ハガレン 旧拍手文置き場
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『慰め』
「じゃあリザ、今日は帰れないかもしれないから」
「わかりました、頑張ってくださいね」
ある日。
アイリさんが中央司令部へと行った。
理由はいつものように、クレミン准将を叱りに。
毎日毎日アイリさんに電話をして、叱られても懲りない方で。
何回か電話をすると、アイリさんが中央司令部に戻ることをわかってて電話をしているのだろうと最近気付いた。
「…今日は独り、か」
アイリさんが東方司令部でグラマン中将に頼まれた案件を担当すること、数ヶ月。
ほぼ毎日一緒に帰宅して、一緒に夕食を食べて、一緒に寝る。
さすがにシャワーはたまに一緒に浴びるくらいだけれど。
でもこの数ヶ月はほぼ一緒なの。
だから今日、独りということが寂しくて。
ああ、今日いないのね…と落胆してしまう。
仕方ないことなのに。
「そんなことじゃダメね。」
これから仕事なんだし、切り替えないと。
「じゃあハヤテ号、お留守番よろしくね」
「ワン!」
ハヤテ号の頭を一撫でし、私も自宅を後にした。
お昼頃。
いつもはレベッカやアイリさんと一緒に摂るのだけど、今日は一人。
レベッカは非番で、アイリさんは中央。
レベッカもよく喋るし、アイリさんもよく喋る。
だから今の静かさにちょっとだけ違和感を感じつつ、昼食を摂る。
アイリさん、今日は帰って来れない“かもしれない”と言っていた。
もしかしたら帰って来れるかもしれないってことよね。
夜中になる可能性もあるから、起きて待って居ようかしら。
いえ、夜中はさすがに帰ってこないか…。
「えー、なに?あんた最近恋人と会ってないの?」
不意に聞こえてきた声。
少しだけ視線を向ければ、受付の女の子たちで。
「だって忙しいって言われたら会えないでしょ?」
……確かに。
私もアイリさんに忙しいから会えないと言われたら…我慢…するかもしれない…。
「そこは会いたいってわがままを言うところよ」
「無理よー…忙しいのわかっててわがままなんて…」
……私はきっと…言うわね…極限まで我慢した末には…。
「じゃあなに?夜のアレもずっとお預け?」
…夜のアレ…。
「まぁそうなるね…。でもそれは…まぁ…一人でも…出来るし…」
え?
一人で?
「あー…まぁでも、それしかないわよね。あ、私が慰めてあげよっか?」
「バ、バカじゃないの!?結構です!」
なんて話をしながら立ち上がり、女の子たちは去って行った。
「……あの子たちはなんて会話をしてるのかしら…」
…まぁ聞き耳を立てている私も私だけれど。
私は元々遠距離恋愛で、本来なら今も継続されているはずなのに。
グラマン中将がアイリさんに東部で起きている案件を依頼したから、東方司令部に出張で来てくれているだけ。
いつかまた遠距離恋愛に戻る日が確実に来る…。
「……」
そう…いつかまた…遠距離恋愛に…。
そう考えると。
「…アイリさん…」
今、アイリさんに会いたくて仕方なくなってしまった。
でも大丈夫。
今日は帰って来れないかもしれないけれど、明日は帰って来てくれるから。
一日くらい我慢よ。
受付のあの子は最近ずっと会えてないのに、一日くらい会えないだけで寂しいなんて思っちゃダメね。
「…切り替えないと」
出勤する前と同じことを思って、昼食を終えて仕事に戻った。
「…ふぅ…」
帰宅後、夕食を食べてシャワーを浴びて。
ソファーに座る私。
シン、と静まる室内はやはり寂しい。
「クーン…」
ハヤテ号も察してくれて、私の足に擦り寄ってくる。
「…大丈夫よ、ハヤテ号。明日にはアイリさん帰って来るから…」
ハヤテ号を抱き上げて、ハヤテ号の体に顔を押し当てる。
…今日はハヤテ号と一緒に…。
「…バカね。子供でもあるまいし…」
私は小さくため息を零し、ハヤテ号を解放して。
「おやすみなさい、ハヤテ号」
「ワン!」
ハヤテ号の頭を撫でて、寝室へ行った。
「……」
いつもアイリさんが寝ている側で、枕もアイリさんのものを使って。
天井を見て、横を向く。
「…アイリさんの香り…」
枕を抱き締めて。
『でもそれは…まぁ…一人でも…出来るし…』
お昼の、あの子たちの会話を思い出す。
…一人でも、出来るって…。
自分で自分の…あの…触るって…ことよね…。
そんなこと考えもしなかった。
いえ、知識としては知っているの。
でもまさかそんな、私自身がするなんて考えないわよ。
いえ、別に今するわけじゃないわよ?
