてもらったら気持ちの良い風が頬を撫でた。

「そういえば、クロノ君はまだ目覚めてないの？」

ヒーローは遅れて来ると言うじゃない？

私たちがピンチに陥った時に、彼はそのヒーローの如く現れて救ってくれた。

らしい。

その時の私はもう意識がなかったから、後で聞いたの。

彼もまたブラッドレイと戦い、瀕死だったのを父に救われて。

痛む体をそのままに必死で走って助けにきてくれた。

「はい…まだ眠ったままです…」

そしてマルコー氏の賢者の石の力で少年から元の姿に戻してもらったんだけど。

元に戻る際、身体中が粉砕骨折したかのような激痛に襲われたみたいで。

リザが泣きながら抱き締める中で気を失ったの。

それからまだ目覚めてないみたい。

「そう…。早く目覚めるといいわね」

「そうですね…言いたいことがたくさんあるので、早く起きてほしいです…」

リザは悲しそうに苦笑いを浮かべた。

そこに。

コンコン
『私だ、入るぞ』

「えぇ、いいわよ」

オリヴィエが来た。

「すまんな、ホークアイ。付き添わせてしまって」

「いえ、大丈夫です。それでは私は現場へ戻りますので」

「えぇ。ありがとう」

リザは敬礼をし、現場へと戻って行った。


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