同期会 オリヴィエ百合夢
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「………」
先程のサクラの言葉が頭から離れない。
“油断してると食われちゃうわよ?”
あいつ、まさか本当はアイリを好いていたのか?
いや、サクラにはミナトがいるからそれはないか…。
アイリは今は私から離れ、色んな奴の隣で酒を飲んでいる。
頬がほんのり赤い。
ハメを外すとか言っていたが、セーブして飲んでいるだろう。
いつ如何なる時に何があるかわからない。
それが体に染み付いているから。
ああして隙が多そうに見えて、油断なぞせんだろう。
心配ない、と思う反面。
「………」
やはり面白くない。
私の隣にずっと居ろとは言わんが、もう少し警戒してもいいんじゃないだろうか。
今は軍服ではなく、私服で粧し込んでいるから余計にアイリの器量の良さが映えてしまう。
「何不貞腐れてるんだよ、オリヴィエ」
「…不貞腐れてなどおらん」
今度はミナトが私の隣に来た。
「すげぇ不満そうな顔してんじゃねぇか」
ニヤニヤと笑みを向けて来るミナトに、私は眉間に皺を寄せる。
「モテモテの嫁で嫉妬してんのか?」
「煩い。嫉妬などするか」
未だ楽しそうに笑顔を振り撒いているアイリを見つめると。
「じゃーん!これ、軍役引退のお祝い!」
サクラがカバンから何かを取り出した。
「わ…綺麗…」
それは、赤と緑をあしらったガラス細工の薔薇の花。
本物さながらの作りに、アイリはひどく感動している。
「ここにいるみんなで考えて作ったんだから、大切にしてよねー」
「みんなで考えてくれたの…ありがとう…すごく嬉しい…」
いつの間にか私の向かい側にいたアイリが、私にガラスの薔薇を見せて来た。
「ほら、みんなで作ってくれたんだって」
私はガラスの薔薇とアイリを交互に見つめて。
「あぁ、よかったな」
素っ気なかったかもしれない。
アイリがきょとん顔を浮かべる。
「なにか怒ってるの?」
「なにも。怒ってなどおらん」
「じゃあ見て、この薔薇の花」
ズイ、と近づいた薔薇の花を押し返す。
「いや見た。見えるから大丈夫だ」
誰にでも笑顔を振り撒くアイリに苛立ちからか、きつく当たっているかもしれない。
「オリヴィエ」
名を言われた瞬間だった。
パキン
嫌な音がしたのは。
.
「………」
先程のサクラの言葉が頭から離れない。
“油断してると食われちゃうわよ?”
あいつ、まさか本当はアイリを好いていたのか?
いや、サクラにはミナトがいるからそれはないか…。
アイリは今は私から離れ、色んな奴の隣で酒を飲んでいる。
頬がほんのり赤い。
ハメを外すとか言っていたが、セーブして飲んでいるだろう。
いつ如何なる時に何があるかわからない。
それが体に染み付いているから。
ああして隙が多そうに見えて、油断なぞせんだろう。
心配ない、と思う反面。
「………」
やはり面白くない。
私の隣にずっと居ろとは言わんが、もう少し警戒してもいいんじゃないだろうか。
今は軍服ではなく、私服で粧し込んでいるから余計にアイリの器量の良さが映えてしまう。
「何不貞腐れてるんだよ、オリヴィエ」
「…不貞腐れてなどおらん」
今度はミナトが私の隣に来た。
「すげぇ不満そうな顔してんじゃねぇか」
ニヤニヤと笑みを向けて来るミナトに、私は眉間に皺を寄せる。
「モテモテの嫁で嫉妬してんのか?」
「煩い。嫉妬などするか」
未だ楽しそうに笑顔を振り撒いているアイリを見つめると。
「じゃーん!これ、軍役引退のお祝い!」
サクラがカバンから何かを取り出した。
「わ…綺麗…」
それは、赤と緑をあしらったガラス細工の薔薇の花。
本物さながらの作りに、アイリはひどく感動している。
「ここにいるみんなで考えて作ったんだから、大切にしてよねー」
「みんなで考えてくれたの…ありがとう…すごく嬉しい…」
いつの間にか私の向かい側にいたアイリが、私にガラスの薔薇を見せて来た。
「ほら、みんなで作ってくれたんだって」
私はガラスの薔薇とアイリを交互に見つめて。
「あぁ、よかったな」
素っ気なかったかもしれない。
アイリがきょとん顔を浮かべる。
「なにか怒ってるの?」
「なにも。怒ってなどおらん」
「じゃあ見て、この薔薇の花」
ズイ、と近づいた薔薇の花を押し返す。
「いや見た。見えるから大丈夫だ」
誰にでも笑顔を振り撒くアイリに苛立ちからか、きつく当たっているかもしれない。
「オリヴィエ」
名を言われた瞬間だった。
パキン
嫌な音がしたのは。
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