断じて。
「……」
でも…。
“リザ”
「…っ」
思い出してしまう。
アイリさんと身体を重ねている時の、アイリさんの声と眼差しを。
私の欲情を掻き立てるような、細められた空色の瞳。
私の溺れさせるような、甘く優しい声色。
「…っっ」
ああ、だめ。
アイリさんは居ない。
抱いてほしくても居ないんだから。
『でもそれは…まぁ…一人でも…出来るし…』
また思い出すあの言葉。
「……っ」
私は息を呑み、そっと下へ手を伸ばす。
「……ン…っ」
触れる。
自分で自分のソコを。
後ろめたさでどうにかなりそう。
けれど。
“リザ、ココが好きよね?”
「…ぅ…っン…っ」
アイリさんの声を思い出して。
“ほら、聞こえる?”
「…っン…ン…」
自分の指先をアイリさんの指先だと思って。
“リザ”
「…っ」
でも気持ち良いような…そうでもないような…。
アイリさんに触れられている時の、あの時の気持ち良さでは全然なくて。
「…ふ…っン…」
変に熱が昂ぶってしまった時だった。
『ただいまぁ…。あー…疲れた…リザ起きてるー?』
アイリさんが帰ってきたのは。
「…ッ!!」
慌てて手を引き抜き身体を起こす。
帰って来た。
帰って来た。
どうしよう。
嬉しいけど、どうしよう恥ずかしい。
『寝ちゃったかな』
アイリさんの声。
まだ寝てません。
大丈夫、言わなければバレないわよね?
大丈夫、洗濯物を片付けていたということにして。
「おかえりなさい、アイリさん。帰って来てくださったんですね」
普通にお出迎えをしよう。
「!ただい……ま、リザ」
振り返ったアイリさんは、何故か少し言葉を詰まらせた。
「…起きてたの?」
「はい。洗濯物を片付けてました」
大丈夫よ、落ち着いて。
「ふーん」
「夕食どうなさいます?簡単なものでしたら作れますよ?」
「そうねぇ。ねぇリザ」
きっと何も食べてないでしょうから、冷蔵庫を見ながらそう言うと。
「はい?」
アイリさんは私の背中にぴったりと密着してきて。
そして。
「寝室で、何をしていたの?」
そう、問いかけてきた。
うそ。
うそ。
「…何って…今言いましたが…洗濯物を…片付けて…」
待って。
嘘よね?
「本当に?」
「…っ」
え?嘘よね?
アイリさんの吐息が耳にかかる。
「ちょっと確かめてもいい?」
「…っま…っ待ってください…っ」
ダメ。
ダメよ。
今触られるのは絶対にダメ。
アイリさんの腕を掴んでも。
ダメなのに。
変に昂ぶった熱に。
「ココ、濡れてるけど…ねぇ?リザ…」
「ぁ…っン…っ」
私自身、触れてほしくて。
「…私に触れられてることを想像してたの?」
「あ…っちが…っ」
アイリさんの指先が恋しくて。
「リザ…どう…?私の言葉を想像しながら…してた…?」
「あ…っあ…っ」
「…私の指がココに挿入することを想像してた?」
ああ、もう。
「ねぇ…リザ…」
アイリさんは私の耳に唇を寄せて。
「…自分でして…イけた…?」
本当にもう…。
アイリさんの私を責め立てる言葉と、その度に耳に掛かる吐息。
私は両手で顔を覆い隠して。
「…も…っ許して…っくださ…っ」
哀願した。
穴があったら埋めて欲しいくらい恥ずかしい。
だって…自慰がバレるって…ある…?
