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「ロイ！！！頼む！！」

「ヒューズ…一体何事だ…」

2日後、イーストシティ・東方司令部にて。

「頼むから戦闘査定にエントリーしてくれ！！」

オフィスでロイ・マスタングに縋り付いている人物がいた。

マース・ヒューズ。

セントラルシティにある中央司令部・軍法会議所に勤めている男だ。

「戦闘査定？ああ…3ヶ月後に行われる査定か」

「そう！それにエントリーして、セイフォード少将に勝ってくれ！」

うわぁあ！と必死にロイに頼み込む。

「確か、セイフォード少将が誰にも負けなかったら1ヶ月の有給休暇…でしたよね」

リザ・ホークアイがそう問うと、ヒューズは何回も頷く。

「お前セイフォード少将に1ヶ月も休まれたらお前！中央司令部機能しなくなるぞお前！」

休ませてやりたいのは大前提だが、1ヶ月は長すぎるとギャアギャア喚いている。

そこに現れたのは。

「ここにいたのか、ロイ。これ、ハンコくれ」

銀髪の青年、クロノ・アルバート。

国軍少佐の地位にいる男だ。

「わか「はっ！クロノ！そうだお前だ！お前がいた！お前しかいない！」

「うわっ！ヒューズ、いたのか」

クロノの出現に、ヒューズはロイから離れてクロノに縋り付いた。

「クロノ！3ヶ月後の戦闘査定にエントリーするよな！？な！？」

「戦闘査定？しないよ。そんな面倒臭い」

「いやお前！ちょーっと戦ってセイフォード少将に勝つほうが楽じゃねぇか！なぁおい！俺たちを！中央司令部を助けてくれよ！」

ガクガクとクロノの肩を揺らし、眉間に皺を寄せてヒューズを指す。

説明してくれ、と。

「実は…」

リザが苦笑いを浮かべて、ことの顛末を説明した…。



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