ハガレン 旧拍手文置き場
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『酒に酔う甘美な鷹に』
「飲み会?」
『はい、同期会で』
「へぇー!そういえば同期会なんて一度も参加したことないなぁ」
ある日、リザへと電話をすると。
一週間後、セントラルシティで同期会があると言った。
私も年に一回、同期会が開催されてはいるのだけど、忙しすぎて参加したことがない。
それはオリヴィエも同じで、というか。
オリヴィエはきっと“馴れ合うつもりなぞない”なんて可愛くないことを思ってるに違いないわね。
国境を守るブリッグズ要塞の主だし、定例会議以外引きこもってなかなか出て来ることもないから余計ね。
『……アイリさん、アームストロング少将のことを考えていたでしょう…』
「…やぁだなに…千里眼?」
あからさまな嫉妬にクスクス笑えば。
『…もう…泊めてくださいね』
なんて可愛いこと言ってきた。
「もちろんよ。終わったら連絡をちょうだい。迎えに行ってあげるから」
仕事?
リザに関わることを優先するって決めてるから関係ない。
まぁ、そうするために普段頑張ってるのよね。
『…迎えに来てくれるんですか?』
嬉しそうな声色。
はぁ可愛い…。
「えぇ。あ、レベッカはどうするの?あれだったら泊めてあげるからその事を伝えておいてくれる?」
『…カタリナ少尉ですよ。アイリさん』
「はぁもう可愛いなぁもう…」
もうね。
リザのこの小さな嫉妬が可愛くて可愛くて。
ロイ君以外の人を名前で呼ぶと、こうして嫉妬を露わにさせるの。
可愛いでしょ?
手出したら殺すから、くれぐれも気を付けて?
で、なぜ“ロイ君”は許してくれてるのかというとね。
“…アイリさんが…マスタング大佐を“ロイ君”と呼んでるのが…なんだか可愛くて…”
嫌だけど、私の呼び方が可愛いから許してくれてるの。
間違ってもロイ君を可愛いと言ってるんじゃなく、“私がロイ君と呼んでいる”のが可愛いんですって。
もう一度言うわ。
手出したら殺すからね?
『…レベッカは多分友人の家で飲み直すと思います』
「まだ決まったわけじゃないんでしょ?」
どうせなら私の家で友人たちも呼んで、下位官たちと親睦を深めたいなぁと思って言ったんだけど…。
『………レベッカが一緒のほうがいいんですか?』
「やだぁもう…すごい嫉妬してるぅ…」
不機嫌なリザの声に、萌え死にそうになった。
本当、リザは私のことが大好きよね。
独占欲を隠そうともしないのよ?
まぁそんなリザの独占欲に可愛くて悶える私も私だけど。
『…どうなんですか…アイリさん…』
「わかったわよ。リザ一人でいらっしゃい」
『わかってくださればいいんです』
声色が戻った。
リザは何回私を殺すつもりなのかしら…。
リザの同期会当日。
「じゃあ、あとはよろしくね」
「待っ「待ちませんお疲れ様」
夜7時に仕事を終え、無理やり帰宅した。
一度たりとも快く終わらせてくれたことがない。
絶対に第一声が“待ってください”なのよ。
普段は待つけど、今日は待たない。
だって今日はリザを迎えに行くんだから。
同期会でほろ酔いのリザを迎えに行って、どこか人気のない場所まで行って車内プレイも興奮するわよね。
「ふふっ、何にせよリザと過ごすの久しぶりだからワクワクしちゃう」
ワクワクした気持ちのまま、私は帰宅した。
「……遅いなぁ」
午前1時を回っても、リザから連絡が来ない。
こんな遅くまで飲んで、酔い潰れてなければいいけど…。
なんて思っていたら。
ピンポーン
ベルが鳴った。
「あら、まさか…」
足早に玄関へ行って。
「はーい」
ドアを開けると。
「セイフォード少将ーーっ!リザを頼みますぅう!」
レベッカがいて。
「…潰れた?」
「珍しく飲みまくってました…」
予想通り…酔い潰れていたわ…。
レベッカは酔い潰れたリザの腕を肩に回して、ここまで運んでくれた。
「本当、珍しいわね…」
「“この後アイリさんのご自宅なの”って珍しく浮かれてましたよ…」
酔い潰れるのも珍しいし、浮かれるのも珍しい。
レベッカからリザを受け取って。
「ありがとう、レベッカ。これ、タクシー代と飲み直すならそのお金も」
「やった!ありがとうございます!」
タクシー代とここまでリザを運んでくれた手間賃を渡した。
ソファーに座らせて、水を飲ませようと注ぎに行く。
「リザ、お水飲んで」
「…んー…」
酒は飲んでも呑まれるな、と言うけれど。
ここまで酔ってるのを見るのは初めて。
リザはうっすらと目を開けて。
「……アイリさん…」
「!」
私の首に腕を回して。
「……飲ませて…ください…」
なんて、誘ってきた。
「………」
うっそ、どうしよう。
「…アイリさん…?」
酔って虚な瞳で私を見つめてきて。
「んっ」
ちゅ、とキスをしてきた…。
アルコールの香りがすごく強い。
結構な量を飲んでるわね…これは…。
私は水を口に含み、リザの顎に手を添えてキスをした。
「ん…っン…っ」
ゆっくりとリザの口内に注ぐつもりだったんだけど…。
「ちょ…っリザ…っ」
リザが舌を絡めてきたから、口の端から水が滴った。
ああもう。
あああもう………!!!
