可愛い人 リザさん百合夢
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「声かけてくれればいいのに」
「お電話中でしたので…」
ギュウッと強く抱き締めてくれてる。
私も抱き締め返したいけど…。
「………」
クレミン准将が来るし…。
「電話なんてオリヴィエだし全然………」
で。
「やっば…一瞬で忘れちゃった…」
自分が電話中だったこと思い出した。
「ちょっと待ってて!」
「あ、はい…」
アイリさんは慌てて電話へ戻ろうとすれば。
「アームストロング少将より“忘れるな阿呆”と伝言を預かりました」
「……」
そう言うクレミン准将と、一瞬だけ視線を交差させて。
「腹が立つけど今回は仕方ないわね」
甘んじて受ける、と肩を落とした。
「すみません…私のせいですね…」
「はぁ、可愛い…私の恋人可愛いでしょ?」
「……」
ギュウッと抱き締めながらクレミン准将にそう問うと、クレミン准将は眉間に皺を寄せて。
「……仮に私が、“可愛いですね”と答えれば、何と仰いますか?」
「“私の恋人に色目使わないで”って言うわ」
「「……」」
それはさすがに………。
なんて思えば、アイリさんはクスクス笑って。
「冗談よ。ありがとね、クレミン准将」
そう言った。
やっぱり冗談よね。
じゃなかったらさすがにクレミン准将が可哀想。
「…では、失礼します」
クレミン准将は敬礼をして、去ろうとした時。
「ちょっと待って」
アイリさんが呼び止めて。
「何でしょう?」
大総統府のマークが入った茶封筒を掲げて。
「この件、私に報告したってことは“それなりの覚悟”があるってことでいいのよね?」
アイリさんは真っ直ぐクレミン准将へ問いかけた。
“それなりの覚悟”
内容はわからないけれど、アイリさんの言い方は何かが大きく動くような…そんな言い回し方で。
前までのクレミン准将なら、躊躇するような言葉の重み。
でも。
今のクレミン准将は。
「もちろんです。でなければ、報告などしませんよ」
真っ直ぐ、強い瞳でアイリさんを見ている。
アイリさんはクスリと笑って。
「そう。こちらも何か分かり次第報告するわ」
そして。
「はっ、失礼します」
クレミン准将は再び敬礼して去って行った。
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「声かけてくれればいいのに」
「お電話中でしたので…」
ギュウッと強く抱き締めてくれてる。
私も抱き締め返したいけど…。
「………」
クレミン准将が来るし…。
「電話なんてオリヴィエだし全然………」
で。
「やっば…一瞬で忘れちゃった…」
自分が電話中だったこと思い出した。
「ちょっと待ってて!」
「あ、はい…」
アイリさんは慌てて電話へ戻ろうとすれば。
「アームストロング少将より“忘れるな阿呆”と伝言を預かりました」
「……」
そう言うクレミン准将と、一瞬だけ視線を交差させて。
「腹が立つけど今回は仕方ないわね」
甘んじて受ける、と肩を落とした。
「すみません…私のせいですね…」
「はぁ、可愛い…私の恋人可愛いでしょ?」
「……」
ギュウッと抱き締めながらクレミン准将にそう問うと、クレミン准将は眉間に皺を寄せて。
「……仮に私が、“可愛いですね”と答えれば、何と仰いますか?」
「“私の恋人に色目使わないで”って言うわ」
「「……」」
それはさすがに………。
なんて思えば、アイリさんはクスクス笑って。
「冗談よ。ありがとね、クレミン准将」
そう言った。
やっぱり冗談よね。
じゃなかったらさすがにクレミン准将が可哀想。
「…では、失礼します」
クレミン准将は敬礼をして、去ろうとした時。
「ちょっと待って」
アイリさんが呼び止めて。
「何でしょう?」
大総統府のマークが入った茶封筒を掲げて。
「この件、私に報告したってことは“それなりの覚悟”があるってことでいいのよね?」
アイリさんは真っ直ぐクレミン准将へ問いかけた。
“それなりの覚悟”
内容はわからないけれど、アイリさんの言い方は何かが大きく動くような…そんな言い回し方で。
前までのクレミン准将なら、躊躇するような言葉の重み。
でも。
今のクレミン准将は。
「もちろんです。でなければ、報告などしませんよ」
真っ直ぐ、強い瞳でアイリさんを見ている。
アイリさんはクスリと笑って。
「そう。こちらも何か分かり次第報告するわ」
そして。
「はっ、失礼します」
クレミン准将は再び敬礼して去って行った。
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