戦闘査定 オリヴィエ百合夢
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数日後の会議にて。
「約束を覚えていますか?大総統」
「ん?うむ、ん?」
「惚けてもダメですからね」
アイリは査定人を引き受けるあの条件を口にした。
「わかったわかった。二言はないよ」
ブラッドレイも逃げられないと踏んで、両手を上げる。
「ありがとうございます。それと、今回の査定で大総統に検討していただきたいことがあります」
「ん?」
ニコリと笑みお礼を言って、議題を変える。
「今回の戦闘査定、皆さんどう思いましたか?」
突然の質問に、将官たちは。
「どう…って…」
「急に聞かれてもな…」
何も答えられず。
「…アルバートの“天剣”の錬金術や、それを用いての戦い方、目を張るものがあったな」
見かねてオリヴィエがそう答えると、アイリは頷いて。
「彼の錬金術は並のものではなく、アームストロング少将が言った通り見事なものでした。少佐としておくのは勿体ない逸材と感じましたので」
一拍置き、そして。
「一階級昇格を検討していただけないでしょうか?」
そう告げた。
「ばかな!査定であって昇格試験ではないぞ!」
「調子に乗るなよセイフォード!!」
たちまち非難の的に。
しかし。
「確かに昇格試験ではないが、査定人の君が言うなら間違いはないだろう。」
ブラッドレイは違った。
「だ、大総統…」
「待ってください大総統…!」
アイリの意見に同調し、顎に手を当てて。
「その方向で、検討してみよう」
うんうんと頷いた。
「ありがとうございます」
アイリとオリヴィエは顔を見合わせ、アイリは笑みオリヴィエは目を閉じた。
雷鳴の錬金術師の本当の恐ろしさを垣間見た。
雷鳴さえ気をつけていれば、と過小評価をしていた。
だが違った。
もちろん雷鳴は恐ろしいものだが、そうじゃなかった。
雷鳴だけが武器ではない。
本当の武器は、ノーモーションから発動される恐ろしいほど速い錬成スピードと。
それら全てを戦いに組み込んで、戦うことを可能にする動体視力だった。
その動体視力であらゆる攻撃を躱し、カウンターまで仕掛けられたりと。
”最強の由来“を目の当たりにした。
「んー!1ヶ月の休み!なにしようかな!」
「食っちゃ寝して太るなよ?」
「わかってるわよ!」
会議が終わり、アイリの執務室へ向かう途中。
アイリとオリヴィエの二人並んで歩く。
「明日からだから、今日は頑張って終わらせないと」
明日からの長期休暇を思えば、何でも頑張れると張り切るアイリ。
「本当に1ヶ月も休むのか?」
オリヴィエの問いに、アイリはきょとん顔を浮かべて。
「そりゃ当然!」
なんて笑って見せるが。
「……(休んで5日間くらいだな)」
なんだかんだと苦労する道を歩くアイリに、ため息を零すしかないオリヴィエだった…。
「いやぁ…セイフォード少将が敵じゃなくてよかったって心から思うよ」
「まったくだな…」
「敵だったらと考えると…恐ろしい…っ」
後に、クロノ、ロイ、ヒューズがそう言って身を震わせていた…。
END
数日後の会議にて。
「約束を覚えていますか?大総統」
「ん?うむ、ん?」
「惚けてもダメですからね」
アイリは査定人を引き受けるあの条件を口にした。
「わかったわかった。二言はないよ」
ブラッドレイも逃げられないと踏んで、両手を上げる。
「ありがとうございます。それと、今回の査定で大総統に検討していただきたいことがあります」
「ん?」
ニコリと笑みお礼を言って、議題を変える。
「今回の戦闘査定、皆さんどう思いましたか?」
突然の質問に、将官たちは。
「どう…って…」
「急に聞かれてもな…」
何も答えられず。
「…アルバートの“天剣”の錬金術や、それを用いての戦い方、目を張るものがあったな」
見かねてオリヴィエがそう答えると、アイリは頷いて。
「彼の錬金術は並のものではなく、アームストロング少将が言った通り見事なものでした。少佐としておくのは勿体ない逸材と感じましたので」
一拍置き、そして。
「一階級昇格を検討していただけないでしょうか?」
そう告げた。
「ばかな!査定であって昇格試験ではないぞ!」
「調子に乗るなよセイフォード!!」
たちまち非難の的に。
しかし。
「確かに昇格試験ではないが、査定人の君が言うなら間違いはないだろう。」
ブラッドレイは違った。
「だ、大総統…」
「待ってください大総統…!」
アイリの意見に同調し、顎に手を当てて。
「その方向で、検討してみよう」
うんうんと頷いた。
「ありがとうございます」
アイリとオリヴィエは顔を見合わせ、アイリは笑みオリヴィエは目を閉じた。
雷鳴の錬金術師の本当の恐ろしさを垣間見た。
雷鳴さえ気をつけていれば、と過小評価をしていた。
だが違った。
もちろん雷鳴は恐ろしいものだが、そうじゃなかった。
雷鳴だけが武器ではない。
本当の武器は、ノーモーションから発動される恐ろしいほど速い錬成スピードと。
それら全てを戦いに組み込んで、戦うことを可能にする動体視力だった。
その動体視力であらゆる攻撃を躱し、カウンターまで仕掛けられたりと。
”最強の由来“を目の当たりにした。
「んー!1ヶ月の休み!なにしようかな!」
「食っちゃ寝して太るなよ?」
「わかってるわよ!」
会議が終わり、アイリの執務室へ向かう途中。
アイリとオリヴィエの二人並んで歩く。
「明日からだから、今日は頑張って終わらせないと」
明日からの長期休暇を思えば、何でも頑張れると張り切るアイリ。
「本当に1ヶ月も休むのか?」
オリヴィエの問いに、アイリはきょとん顔を浮かべて。
「そりゃ当然!」
なんて笑って見せるが。
「……(休んで5日間くらいだな)」
なんだかんだと苦労する道を歩くアイリに、ため息を零すしかないオリヴィエだった…。
「いやぁ…セイフォード少将が敵じゃなくてよかったって心から思うよ」
「まったくだな…」
「敵だったらと考えると…恐ろしい…っ」
後に、クロノ、ロイ、ヒューズがそう言って身を震わせていた…。
END
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