こんなリザに何もしないなんて無理すぎて無理よ。
「アイリさん…どこ行くんですか…」
「ベッドよ」
「抱いてくれるんですか…?」
「…っ抱くわよ!抱きまくるからね!」
リザ…酔うとヤバい…。
なにこれ。
同期会でもこんな状態だったの?
明日レベッカに聞かないとダメね…。
「…明日の朝怒ったって知らないからね…」
リザをベッドへと押し倒し、服のボタンを外す。
「……怒りませんよ…だから早く触れてください…」
「ああヤバい、ああヤバい…」
いちいちヤバいわ…もう…。
服を開き、リザの胸の先を口に含む。
「あっあっ」
ピクッとリザの肩が震える。
片方の手でもう片方の胸の先を弄り、空いている手で太腿を撫でて。
「…痛いかもしれないけど、指挿れるからね」
「あ…っ痛くてもいいので…挿れてくださ…っ」
「もう待って…私の心が追いつかないわ…」
あまりの可愛さと積極的なリザに、私の心がそれに対応出来てない。
「あ…っあっあ…っ」
「…痛くない?」
「あ…っだ…っ大丈夫…っです…っ」
熱とお酒に浮かされた瞳で、私を見てくる。
「アイリさ…っあっあっあっ」
「…ん?気持ちいい?」
お腹に舌を這わせ、太腿を舐めて。
「あっあっんっも…っもっと…っくださ…っあっあっあっ」
「……っ」
さらなる快楽を求めるリザのソコに舌を這わせて。
「は…っあぁあっあっあっ」
「いい?」
「あぁあっあっあっんっんっき…っきもち…っい…で…っす…っんぁっンっああっあっ」
ああもう。
「あっあっあっ!アイリさ…ッ!イ…ック…ああ…っも…っあっあっあっイっちゃう…ッ」
リザは禁酒させないとダメだわ。
こんなの…。
こんなリザ…。
もうヤバいとしか言いようにない…。
「えぇ…いいわ…」
リザのイイトコロを摩り、秘部にある小さな突起を強く吸い上げれば。
「あっあっあぁあっイク…ッンんん゙ん゙ぅううッッ!!」
リザは大きく背中をしならせて、絶頂を迎えた。
「…はぁ…はぁ…」
「はぁ…可愛い…」
達した余韻で痙攣させながら。
「…アイリさん…まだ…足りないです…」
まだ欲しい、と。
どうしようもう…。
あまりの可愛さに私の精神が壊れそうだわ…。
「……今夜…寝る…?」
「…寝ません…早くください…」
ふ、は…っ!!
ヤヴァアアイ!!!
こんなリザ…もう誰にも見せたくない…。
多分、今の私はリザ以上に独占欲がすごいことになってる…。
そして…。
「あっあっあっあぁあっまた…っイ…っク…ッぅうんんんッッ!!」
「ん…何回でもイって…」
もっともっとと求められるがままに。
私は何度もリザを抱いた。
翌朝。
「……こ、腰が…頭も痛い…何が起きて…」
目を覚ましたリザを、軍服姿で椅子に座りながら見つめて。
「おはよう、リザ。」
「お…おはよう…ございます…アイリさん…。頭が痛くて…しかも腰に力が入らないんですが…まさか…」
「えぇ、そのまさかよ。決めたわ、私」
「何を…ですか…?」
リザへキャベジンを渡しながら一言。
「あなたは今後一切のお酒禁止よ。これ、命令だから」
少将という権力をフル活用してリザに禁酒令を出した。
「…待ってください…一体なぜ…」
昨夜のドMぶりをまったく覚えてないところを見ると、質が悪すぎる。
私は立ち上がり、ベッドへ腰をかけて。
「聞きたい?昨夜のあなたについて」
リザの顎に手を添えてそう問うと。
「……いえ…あの…あの…え…?な…なにか…失態を…して…」
めちゃくちゃ焦り出した。
「そうね。敢えて言うなら…」
私は小さく笑みを浮かべて。
「ドMなのね、リザって」
そう言うと。
「…………」
顔を真っ青にさせたり赤くさせたり。
信号機みたいになった。
「さて、と。私は仕事に行くけど、リザはもう少し休んでたほうがいいわよ?」
しばらく立てないでしょうし、二日酔いもあるでしょうから。
「……アイリさん…すみません…」
「んー」
私はクスクス笑って。
「酒は飲んでも呑まれるな、をちゃんと守らないからそうなるの。わかった?」
「…はい」
「まぁリザはもうお酒禁止だけどね」
リザにそう言い、中央司令部へと向かった。
後に、レベッカに同期会でのリザの様子を聞いたら。
『めちゃくちゃ飲んでましたが、素面な感じでまったく酔ってない感じでした』
タクシーに乗ってからグダグダになり始めたらしい…。
「そう…。ありがとね、レベッカ」
『とんでもないです!こちらこそお小遣いありがとうございました!』
まぁ…同期会ではドM発揮してないみたいだからよかったわよ…。
END