可愛い人 リザさん百合夢
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数日後。
アメストリス軍通信で、トレーディングカードが発売されたと載っていたため、中央司令部までやって来た。
「どんなカードなのかしら」
今回のアイリさんのカードはどんなものなのか楽しみでならない。
前回はアイリさん本人に使用した写真と、本人のカードをくれた。
今回も貰えているわよね、きっと。
受付で手続きをして、中央司令部内に入る。
「くそー!!セイフォード少将が出ねぇ!」
「やった!マスタング大佐出た!」
「…いいなぁ…私なんてクレミン准将3枚目よ…」
すでに総務課は賑わっていて。
その近くでアイリさんと、アイリさんの隣に立っているアームストロング少将が苦笑いを浮かべていた。
「セイフォード少将、アームストロング少将」
「!リザー、いらっしゃい」
アイリさんに手招きをされ、隣に立つ。
「すごい行列ですね」
「朝から大行列なのよ」
「阿呆な奴らだ」
「今回のは軍内部だけではなく、街でも販売されてるそうですね」
イーストシティでトレカを置いているだろうお店に行列が出来ていて、ちょっと驚いてしまった。
同時に、国民の方々も軍人に興味があることにちょっと嬉しくもなった。
それに。
「カード、いただけました?」
前回は本人のカードを一枚くれたため、今回もくれると思っていたのに。
「まだ「あ!セイフォード少将!すみませんっ!今回のカード、間違って商品の中に混ぜてしまってお渡しできなくて…っ」
「っ!!!」
「あらま。今回は買わないと駄目みたいね」
今回はいただけないみたい…。
「オリヴィエの分は?」
「なに?私のカードまであるのか?写真なぞないと言ったはずだが」
「どこからか見つけて無断使用するの」
「…まぁ、誰も私のカードなど「やった!!アームストロング少将出た!!」
と、アームストロング少将の言葉を遮って聞こえたのは、アームストロング少将のカードを引き当てた喜びの声。
「…まぁ、悪くないな」
「ミーハー」
「喧しい。というか、どんな写真なんだ?私は提出した覚えはないぞ」
アームストロング少将はカードを引き当てた人の下へ行き、見せてもらっている。
“マイルズめ、クソ”と、悪態を吐いているのが聞こえ、アイリさんと小さく笑う。
「あの…私も買ってきます」
「はーい」
一人3つまで購入可能だから、3つ購入。
狙うはアイリさんのカードのみ…。
「買った?」
「買いました…」
アイリさんの隣に戻り、深呼吸をして。
いざ、開封。
「ど?出た?」
「………」
「ないわね」
まぁ…出ないわよね…わかってたわ…。
「あ、でもレベッカあるじゃない」
「…私が欲しいのはアイリさんのカードです」
でもレベッカのカードもちゃんと保管しておくけれど。
「私のカードはウルトラレアだからなかなか当たらないかもねぇ」
「私もウルトラレアというものらしいぞ」
「ウルトラレアは何人いるのかしらね」
アームストロング少将とお話ししているところに申し訳ないと思いつつ、アイリさんの軍服の袖をクイクイと小さく引っ張って。
「なぁにその可愛い仕草ー」
「…セイフォード少将も購入してください」
制限で私はもう買えないから、アイリさんにお願いをする。
「当たるかわからないけど、買ってみましょうか。オリヴィエもお願い」
「…興味はないが、どれ買ってみるか」
「…アームストロング少将…すみませんがよろしくお願いします…」
アームストロング少将も購入してくれるようで、何とか引き当てて欲しい…。
そんな時。
「グラマン中将当たった」
グラマン中将のカードを引き当てた方が居て。
「グラマン中将のもあるのね」
ちょっと欲しいかも。
「これ、お孫さんかな?」
「どれ?可愛いー!お孫さんよきっと!」
「………」
カードを引き当てた人たちの会話内容を察すると、グラマン中将はお孫さんを抱っこしてるカードのようで。
「リザー、出なかったー。ごめんね」
「ぁ、いえ…」
アイリさんは開封していて、アイリさんのカードはなかったみたい。
「やっぱりウルトラレアはなかなか手強いわね」
アイリさん、気付いてないのかしら…。
「…グラマン中将のカードがあるようですね」
「みたいね。中将にまで声をかけれるなんて凄い勇気あるなー」
まぁ、グラマン中将は話しやすいから。と。
