赤眼の鬼 しのぶさん百合夢
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
'
というのが白麗さんとの出会い。
後に知ったのは、代々継がれてきた御当主様たちが、数百年も探し続けた鬼であったこと。
人を喰わないというのは歴代の御当主様たちの口伝により伝えられていたこと。
“赤眼の鬼”との遭遇を報告したら、お館様は酷く喜ばれていた。
「なんて書いてあるんですか?」
お館様からの手紙を覗き込むと。
「“お茶でも一緒にどう?”ですって。耀哉にはあまねがいるでしょうに、人間ってわからないわぁ」
まふっと枕に顔を埋めた。
「もちろんあまね様も一緒ですよ」
「それでも女をお茶に誘うってどうなの?ありなの?」
「魅月さんは鬼ですし、女としてというより“友人”としてなのでしょうね」
「友人ねぇ…鬼と人が?滑稽よね」
魅月さんの言っていることは最もだと思う。
「しかも鬼殺隊の本部って藤の花の結界に守られてるじゃない?あれしんどいのよね…」
「この前も苦しんでましたよね」
鬼と人が分かり合うことなんて有り得ないと、一月前の私も思っていたから。
でも私は。
魅月さんなら。
許せてしまう。
どの鬼とも違う鬼。
人の命を命として尊重し、守ってくれる。
禰豆子さんと同じく、優しい鬼だから。
「というか。しのぶ」
魅月さんはまた私のほうへと視線を向けて、体をこちらに向ける。
「……はい」
肌蹴た白い寝巻きから覗く豊満な胸。
息を飲んでしまう。
鬼だからそういうのを気にしないのか、目のやりどころに困ってしまう。
「私は眠いのよ。帰るか一緒に寝るか、どっち?」
魅月さんは布団を捲り、目を細めて微笑む。
また息を飲む。
「お、お邪魔します…」
おずおずと魅月さんの布団に入ると。
「ちょ…っと…!魅月さん…っ」
魅月さんはすぐに私を抱き締めて、首筋に歯を立ててきた。
「ちょっとお腹空いて来たから、血を分けてね」
「や…ん…っ」
噛みつかれた痛みはないのだけれど。
「ん…っん…っ」
魅月さんは人を喰わない代わりに、微量の血を摂取することで事足りるらしく。
「ぁ…っあ…っ」
ねっとりと首筋を舐めてくるものだから。
ゾクゾクしてしまう。
「ん、満腹 満腹」
「……」
血が止まるまで舐め続けられ…生殺し状態に…。
すぐ近くに魅月さんの整った顔がある。
人間時の瞳より、私は綺麗な赤い瞳のほうが好き。
「魅月さん…」
「んー?」
魅月さんの腕枕で横になる私たち。
「なぁに、口付けしたい?」
「…ち、ちが…っ」
く…は…ない…けど…。
魅月さんはクスクス笑って、私へと覆い被さって。
「昼間から誘ってくれるじゃない」
私が好きだと言った、白銀の髪へと色を変え。
閉じられた瞳が再び開かれれば、赤い瞳へと変わっていて。
「……白麗さん…」
“魅月”から“白麗”と姿を変えた。
「しのぶ」
ゆっくりと白麗さんの顔が近づいて。
「……」
私も目を閉じた時に。
「魅月さーん!居ますかー!!」
炭治郎君の声が聞こえて来た。
「炭…ッッ!!!」
慌てて起き上がろうとすれば。
白麗さんに押さえられた。
「ちょ…っ」
白麗さんは目を細めて。
「いるわよ、炭治郎」
あろうことか、炭治郎君の呼びかけに応えた。
「白麗さんッ!離してください…ッ!」
見られる、見られる。
炭治郎君に、今の状況を。
「私は見られてもいいもの」
ああ、だめだ。
離す気がない。
『お邪魔しまーす!』
入ってきた、入ってきた。
どうしよう。
どうしよう。
「…んっぅ…っ」
首筋を舐められ、力が抜けそうになる。
もう、致し方ない。
これは自己防衛。
これは正当防衛。
私は今出せる力で。
「ぎゃっ」
白麗さんの鳩尾に膝を入れた。
途端に白麗さんは転げて、鳩尾を抑えて悶絶している。
「はぁ…はぁ…っ」
私は襟首を押さえ、体を起こしたと同時に。
「あれ!?しのぶさん!?」
炭治郎君が入ってきた…。
「こ、こんにちは、炭治郎君」
「こんにちはしのぶさん!なぜしのぶさんがここに?」
「お館様の手紙を届けに来ただけですよ」
危なかった…危なかった…。
見られる前でよかった…。
「し…しのぶ…っみ、鳩尾は…やばい…っ」
「自業自得です!」
「??」
白麗さんはしばらく苦しんでいました。
ちなみに、炭治郎君はたまたま近くに来たからご挨拶を、と思ったらしい…。
