風邪 リザさん百合夢
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「……寝てるわよね、絶対」
リザの家、扉の前。
静かに鍵を開け、ドアノブを捻る。
「!ハヤテ号、お利口さん」
真っ暗な中、ハヤテ号が出迎えてくれた。
吠えないところを見ると、リザは寝ているみたいね。
ハヤテ号の頭を撫でて、寝室へ向かう。
「……リザ」
寝室、ベッドの上で眠るリザを見つめる。
額には薄らと汗が浮かび、見るからに体調が悪そう。
「………これ、倒れたというより…」
で、リザの状況を理解する。
「…あんにゃろ」
汗ばむリザの額にキスを落とし、部屋から出て電話の前に立つ。
「もしもし、私だけどロイ君に繋いでくれる?」
『あ、セイフォード少将、お疲れ様です。マスタング大佐ですね、少々お待ちください』
すぐに東方司令部へ電話をかけた。
『セイフォード少将、お疲れ様です』
「お疲れ様。ちょっとロイ君、倒れたわけじゃないじゃない。風邪を引いて寝込んでるだけでしょ?」
文句の電話を。
『体調が悪いのは事実です』
「そうだけど、でもただ風邪ならわざわざ…来なかった……のに……」
と言って、また理解する。
『理解されましたか?』
「……ニヤニヤ笑ってるロイ君の顔が想像出来るわ」
そう。
ロイ君は、私に来させるために“リザが倒れた”と大袈裟に言ったの。
ただの風邪なら心配で電話をするけど、行ったりはしない。
本当は看病しに行きたいのよ?
でも、忙しさが極まっているから…。
だから“リザが倒れた”と大袈裟に言って、駆け付けさせた。
“リザが倒れた”って言ったら仕事を放り出して来るってわかってたから…。
まんまと引っかかってしまった。
…本当、リザを理由にされるとチョロくなるのよね…私って…。
でも。
「…ありがとね、ロイ君」
リザに会うためのきっかけをくれたことには感謝しないと。
『いえいえ。では良いお年をお迎えください。くれぐれも中尉に無理をさせずに』
「わかってますー!」
電話を終えて、再び寝室へ。
「……結構熱いわね」
首筋に手を当てれば、熱くて。
風邪薬も、病院から処方されてるけど飲んだ形跡がない。
「……薬の前に何か軽く食べさせないと」
キッチンへ行き、冷蔵庫の中を見る。
玉ねぎ、人参、セロリ、鶏もも肉。
「簡単なチキンスープ作れそうね」
あとは調味料を取り出して。
ちょっと時間がかかるけど、煮込んでる間にリザの体を拭いてあげて。
寒くならないようにぬるま湯で。
「……ん…ン…」
「……欲情しちゃう」
タオルを濡らして体を拭くと、ちょっと声が漏れて危うく欲情するところだったわ…。
家の暖房も少し温度を上げて。
「ハヤテ号、はいご飯」
「ワン」
ハヤテ号にもご飯をあげれば、小さめな声でお礼を言ってくれた。
「どうやってこんな天才に躾けたのかしら…」
人語を理解してるかのようなハヤテ号。
「…まさか合成獣?…なわけないわよね…」
一人でボケて突っ込み、立ち上がってキッチンの前に立つ。
数分後、チキンスープが出来たから寝室へ持って行く。
「リザ、リザ。起きて」
起こすのは可哀想だけど、薬を飲まさないといけないから。
「……ん…」
薄らと目を開けたリザの眼差しは、トロンと熱に浮かされた眼差しで。
「……アイリ…さん…?」
甘えたような声で。
可愛いなぁもう…。
意識が朦朧としてるのと夢現で私が居ることに驚かない。
「リザ、チキンスープ作ったから食べなさい」
「……食べさせてくれますか…?」
