同期会 オリヴィエ百合夢
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「遅いぞお前ら!」
「まさかイチャコラしてたんじゃないでしょうねー!」
「そこら辺詳しく話せ!」
席に戻れば、みんなは気にしてる素振りせず相変わらず騒ぎ散らしていて。
「いや…せっかくの贈り物を…」
「ごめんね、みんな…」
そんな中、私たち二人で頭を下げれば。
みんなは私たちに悪戯に笑っていて。
「じゃーん!!オリヴィエとアイリには薔薇よりこっちのがいいんじゃない!?」
先程壊してしまったガラスの薔薇が。
「え…これ…」
見事なまでの“氷の結晶と雷”のオブジェへと姿を変えていた。
ハッとミナトを見れば。
「錬金術は、お前だけの専売特許じゃねぇんだよ」
悪戯に笑っていた。
ああ。
友人たちの思いやりと優しさと。
少しの節介に、感謝しかない。
私たちの友はとても優秀で、素晴らしい奴らだ。
アイリと顔を見合わせて、二人でそれを受け取って。
「「ありがとう」」
心からの感謝の言葉を述べた。
贈ってくれた者たちが再び考えて創り出してくれた。
私たちをこうまで想ってくれていたことに、本当に頭が上がらない。
なんて態度を見せる私ではないが、それもきっとこいつらはわかってくれているんだろうな。
そうしてまた騒ぎ始め、同期会は三次会まで行い、みんな店の中で眠りに就いた。
「軍人として、あるまじき醜態だな」
サクラやアイリのように退役した者も数人いるが、元軍人として酒に呑まれるなど以ての外。
「ハメ外しすぎなくてよかったって心から思うわ」
アイリはクスクスと笑って、小切手を取り出して。
「お金で解決ってのはあまり好きじゃないけど、迷惑料とみんなの宿代として受け取ってもらえませんか?」
「え!?!?こんなに!?!?」
「このまま放ったらかしにして大丈夫です。明日の朝こいつらに片付けをさせますので」
店主はその額に顔を真っ青にさせた。
「じゃあ、帰りましょうか」
「あぁ」
そして阿呆みたく眠る同期たちを見つめて。
「今日はありがとう。またね」
「またな」
小さく笑みを贈り、私たちは店を後にした。
友人たちがアイリに贈ってくれたガラスの薔薇を壊してしまった。
しかしアイリは錬金術師だから直すのなんて簡単だろうと。
そう思って口にすれば、それは失言だった。
壊れたからと贈り物を自分の錬金術で直してしまったら、友人の想いを台無しにさせてしまう。
時として錬金術は使ってはならない場合があることを知った。
いや、知っていたんだ。
だが苛立ちから頭の中から消し去られ、発してしまった。
だがそれは。
贈ってくれた友人たちの代表として、ミナトが新しい物を創り出してくれた。
私たちのことを想い、私たちを象徴するような物を。
「今度は絶対、壊さないように」
「あぁ。大切に飾ろう」
持つべきものは友。
それを心から痛感した日だった。
余談として、アイリが店に払った金額がでかかったため、奴らには豪華な朝飯が提供されたらしい。
END
「遅いぞお前ら!」
「まさかイチャコラしてたんじゃないでしょうねー!」
「そこら辺詳しく話せ!」
席に戻れば、みんなは気にしてる素振りせず相変わらず騒ぎ散らしていて。
「いや…せっかくの贈り物を…」
「ごめんね、みんな…」
そんな中、私たち二人で頭を下げれば。
みんなは私たちに悪戯に笑っていて。
「じゃーん!!オリヴィエとアイリには薔薇よりこっちのがいいんじゃない!?」
先程壊してしまったガラスの薔薇が。
「え…これ…」
見事なまでの“氷の結晶と雷”のオブジェへと姿を変えていた。
ハッとミナトを見れば。
「錬金術は、お前だけの専売特許じゃねぇんだよ」
悪戯に笑っていた。
ああ。
友人たちの思いやりと優しさと。
少しの節介に、感謝しかない。
私たちの友はとても優秀で、素晴らしい奴らだ。
アイリと顔を見合わせて、二人でそれを受け取って。
「「ありがとう」」
心からの感謝の言葉を述べた。
贈ってくれた者たちが再び考えて創り出してくれた。
私たちをこうまで想ってくれていたことに、本当に頭が上がらない。
なんて態度を見せる私ではないが、それもきっとこいつらはわかってくれているんだろうな。
そうしてまた騒ぎ始め、同期会は三次会まで行い、みんな店の中で眠りに就いた。
「軍人として、あるまじき醜態だな」
サクラやアイリのように退役した者も数人いるが、元軍人として酒に呑まれるなど以ての外。
「ハメ外しすぎなくてよかったって心から思うわ」
アイリはクスクスと笑って、小切手を取り出して。
「お金で解決ってのはあまり好きじゃないけど、迷惑料とみんなの宿代として受け取ってもらえませんか?」
「え!?!?こんなに!?!?」
「このまま放ったらかしにして大丈夫です。明日の朝こいつらに片付けをさせますので」
店主はその額に顔を真っ青にさせた。
「じゃあ、帰りましょうか」
「あぁ」
そして阿呆みたく眠る同期たちを見つめて。
「今日はありがとう。またね」
「またな」
小さく笑みを贈り、私たちは店を後にした。
友人たちがアイリに贈ってくれたガラスの薔薇を壊してしまった。
しかしアイリは錬金術師だから直すのなんて簡単だろうと。
そう思って口にすれば、それは失言だった。
壊れたからと贈り物を自分の錬金術で直してしまったら、友人の想いを台無しにさせてしまう。
時として錬金術は使ってはならない場合があることを知った。
いや、知っていたんだ。
だが苛立ちから頭の中から消し去られ、発してしまった。
だがそれは。
贈ってくれた友人たちの代表として、ミナトが新しい物を創り出してくれた。
私たちのことを想い、私たちを象徴するような物を。
「今度は絶対、壊さないように」
「あぁ。大切に飾ろう」
持つべきものは友。
それを心から痛感した日だった。
余談として、アイリが店に払った金額がでかかったため、奴らには豪華な朝飯が提供されたらしい。
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