アイリさんはクスクス笑う。
ああ、気付いてないわね、これは。
「あの…アイリさん」
「ん?」
だから私は。
「…グラマン中将のお孫さんは後にも先にも一人しかいないんです」
そう言うと。
「そうなの。それは大事…な……孫………」
アイリさんの表情が笑みからきょとん顔に変わり、徐々に驚愕に満ちた顔になって。
「ッねぇ!!ちょっとそのグラマン中将のカード見せてちょうだい!!!」
慌ててグラマン中将のカードを引き当てた方のほうへと走っていった。
「貴様、グラマンの孫だったのか」
「あ、はい。母方の祖父なんです」
「だからグラマンはアイリに甘いんだな」
納得した、と。
アームストロング少将は頷いていらっしゃる。
「…ッなんて可愛さなの…っ」
「セイフォード少将、そちら良ければ差し上げますよ」
「え!?いいの!?本当に!?」
「はい!私はセイフォード少将のカードとアームストロング少将のカード狙いなので大丈夫です!」
カードを頂けたようで、アイリさんがウルウルとした眼差しでその人を見つめて。
「ありがとう!!一生大事にするわ!」
ギュッと抱き締めた。
「……」
「嫉妬が顔に出てるぞ未熟者め」
「…すみません」
アイリさんが私たちのところに戻って来て。
「バブちゃんリザはなんて可愛いのかしら…。あとでグラマン中将のところに行って、リザの写真集見せてもらおっと」
「アルバムって言ってください」
「阿保な奴だな」
アームストロング少将は呆れるようにため息を零して。
「さて。私は北に戻る。」
「えぇ、またね」
「お疲れ様で「ホークアイ」
私の言葉を遮るように。
「はい?」
「処分しておいてくれ。やはり私は興味はないようだ」
アームストロング少将が購入した外れたトレカたちを渡された。
「わかりました。ありがとうございました」
「……」
やっぱり街中を回らないとダメね…。
アームストロング少将は片手を上げ、去って行った。
「ね、リザ」
「はい?」
「それ見てみて」
「え?」
アイリさんが、アームストロング少将に渡されたカードを指して。
「伏せて渡されたでしょ」
「…はい」
アームストロング少将が去った方向を見つめて。
「オリヴィエ、結構運良いのよ」
クスリと笑み、そう仰るから。
「…っ」
私はすぐにトレカを見ると。
「…………」
「ほら、当たってた」
アイリさんのカードがあった。
嘘。
嘘でしょ。
アイリさんのカードは、軍服だけど上着を脱いでワイシャツ姿で。
殴られたのか、口の端から血を滴らせてながら。
目を細め、拳を握り締めながら歩いている表情で。
「………格好良い…っ」
すごく格好良くて。
もう本当に格好良くて。
「…それ阿保が極まってた時に喧嘩売られて殴り合いになった時の写真ね。なんでそんなアングルの写真があるのかしら」
前回のトレカも格好良いけど、このトレカも最高に格好良い…。
「…良いです」
「語彙力が著しく低下してるわよ」
アイリさんはまたクスクス笑って。
「私の家の鍵はあるでしょ?もうちょっと仕事してから迎えに行くから、一緒にイーストシティに行きましょう」
「…はい。待ってます」
アイリさんのご自宅でアイリさんを待たせていただくことに。
「見ながら歩いちゃダメよ?危ないからね」
「………」
「リーザ」
「は!はい、はい。わかりました」
「あは!毅然と立ち振る舞うホークアイ中尉が崩れてますよ?」
それからしばらくして。
「…一回抱いていい?」
「………一回だけなら」
アイリさんのワイシャツを着ていたら、迎えに来てくれたアイリさんにベッドに押し倒されて。
「……一回と言いましたよっ」
「あまりにも可愛いし久しぶりすぎてつい…」
三回抱かれました…。
で。
グラマン中将の下に行って。
「可愛い一人孫の写真を、セイフォード君以外の馬の骨に渡ると思ったら虫唾が走ってのう」
「愛されてるわね、私たち」
「…過保護にも程が…」
ではなぜ孫付きの写真を提出したのかを問えば。
「可愛い一人孫を自慢したかった」
とのこと…。
「グラマン中将、リザの写真集を見せてください」
「アルバムです」
「うむ。これなんじゃが、オススメは玩具欲しくて泣いているこれじゃ」
「がわ゙い゙い゙…っ」
「…そのアングル…いつ撮ったのかしら」
でもまぁ、あの写真では私だとわかることはないと思うからいいのだけど…。