「……はぁ…可愛い…なんて可愛さなの…」
また欲情しそうになった。
リザの体を起こし、ベッドヘッドに凭れさせようとしたら私に凭れかかってきて。
「……っっ」
押し倒しそうになるのを根性で抑えた。
スプーンでチキンスープを掬い、ふぅふぅして。
「…ゆっくりでいいからね」
「…ん……美味しいです…」
熱に浮かされたままの表情で、もぐもぐと口を動かすリザ。
もぐもぐ食べて、飲み込んで。
「………ん」
口を開けるから、また食べさせてあげる。
あまりの可愛さに。
「………(誰か助けて襲いそう)」
ずっと欲情しそうになった。
……いえ、欲情していた。が正解ね…。
「薬飲めそう?」
食べ終え、食器を床に置いて。
ベッドヘッドに置いてある薬と水をリザに飲ませようとするも。
「……ダメか」
リザは眠りに就こうとしてる。
仕方ないわね。
私は水を飲み、薬も口に含んで。
その苦さに少し顔を歪ませつつ。
「…ン…ん…」
リザにキスをした。
ゆっくり薬を流し込む。
溢れないように。
「…ん…ぅ…ん…」
コクンコクンと喉を動かし、飲み終えたため離れようとすれば。
「んっ」
リザの舌が侵入してきた。
ちょっと待って。
「ん…っふ…っ」
クチュクチュと厭らしい音を立てて舌を絡め合わせて。
「……っ」
ああ、無理だ。
これ以上は無理。
「は…っ」
リザを引き剥がし、ゆっくりとベッドに寝かせて。
布団を掛ける。
リザがすぅすぅと寝息を立て始めたから私は静かに立ち上がり、寝室から出て。
「……ッッッ」
寝室の扉に背を預け、屈み込んで。
「……やっば…」
信じられないくらい興奮してる自分を、何とか抑え込む。
抱きたい衝動に駆られたけど、リザは今は体調崩しているから駄目。
落ち着いて、落ち着いて。
冷めやらぬこの興奮を何とかしないと。
窓を見る。
私はまた立ち上がり、窓へと歩み寄って窓を開ける。
「……はぁ…」
窓の外に出て、手摺に額を押し付けて。
「…冷まさないと…」
白い息と共に、小さくため息を吐き出した。
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「……寝てるわよね、絶対」
リザの家、扉の前。
静かに鍵を開け、ドアノブを捻る。
「!ハヤテ号、お利口さん」
真っ暗な中、ハヤテ号が出迎えてくれた。
吠えないところを見ると、リザは寝ているみたいね。
ハヤテ号の頭を撫でて、寝室へ向かう。
「……リザ」
寝室、ベッドの上で眠るリザを見つめる。
額には薄らと汗が浮かび、見るからに体調が悪そう。
「………これ、倒れたというより…」
で、リザの状況を理解する。
「…あんにゃろ」
汗ばむリザの額にキスを落とし、部屋から出て電話の前に立つ。
「もしもし、私だけどロイ君に繋いでくれる?」
『あ、セイフォード少将、お疲れ様です。マスタング大佐ですね、少々お待ちください』
すぐに東方司令部へ電話をかけた。
『セイフォード少将、お疲れ様です』
「お疲れ様。ちょっとロイ君、倒れたわけじゃないじゃない。風邪を引いて寝込んでるだけでしょ?」
文句の電話を。
『体調が悪いのは事実です』
「そうだけど、でもただ風邪ならわざわざ…来なかった……のに……」
と言って、また理解する。
『理解されましたか?』
「……ニヤニヤ笑ってるロイ君の顔が想像出来るわ」
そう。
ロイ君は、私に来させるために“リザが倒れた”と大袈裟に言ったの。
ただの風邪なら心配で電話をするけど、行ったりはしない。
本当は看病しに行きたいのよ?