“赤眼の鬼”は、語り継がれているような怖い鬼ではなくて。
ただの変態でした…。
END
というのが白麗さんとの出会い。
後に知ったのは、代々継がれてきた御当主様たちが、数百年も探し続けた鬼であったこと。
人を喰わないというのは歴代の御当主様たちの口伝により伝えられていたこと。
“赤眼の鬼”との遭遇を報告したら、お館様は酷く喜ばれていた。
「なんて書いてあるんですか?」
お館様からの手紙を覗き込むと。
「“お茶でも一緒にどう?”ですって。耀哉にはあまねがいるでしょうに、人間ってわからないわぁ」
まふっと枕に顔を埋めた。
「もちろんあまね様も一緒ですよ」
「それでも女をお茶に誘うってどうなの?ありなの?」
「魅月さんは鬼ですし、女としてというより“友人”としてなのでしょうね」
「友人ねぇ…鬼と人が?滑稽よね」
魅月さんの言っていることは最もだと思う。
「しかも鬼殺隊の本部って藤の花の結界に守られてるじゃない?あれしんどいのよね…」
「この前も苦しんでましたよね」
鬼と人が分かり合うことなんて有り得ないと、一月前の私も思っていたから。
でも私は。
魅月さんなら。
許せてしまう。
どの鬼とも違う鬼。
人の命を命として尊重し、守ってくれる。
禰豆子さんと同じく、優しい鬼だから。
「というか。しのぶ」
魅月さんはまた私のほうへと視線を向けて、体をこちらに向ける。
「……はい」
肌蹴た白い寝巻きから覗く豊満な胸。
息を飲んでしまう。
鬼だからそういうのを気にしないのか、目のやりどころに困ってしまう。
「私は眠いのよ。帰るか一緒に寝るか、どっち?」
魅月さんは布団を捲り、目を細めて微笑む。
また息を飲む。
「お、お邪魔します…」
おずおずと魅月さんの布団に入ると。
「ちょ…っと…!魅月さん…っ」
魅月さんはすぐに私を抱き締めて、首筋に歯を立ててきた。
「ちょっとお腹空いて来たから、血を分けてね」
「や…ん…っ」
噛みつかれた痛みはないのだけれど。
「ん…っん…っ」
魅月さんは人を喰わない代わりに、微量の血を摂取することで事足りるらしく。
「ぁ…っあ…っ」
ねっとりと首筋を舐めてくるものだから。
ゾクゾクしてしまう。
「ん、満腹 満腹」
「……」
血が止まるまで舐め続けられ…生殺し状態に…。
すぐ近くに魅月さんの整った顔がある。
人間時の瞳より、私は綺麗な赤い瞳のほうが好き。
「魅月さん…」
「んー?」
魅月さんの腕枕で横になる私たち。
「なぁに、口付けしたい?」
「…ち、ちが…っ」
く…は…ない…けど…。
魅月さんはクスクス笑って、私へと覆い被さって。
「昼間から誘ってくれるじゃない」
私が好きだと言った、白銀の髪へと色を変え。
閉じられた瞳が再び開かれれば、赤い瞳へと変わっていて。
「……白麗さん…」
“魅月”から“白麗”と姿を変えた。
「しのぶ」
ゆっくりと白麗さんの顔が近づいて。
「……」
私も目を閉じた時に。
「魅月さーん!居ますかー!!」
炭治郎君の声が聞こえて来た。
「炭…ッッ!!!」
慌てて起き上がろうとすれば。
白麗さんに押さえられた。
「ちょ…っ」
白麗さんは目を細めて。
「いるわよ、炭治郎」
あろうことか、炭治郎君の呼びかけに応えた。
「白麗さんッ!離してください…ッ!」
見られる、見られる。
炭治郎君に、今の状況を。
「私は見られてもいいもの」
ああ、だめだ。
離す気がない。
『お邪魔しまーす!』
入ってきた、入ってきた。
どうしよう。
どうしよう。
「…んっぅ…っ」
首筋を舐められ、力が抜けそうになる。
もう、致し方ない。
これは自己防衛。
これは正当防衛。
私は今出せる力で。
「ぎゃっ」
白麗さんの鳩尾に膝を入れた。
途端に白麗さんは転げて、鳩尾を抑えて悶絶している。
「はぁ…はぁ…っ」
私は襟首を押さえ、体を起こしたと同時に。
「あれ!?しのぶさん!?」
炭治郎君が入ってきた…。
「こ、こんにちは、炭治郎君」
「こんにちはしのぶさん!なぜしのぶさんがここに?」
「お館様の手紙を届けに来ただけですよ」
危なかった…危なかった…。
見られる前でよかった…。
「し…しのぶ…っみ、鳩尾は…やばい…っ」
「自業自得です!」
「??」
白麗さんはしばらく苦しんでいました。
ちなみに、炭治郎君はたまたま近くに来たからご挨拶を、と思ったらしい…。
“赤眼の鬼”は、語り継がれているような怖い鬼ではなくて。
ただの変態でした…。
END
3/3ページ