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数日後。
アメストリス軍通信で、トレーディングカードが発売されたと載っていたため、中央司令部までやって来た。
「どんなカードなのかしら」
今回のアイリさんのカードはどんなものなのか楽しみでならない。
前回はアイリさん本人に使用した写真と、本人のカードをくれた。
今回も貰えているわよね、きっと。
受付で手続きをして、中央司令部内に入る。
「くそー!!セイフォード少将が出ねぇ!」
「やった!マスタング大佐出た!」
「…いいなぁ…私なんてクレミン准将3枚目よ…」
すでに総務課は賑わっていて。
その近くでアイリさんと、アイリさんの隣に立っているアームストロング少将が苦笑いを浮かべていた。
「セイフォード少将、アームストロング少将」
「!リザー、いらっしゃい」
アイリさんに手招きをされ、隣に立つ。
「すごい行列ですね」
「朝から大行列なのよ」
「阿呆な奴らだ」
「今回のは軍内部だけではなく、街でも販売されてるそうですね」
イーストシティでトレカを置いているだろうお店に行列が出来ていて、ちょっと驚いてしまった。
同時に、国民の方々も軍人に興味があることにちょっと嬉しくもなった。
それに。
「カード、いただけました?」
前回は本人のカードを一枚くれたため、今回もくれると思っていたのに。
「まだ「あ!セイフォード少将!すみませんっ!今回のカード、間違って商品の中に混ぜてしまってお渡しできなくて…っ」
「っ!!!」
「あらま。今回は買わないと駄目みたいね」
今回はいただけないみたい…。
「オリヴィエの分は?」
「なに?私のカードまであるのか?写真なぞないと言ったはずだが」
「どこからか見つけて無断使用するの」
「…まぁ、誰も私のカードなど「やった!!アームストロング少将出た!!」
と、アームストロング少将の言葉を遮って聞こえたのは、アームストロング少将のカードを引き当てた喜びの声。
「…まぁ、悪くないな」
「ミーハー」
「喧しい。というか、どんな写真なんだ?私は提出した覚えはないぞ」
アームストロング少将はカードを引き当てた人の下へ行き、見せてもらっている。
“マイルズめ、クソ”と、悪態を吐いているのが聞こえ、アイリさんと小さく笑う。
「あの…私も買ってきます」
「はーい」
一人3つまで購入可能だから、3つ購入。
狙うはアイリさんのカードのみ…。
「買った?」
「買いました…」
アイリさんの隣に戻り、深呼吸をして。
いざ、開封。
「ど?出た?」
「………」
「ないわね」
まぁ…出ないわよね…わかってたわ…。
「あ、でもレベッカあるじゃない」
「…私が欲しいのはアイリさんのカードです」
でもレベッカのカードもちゃんと保管しておくけれど。
「私のカードはウルトラレアだからなかなか当たらないかもねぇ」
「私もウルトラレアというものらしいぞ」
「ウルトラレアは何人いるのかしらね」
アームストロング少将とお話ししているところに申し訳ないと思いつつ、アイリさんの軍服の袖をクイクイと小さく引っ張って。
「なぁにその可愛い仕草ー」
「…セイフォード少将も購入してください」
制限で私はもう買えないから、アイリさんにお願いをする。
「当たるかわからないけど、買ってみましょうか。オリヴィエもお願い」
「…興味はないが、どれ買ってみるか」
「…アームストロング少将…すみませんがよろしくお願いします…」
アームストロング少将も購入してくれるようで、何とか引き当てて欲しい…。
そんな時。
「グラマン中将当たった」
グラマン中将のカードを引き当てた方が居て。
「グラマン中将のもあるのね」
ちょっと欲しいかも。
「これ、お孫さんかな?」
「どれ?可愛いー!お孫さんよきっと!」
「………」
カードを引き当てた人たちの会話内容を察すると、グラマン中将はお孫さんを抱っこしてるカードのようで。
「リザー、出なかったー。ごめんね」
「ぁ、いえ…」
アイリさんは開封していて、アイリさんのカードはなかったみたい。
「やっぱりウルトラレアはなかなか手強いわね」
アイリさん、気付いてないのかしら…。
「…グラマン中将のカードがあるようですね」
「みたいね。中将にまで声をかけれるなんて凄い勇気あるなー」
まぁ、グラマン中将は話しやすいから。と。
アイリさんはクスクス笑う。
ああ、気付いてないわね、これは。