でも、忙しさが極まっているから…。
だから“リザが倒れた”と大袈裟に言って、駆け付けさせた。
“リザが倒れた”って言ったら仕事を放り出して来るってわかってたから…。
まんまと引っかかってしまった。
…本当、リザを理由にされるとチョロくなるのよね…私って…。
でも。
「…ありがとね、ロイ君」
リザに会うためのきっかけをくれたことには感謝しないと。
『いえいえ。では良いお年をお迎えください。くれぐれも中尉に無理をさせずに』
「わかってますー!」
電話を終えて、再び寝室へ。
「……結構熱いわね」
首筋に手を当てれば、熱くて。
風邪薬も、病院から処方されてるけど飲んだ形跡がない。
「……薬の前に何か軽く食べさせないと」
キッチンへ行き、冷蔵庫の中を見る。
玉ねぎ、人参、セロリ、鶏もも肉。
「簡単なチキンスープ作れそうね」
あとは調味料を取り出して。
ちょっと時間がかかるけど、煮込んでる間にリザの体を拭いてあげて。
寒くならないようにぬるま湯で。
「……ん…ン…」
「……欲情しちゃう」
タオルを濡らして体を拭くと、ちょっと声が漏れて危うく欲情するところだったわ…。
家の暖房も少し温度を上げて。
「ハヤテ号、はいご飯」
「ワン」
ハヤテ号にもご飯をあげれば、小さめな声でお礼を言ってくれた。
「どうやってこんな天才に躾けたのかしら…」
人語を理解してるかのようなハヤテ号。
「…まさか合成獣?…なわけないわよね…」
一人でボケて突っ込み、立ち上がってキッチンの前に立つ。
数分後、チキンスープが出来たから寝室へ持って行く。
「リザ、リザ。起きて」
起こすのは可哀想だけど、薬を飲まさないといけないから。
「……ん…」
薄らと目を開けたリザの眼差しは、トロンと熱に浮かされた眼差しで。
「……アイリ…さん…?」
甘えたような声で。
可愛いなぁもう…。
意識が朦朧としてるのと夢現で私が居ることに驚かない。
「リザ、チキンスープ作ったから食べなさい」
「……食べさせてくれますか…?」
「……はぁ…可愛い…なんて可愛さなの…」
また欲情しそうになった。
リザの体を起こし、ベッドヘッドに凭れさせようとしたら私に凭れかかってきて。
「……っっ」
押し倒しそうになるのを根性で抑えた。
スプーンでチキンスープを掬い、ふぅふぅして。
「…ゆっくりでいいからね」
「…ん……美味しいです…」
熱に浮かされたままの表情で、もぐもぐと口を動かすリザ。
もぐもぐ食べて、飲み込んで。
「………ん」
口を開けるから、また食べさせてあげる。
あまりの可愛さに。
「………(誰か助けて襲いそう)」
ずっと欲情しそうになった。
……いえ、欲情していた。が正解ね…。
「薬飲めそう?」
食べ終え、食器を床に置いて。
ベッドヘッドに置いてある薬と水をリザに飲ませようとするも。
「……ダメか」
リザは眠りに就こうとしてる。
仕方ないわね。
私は水を飲み、薬も口に含んで。
その苦さに少し顔を歪ませつつ。
「…ン…ん…」
リザにキスをした。
ゆっくり薬を流し込む。
溢れないように。
「…ん…ぅ…ん…」
コクンコクンと喉を動かし、飲み終えたため離れようとすれば。
「んっ」
リザの舌が侵入してきた。
ちょっと待って。
「ん…っふ…っ」
クチュクチュと厭らしい音を立てて舌を絡め合わせて。
「……っ」
ああ、無理だ。
これ以上は無理。
「は…っ」
リザを引き剥がし、ゆっくりとベッドに寝かせて。
布団を掛ける。
リザがすぅすぅと寝息を立て始めたから私は静かに立ち上がり、寝室から出て。
「……ッッッ」
寝室の扉に背を預け、屈み込んで。
「……やっば…」
信じられないくらい興奮してる自分を、何とか抑え込む。
抱きたい衝動に駆られたけど、リザは今は体調崩しているから駄目。
落ち着いて、落ち着いて。
冷めやらぬこの興奮を何とかしないと。
窓を見る。
私はまた立ち上がり、窓へと歩み寄って窓を開ける。
「……はぁ…」
窓の外に出て、手摺に額を押し付けて。
「…冷まさないと…」
白い息と共に、小さくため息を吐き出した。
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