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「今年の査定は戦闘査定にしようと思うんだが」

「戦闘査定？」

「大総統、戦闘査定とは？」

定例会議にて。

キング・ブラッドレイが口にしたのは。

“今年の査定について”だ。

いつもは研究資料の提出だったが、変わったことをしたいということらしい。

「うん。腕に自信のある国家錬金術師を、査定人が査定するんだ」

「ということは、査定人と国家錬金術師が戦うということですか？」

「そういうことだよ」

国家錬金術師たちによる戦闘ではなく、査定人を選び査定させるものだという。

ほうほうと将官たちは頷き、面白そうだと乗り気だ。

「で、査定人は誰にしますか？」

クレミン准将の問いに、ブラッドレイと将官たちは一斉にある人物を見て。



「セイフォード少将、頼めるかな」



その人物の名前を口にすると。

「…絶対に嫌です！」

顔をひくつかせて、全力で拒否したアイリ・セイフォードだった…。


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