終わりと始まり オリヴィエ百合夢
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「痛むのか?」
「えぇ…少しね…」
用意されているパイプ椅子に座り、一息つく。
オリヴィエは私の前で屈み、膝に手を置いている。
「本当に少しなんだろうな?」
「……本当に」
オリヴィエは眉間に皺を寄せて、私を見続けるから。
「……わかったわよ。痛みは結構強いの」
正直に話す。
「よろしい。病院へ行く気は?」
「ないわね。少し休めば痛みは引くから」
病院になんて行ってる暇はない。
休んでる時間も惜しいというのに。
「そうか。私が仕切るからお前は休んでいろ」
「えぇ…」
そう言って、オリヴィエは現場へと戻って行った。
死者を除いて、私の怪我が一番酷かったみたい。
生きていたのが不思議なくらいだったとマルコー氏に言われたのを思い出す。
“雷鳴”の構築式を刻み込んだ眼球もくり抜かれたせいか、父が再生してくれたにも関わらず時々痛む。
この目の痛みは後遺症として、ずっと付き合って行くしかなさそうね…。
「少将、お水をお持ちしました」
リザが私に水を持ってきてくれた。
未だ現場へ残り中央司令部立て直しを手伝ってくれているロイ君一派。
「ありがとう」
それを受け取り、喉を潤す。
「はぁ…」
喉が乾いていたのか、飲み干してしまった。
「顔色が良くないですよ…?」
リザは心配そうに私を見つめる。
「痛みが結構強くてね…。」
キング・ブラッドレイの剣で貫かれたお腹に、ブラッドレイモドキたちに付けられた傷。
あんにゃろ…女を容赦なく殴るわ蹴るわで最低よね。
まぁ五人は倒してやったんだけど、次から次へと来るんだもの…。
パイプ椅子の背もたれに背中を預け、空を見上げる。
「あー…情けないなぁ…」
みんな頑張っているのに動けないなんて。
「そんなことありません。少将に無理されて倒れられるほうが困りますよ」
「でもねぇ…」
無理をしてでも今は動かないと。
そう思って視線を戻せば。
「ん、コホ、コホッ」
軽い咳が出た。
そう、本当に軽い咳だったのよ。
「少将?」
私は両手を口元に当てる。
咳は治まったのに、両手は外せない。
なぜなら…。
ポタリ。
指の隙間から滴った赤い液体。
「大丈夫です……か………」
リザがその赤い液体に気付き、スローモーションのように心配そうな顔から真っ青な顔に変わって。
私が苦笑いをした瞬間。
「救急車を呼んでくださいッッ!セイフォード少将が吐血しました!!」
リザが叫んだ。
全員こちらに振り返って。
「うそだろ!?」
「ッ誰か早くタオル持ってこい!!」
「マルコー氏を早く呼べ!」
大混乱。
最悪…。
私迷惑かけまくってる…。
「アイリ!」
オリヴィエまで走って来て。
「マルコー!こっちだ!」
マルコー氏も駆け付けてくれた…。
.
「痛むのか?」
「えぇ…少しね…」
用意されているパイプ椅子に座り、一息つく。
オリヴィエは私の前で屈み、膝に手を置いている。
「本当に少しなんだろうな?」
「……本当に」
オリヴィエは眉間に皺を寄せて、私を見続けるから。
「……わかったわよ。痛みは結構強いの」
正直に話す。
「よろしい。病院へ行く気は?」
「ないわね。少し休めば痛みは引くから」
病院になんて行ってる暇はない。
休んでる時間も惜しいというのに。
「そうか。私が仕切るからお前は休んでいろ」
「えぇ…」
そう言って、オリヴィエは現場へと戻って行った。
死者を除いて、私の怪我が一番酷かったみたい。
生きていたのが不思議なくらいだったとマルコー氏に言われたのを思い出す。
“雷鳴”の構築式を刻み込んだ眼球もくり抜かれたせいか、父が再生してくれたにも関わらず時々痛む。
この目の痛みは後遺症として、ずっと付き合って行くしかなさそうね…。
「少将、お水をお持ちしました」
リザが私に水を持ってきてくれた。
未だ現場へ残り中央司令部立て直しを手伝ってくれているロイ君一派。
「ありがとう」
それを受け取り、喉を潤す。
「はぁ…」
喉が乾いていたのか、飲み干してしまった。
「顔色が良くないですよ…?」
リザは心配そうに私を見つめる。
「痛みが結構強くてね…。」
キング・ブラッドレイの剣で貫かれたお腹に、ブラッドレイモドキたちに付けられた傷。
あんにゃろ…女を容赦なく殴るわ蹴るわで最低よね。
まぁ五人は倒してやったんだけど、次から次へと来るんだもの…。
パイプ椅子の背もたれに背中を預け、空を見上げる。
「あー…情けないなぁ…」
みんな頑張っているのに動けないなんて。
「そんなことありません。少将に無理されて倒れられるほうが困りますよ」
「でもねぇ…」
無理をしてでも今は動かないと。
そう思って視線を戻せば。
「ん、コホ、コホッ」
軽い咳が出た。
そう、本当に軽い咳だったのよ。
「少将?」
私は両手を口元に当てる。
咳は治まったのに、両手は外せない。
なぜなら…。
ポタリ。
指の隙間から滴った赤い液体。
「大丈夫です……か………」
リザがその赤い液体に気付き、スローモーションのように心配そうな顔から真っ青な顔に変わって。
私が苦笑いをした瞬間。
「救急車を呼んでくださいッッ!セイフォード少将が吐血しました!!」
リザが叫んだ。
全員こちらに振り返って。
「うそだろ!?」
「ッ誰か早くタオル持ってこい!!」
「マルコー氏を早く呼べ!」
大混乱。
最悪…。
私迷惑かけまくってる…。
「アイリ!」
オリヴィエまで走って来て。
「マルコー!こっちだ!」
マルコー氏も駆け付けてくれた…。
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