「はぁもう…可愛すぎて死にそう…」
ギュウッと抱き締めてくれて。
「…挿れるわよ?」
「…っは…ぃ…っ」
再びソコに指をあてがわれ、ゆっくりと挿入されていく。
「ぁ…っあ…っ」
…やっぱり…自分で触れるのとは全然違う…。
「あっあっあ…っアイリさ…っン…っ」
頭がおかしくなりそう…。
「ほら…聞こえる…?」
「あぁ…っあっあ…っ」
気持ち良すぎて…。
「っああっあっンっも…っイ…っク…っ」
すぐに限界が来てしまった…。
「えぇ…いいわ…」
絶頂へ導くように、指の動きが速められて…。
そして…。
「あああ…っイっちゃ…ッああっあっあっイク…ッイ…ッんンんぅう…ッッ」
私は絶頂を迎えました…。
「ね、リザ」
「…何も聞かないでください」
事後、ベッドで。
私はアイリさんに背中を向ける。
本当は抱き締めたいのに恥ずかしくてそれどころじゃない…。
「えー?色々聞きたいんだけどー」
アイリさんはクスクス笑って、私の背中を抱き締めてくれた。
…聞きたいこと…ね。
「…あの…」
すごく恥ずかしいけれど。
「なぁに?」
アイリさんに背中を向けたまま。
「…その…どうして…気付いたんですか…?」
なぜ気付いたのかを聞いてみた。
「何に?」
「…っで、ですから…っ」
ニヤニヤって音が聞こえそうなくらい、今アイリさんがニヤニヤ笑っているのがわかるわ…。
「ふふっ、本人は気付かない色香を纏っていたからよ」
色香…。
アイリさんを抱いた後、アイリさんもよく醸し出しているあれね…。
「…ですが…そんな…深くしてたわけじゃ…」
…何を言ってるのよ私…。
「それはあれよ。リザが私を想像しながらしてたからじゃないかしら」
「…っ」
ギュウッとアイリさんを抱き締めて、胸に顔を埋めて。
「全然違った?自分でするのと私にされるのと」
「もう聞かないで…っ」
「ああ可愛い…」
アイリさんもまた抱き締め返してくれて。
私は顔を上げて。
「ん…」
お互いに顔を近づけて、キスをした。
それからは…また…熱に酔い痴れました…。
二度と…自分でなんてしないと誓った日だったわよ…もう…。
END
「じゃあリザ、今日は帰れないかもしれないから」
「わかりました、頑張ってくださいね」
ある日。
アイリさんが中央司令部へと行った。
理由はいつものように、クレミン准将を叱りに。
毎日毎日アイリさんに電話をして、叱られても懲りない方で。
何回か電話をすると、アイリさんが中央司令部に戻ることをわかってて電話をしているのだろうと最近気付いた。
「…今日は独り、か」
アイリさんが東方司令部でグラマン中将に頼まれた案件を担当すること、数ヶ月。
ほぼ毎日一緒に帰宅して、一緒に夕食を食べて、一緒に寝る。
さすがにシャワーはたまに一緒に浴びるくらいだけれど。
でもこの数ヶ月はほぼ一緒なの。
だから今日、独りということが寂しくて。
ああ、今日いないのね…と落胆してしまう。
仕方ないことなのに。
「そんなことじゃダメね。」
これから仕事なんだし、切り替えないと。
「じゃあハヤテ号、お留守番よろしくね」
「ワン!」
ハヤテ号の頭を一撫でし、私も自宅を後にした。
お昼頃。
いつもはレベッカやアイリさんと一緒に摂るのだけど、今日は一人。
