ハガレン百合夢、リザさんお相手の長編です。
愛しき人よ リザさん百合長編夢
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「鳴き声?」
「5つの拠点からそう報告が上がってます。」
「確かにホムンクルスの住処付近には大量の合成獣が居たわね」
「はい。ただ近い距離ではなく、遠くから聞こえて来るようです」
地下空洞の国土錬成陣跡地の調査を開始して、始めて変化があった。
“生き物の鳴き声が聞こえる”
とのことで。
距離は遠いらしく、けれど確かに聞こえるようで。
空洞だから声は響き渡るから、正確な距離を測るためにはもっと近づかなければならない。
「調査隊を一時撤退させて。その5つの拠点の調査隊に国家錬金術師を同行させるわ。」
「了解しました。全ての拠点に国家錬金術師を配置しますか?」
「そうね。それと拠点でサポートしてくれている民間人の避難も。私はグラマン大総統のところに行ってくるわ」
今の状況を報告するために、大総統府へと行かないと。
「あ、国家錬金術師たちに無理をしないことを伝えておいてね。」
「わかりました」
マースは私に敬礼をして、私の言葉を携えてすぐに立ち去った。
「地下空洞に合成獣って、穏やかじゃないわね」
早急に何とかしないと。
「合成獣ですか」
「えぇ。5つの拠点で聞こえたみたい」
大総統府でグラマン大総統に報告してから、イーストシティへ戻りそのままイシュヴァールの地へ行く。
ロイ君やリザ、スカーもいるから話しておかないと。
「それで、どうするつもりだ」
スカーが私に問いかける。
「理性がなく攻撃をして来るなら可哀想だけど排除するわ。」
「話が通じるなら交渉する、ということですね」
コクンと頷くと、スカーが呆れるようにため息を零して。
「甘いな」
一言嫌味を言ってきた。
「合成獣と言えど、命だからね」
合成獣にされて、本当は死にたいのかもしれない。
でも、エルリック兄弟と共同で“合成獣を分離させる方法”を研究しているから。
いつか元の姿に戻せる日を夢見て。
「さて、と。もう一度中央に戻って大総統に報告して来るかな」
立ち上がり、クッと背中を伸ばす。
「あ、出口まで送るわ」
「ありがとう」
リザも立ち上がり、一緒にテントを出て。
「アイリ君」
マルコー氏に呼び止められた。
子供たちに囲まれて。
私はそんなマルコー氏に小さな笑みを向けて。
「すっかりお人好しおじいちゃんですね、マルコーさん」
「はは、ヤンチャな子たちばかりさ」
そう言うと、マルコー氏は照れ臭そうに笑った。
「身体と目の痛みはどうだい?」
「鎮痛剤も効きますし、大丈夫です」
「今度時間が出来た時に、健康診断をさせてくれないかな?」
マルコー氏は私の身体と目の痛みを気にしてくれている。
こうして私の身体を診て、痛みを取ろうとしてくれてるの。
「もちろんです。よろしくお願いします」
マルコー氏に頭を下げて、リザと出口へ向かう。
「しばらくは忙しくなりそうね」
「えぇ。合成獣の件が片付くまではいろんな地区を行き来しなきゃいけなくなるから、ご飯の支度できない日もあるかも」
「食事はいいけど、無理だけはしないで」
これからの話を簡単にして、出口に着いて。
「じゃあ、私の方が帰宅が遅くなるかもしれないからね?」
「えぇ、わかったわ」
ちゅ、と触れるだけのキスをして、私はイシュヴァールの地を後にした。
これから忙しくなりそう。
そう、これから合成獣の件やら地下空洞をどう利用するかとか。
色々忙しくなる。
だから。
頑張らないとって、思っていたのに。
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「鳴き声?」
「5つの拠点からそう報告が上がってます。」
「確かにホムンクルスの住処付近には大量の合成獣が居たわね」
「はい。ただ近い距離ではなく、遠くから聞こえて来るようです」
地下空洞の国土錬成陣跡地の調査を開始して、始めて変化があった。
“生き物の鳴き声が聞こえる”
とのことで。
距離は遠いらしく、けれど確かに聞こえるようで。
空洞だから声は響き渡るから、正確な距離を測るためにはもっと近づかなければならない。
「調査隊を一時撤退させて。その5つの拠点の調査隊に国家錬金術師を同行させるわ。」
「了解しました。全ての拠点に国家錬金術師を配置しますか?」
「そうね。それと拠点でサポートしてくれている民間人の避難も。私はグラマン大総統のところに行ってくるわ」
今の状況を報告するために、大総統府へと行かないと。
「あ、国家錬金術師たちに無理をしないことを伝えておいてね。」
「わかりました」
マースは私に敬礼をして、私の言葉を携えてすぐに立ち去った。
「地下空洞に合成獣って、穏やかじゃないわね」
早急に何とかしないと。
「合成獣ですか」
「えぇ。5つの拠点で聞こえたみたい」
大総統府でグラマン大総統に報告してから、イーストシティへ戻りそのままイシュヴァールの地へ行く。
ロイ君やリザ、スカーもいるから話しておかないと。
「それで、どうするつもりだ」
スカーが私に問いかける。
「理性がなく攻撃をして来るなら可哀想だけど排除するわ。」
「話が通じるなら交渉する、ということですね」
コクンと頷くと、スカーが呆れるようにため息を零して。
「甘いな」
一言嫌味を言ってきた。
「合成獣と言えど、命だからね」
合成獣にされて、本当は死にたいのかもしれない。
でも、エルリック兄弟と共同で“合成獣を分離させる方法”を研究しているから。
いつか元の姿に戻せる日を夢見て。
「さて、と。もう一度中央に戻って大総統に報告して来るかな」
立ち上がり、クッと背中を伸ばす。
「あ、出口まで送るわ」
「ありがとう」
リザも立ち上がり、一緒にテントを出て。
「アイリ君」
マルコー氏に呼び止められた。
子供たちに囲まれて。
私はそんなマルコー氏に小さな笑みを向けて。
「すっかりお人好しおじいちゃんですね、マルコーさん」
「はは、ヤンチャな子たちばかりさ」
そう言うと、マルコー氏は照れ臭そうに笑った。
「身体と目の痛みはどうだい?」
「鎮痛剤も効きますし、大丈夫です」
「今度時間が出来た時に、健康診断をさせてくれないかな?」
マルコー氏は私の身体と目の痛みを気にしてくれている。
こうして私の身体を診て、痛みを取ろうとしてくれてるの。
「もちろんです。よろしくお願いします」
マルコー氏に頭を下げて、リザと出口へ向かう。
「しばらくは忙しくなりそうね」
「えぇ。合成獣の件が片付くまではいろんな地区を行き来しなきゃいけなくなるから、ご飯の支度できない日もあるかも」
「食事はいいけど、無理だけはしないで」
これからの話を簡単にして、出口に着いて。
「じゃあ、私の方が帰宅が遅くなるかもしれないからね?」
「えぇ、わかったわ」
ちゅ、と触れるだけのキスをして、私はイシュヴァールの地を後にした。
これから忙しくなりそう。
そう、これから合成獣の件やら地下空洞をどう利用するかとか。
色々忙しくなる。
だから。
頑張らないとって、思っていたのに。
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