「あの…アイリさん」
「ん?」
だから私は。
「…グラマン中将のお孫さんは後にも先にも一人しかいないんです」
そう言うと。
「そうなの。それは大事…な……孫………」
アイリさんの表情が笑みからきょとん顔に変わり、徐々に驚愕に満ちた顔になって。
「ッねぇ!!ちょっとそのグラマン中将のカード見せてちょうだい!!!」
慌ててグラマン中将のカードを引き当てた方のほうへと走っていった。
「貴様、グラマンの孫だったのか」
「あ、はい。母方の祖父なんです」
「だからグラマンはアイリに甘いんだな」
納得した、と。
アームストロング少将は頷いていらっしゃる。
「…ッなんて可愛さなの…っ」
「セイフォード少将、そちら良ければ差し上げますよ」
「え!?いいの!?本当に!?」
「はい!私はセイフォード少将のカードとアームストロング少将のカード狙いなので大丈夫です!」
カードを頂けたようで、アイリさんがウルウルとした眼差しでその人を見つめて。
「ありがとう!!一生大事にするわ!」
ギュッと抱き締めた。
「……」
「嫉妬が顔に出てるぞ未熟者め」
「…すみません」
アイリさんが私たちのところに戻って来て。
「バブちゃんリザはなんて可愛いのかしら…。あとでグラマン中将のところに行って、リザの写真集見せてもらおっと」
「アルバムって言ってください」
「阿保な奴だな」
アームストロング少将は呆れるようにため息を零して。
「さて。私は北に戻る。」
「えぇ、またね」
「お疲れ様で「ホークアイ」
私の言葉を遮るように。
「はい?」
「処分しておいてくれ。やはり私は興味はないようだ」
アームストロング少将が購入した外れたトレカたちを渡された。
「わかりました。ありがとうございました」
「……」
やっぱり街中を回らないとダメね…。
アームストロング少将は片手を上げ、去って行った。
「ね、リザ」
「はい?」
「それ見てみて」
「え?」
アイリさんが、アームストロング少将に渡されたカードを指して。
「伏せて渡されたでしょ」
「…はい」
アームストロング少将が去った方向を見つめて。
「オリヴィエ、結構運良いのよ」
クスリと笑み、そう仰るから。
「…っ」
私はすぐにトレカを見ると。
「…………」
「ほら、当たってた」
アイリさんのカードがあった。
嘘。
嘘でしょ。
アイリさんのカードは、軍服だけど上着を脱いでワイシャツ姿で。
殴られたのか、口の端から血を滴らせてながら。
目を細め、拳を握り締めながら歩いている表情で。
「………格好良い…っ」
すごく格好良くて。
もう本当に格好良くて。
「…それ阿保が極まってた時に喧嘩売られて殴り合いになった時の写真ね。なんでそんなアングルの写真があるのかしら」
前回のトレカも格好良いけど、このトレカも最高に格好良い…。
「…良いです」
「語彙力が著しく低下してるわよ」
アイリさんはまたクスクス笑って。
「私の家の鍵はあるでしょ?もうちょっと仕事してから迎えに行くから、一緒にイーストシティに行きましょう」
「…はい。待ってます」
アイリさんのご自宅でアイリさんを待たせていただくことに。
「見ながら歩いちゃダメよ?危ないからね」
「………」
「リーザ」
「は!はい、はい。わかりました」
「あは!毅然と立ち振る舞うホークアイ中尉が崩れてますよ?」
それからしばらくして。
「…一回抱いていい?」
「………一回だけなら」
アイリさんのワイシャツを着ていたら、迎えに来てくれたアイリさんにベッドに押し倒されて。
「……一回と言いましたよっ」
「あまりにも可愛いし久しぶりすぎてつい…」
三回抱かれました…。
で。
グラマン中将の下に行って。
「可愛い一人孫の写真を、セイフォード君以外の馬の骨に渡ると思ったら虫唾が走ってのう」
「愛されてるわね、私たち」
「…過保護にも程が…」
ではなぜ孫付きの写真を提出したのかを問えば。
「可愛い一人孫を自慢したかった」
とのこと…。
「グラマン中将、リザの写真集を見せてください」
「アルバムです」
「うむ。これなんじゃが、オススメは玩具欲しくて泣いているこれじゃ」
「がわ゙い゙い゙…っ」
「…そのアングル…いつ撮ったのかしら」
でもまぁ、あの写真では私だとわかることはないと思うからいいのだけど…。
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