レベッカは非番で、アイリさんは中央。
レベッカもよく喋るし、アイリさんもよく喋る。
だから今の静かさにちょっとだけ違和感を感じつつ、昼食を摂る。
アイリさん、今日は帰って来れない“かもしれない”と言っていた。
もしかしたら帰って来れるかもしれないってことよね。
夜中になる可能性もあるから、起きて待って居ようかしら。
いえ、夜中はさすがに帰ってこないか…。
「えー、なに?あんた最近恋人と会ってないの?」
不意に聞こえてきた声。
少しだけ視線を向ければ、受付の女の子たちで。
「だって忙しいって言われたら会えないでしょ?」
……確かに。
私もアイリさんに忙しいから会えないと言われたら…我慢…するかもしれない…。
「そこは会いたいってわがままを言うところよ」
「無理よー…忙しいのわかっててわがままなんて…」
……私はきっと…言うわね…極限まで我慢した末には…。
「じゃあなに?夜のアレもずっとお預け?」
…夜のアレ…。
「まぁそうなるね…。でもそれは…まぁ…一人でも…出来るし…」
え?
一人で?
「あー…まぁでも、それしかないわよね。あ、私が慰めてあげよっか?」
「バ、バカじゃないの!?結構です!」
なんて話をしながら立ち上がり、女の子たちは去って行った。
「……あの子たちはなんて会話をしてるのかしら…」
…まぁ聞き耳を立てている私も私だけれど。
私は元々遠距離恋愛で、本来なら今も継続されているはずなのに。
グラマン中将がアイリさんに東部で起きている案件を依頼したから、東方司令部に出張で来てくれているだけ。
いつかまた遠距離恋愛に戻る日が確実に来る…。
「……」
そう…いつかまた…遠距離恋愛に…。
そう考えると。
「…アイリさん…」
今、アイリさんに会いたくて仕方なくなってしまった。
でも大丈夫。
今日は帰って来れないかもしれないけれど、明日は帰って来てくれるから。
一日くらい我慢よ。
受付のあの子は最近ずっと会えてないのに、一日くらい会えないだけで寂しいなんて思っちゃダメね。
「…切り替えないと」
出勤する前と同じことを思って、昼食を終えて仕事に戻った。
「…ふぅ…」
帰宅後、夕食を食べてシャワーを浴びて。
ソファーに座る私。
シン、と静まる室内はやはり寂しい。
「クーン…」
ハヤテ号も察してくれて、私の足に擦り寄ってくる。
「…大丈夫よ、ハヤテ号。明日にはアイリさん帰って来るから…」
ハヤテ号を抱き上げて、ハヤテ号の体に顔を押し当てる。
…今日はハヤテ号と一緒に…。
「…バカね。子供でもあるまいし…」
私は小さくため息を零し、ハヤテ号を解放して。
「おやすみなさい、ハヤテ号」
「ワン!」
ハヤテ号の頭を撫でて、寝室へ行った。
「……」
いつもアイリさんが寝ている側で、枕もアイリさんのものを使って。
天井を見て、横を向く。
「…アイリさんの香り…」
枕を抱き締めて。
『でもそれは…まぁ…一人でも…出来るし…』
お昼の、あの子たちの会話を思い出す。
…一人でも、出来るって…。
自分で自分の…あの…触るって…ことよね…。
そんなこと考えもしなかった。
いえ、知識としては知っているの。
でもまさかそんな、私自身がするなんて考えないわよ。
いえ、別に今するわけじゃないわよ?
断じて。
「……」
でも…。
“リザ”
「…っ」
思い出してしまう。
アイリさんと身体を重ねている時の、アイリさんの声と眼差しを。
私の欲情を掻き立てるような、細められた空色の瞳。
私の溺れさせるような、甘く優しい声色。
「…っっ」
ああ、だめ。
アイリさんは居ない。
抱いてほしくても居ないんだから。
『でもそれは…まぁ…一人でも…出来るし…』
また思い出すあの言葉。
「……っ」
私は息を呑み、そっと下へ手を伸ばす。
「……ン…っ」
触れる。
自分で自分のソコを。
後ろめたさでどうにかなりそう。
けれど。
“リザ、ココが好きよね?”
「…ぅ…っン…っ」
アイリさんの声を思い出して。
“ほら、聞こえる?”
「…っン…ン…」
自分の指先をアイリさんの指先だと思って。
“リザ”
「…っ」
でも気持ち良いような…そうでもないような…。
アイリさんに触れられている時の、あの時の気持ち良さでは全然なくて。
「…ふ…っン…」
変に熱が昂ぶってしまった時だった。
『ただいまぁ…。あー…疲れた…リザ起きてるー?』
アイリさんが帰ってきたのは。
「…ッ!!」
慌てて手を引き抜き身体を起こす。
帰って来た。
帰って来た。
どうしよう。
嬉しいけど、どうしよう恥ずかしい。
『寝ちゃったかな』
アイリさんの声。
まだ寝てません。
大丈夫、言わなければバレないわよね?
大丈夫、洗濯物を片付けていたということにして。
「おかえりなさい、アイリさん。帰って来てくださったんですね」
普通にお出迎えをしよう。
「!ただい……ま、リザ」
振り返ったアイリさんは、何故か少し言葉を詰まらせた。
「…起きてたの?」
「はい。洗濯物を片付けてました」
大丈夫よ、落ち着いて。
「ふーん」
「夕食どうなさいます?簡単なものでしたら作れますよ?」
「そうねぇ。ねぇリザ」
きっと何も食べてないでしょうから、冷蔵庫を見ながらそう言うと。
「はい?」
アイリさんは私の背中にぴったりと密着してきて。
そして。
「寝室で、何をしていたの?」
そう、問いかけてきた。
うそ。
うそ。
「…何って…今言いましたが…洗濯物を…片付けて…」
待って。
嘘よね?
「本当に?」
「…っ」
え?嘘よね?
アイリさんの吐息が耳にかかる。
「ちょっと確かめてもいい?」
「…っま…っ待ってください…っ」
ダメ。
ダメよ。
今触られるのは絶対にダメ。
アイリさんの腕を掴んでも。
ダメなのに。
変に昂ぶった熱に。
「ココ、濡れてるけど…ねぇ?リザ…」
「ぁ…っン…っ」
私自身、触れてほしくて。
「…私に触れられてることを想像してたの?」
「あ…っちが…っ」
アイリさんの指先が恋しくて。
「リザ…どう…?私の言葉を想像しながら…してた…?」
「あ…っあ…っ」
「…私の指がココに挿入することを想像してた?」
ああ、もう。
「ねぇ…リザ…」
アイリさんは私の耳に唇を寄せて。
「…自分でして…イけた…?」
本当にもう…。
アイリさんの私を責め立てる言葉と、その度に耳に掛かる吐息。
私は両手で顔を覆い隠して。
「…も…っ許して…っくださ…っ」
哀願した。
穴があったら埋めて欲しいくらい恥ずかしい。
だって…自慰がバレるって…ある…?
「はぁもう…可愛すぎて死にそう…」
ギュウッと抱き締めてくれて。
「…挿れるわよ?」
「…っは…ぃ…っ」
再びソコに指をあてがわれ、ゆっくりと挿入されていく。
「ぁ…っあ…っ」
…やっぱり…自分で触れるのとは全然違う…。
「あっあっあ…っアイリさ…っン…っ」
頭がおかしくなりそう…。
「ほら…聞こえる…?」
「あぁ…っあっあ…っ」
気持ち良すぎて…。
「っああっあっンっも…っイ…っク…っ」
すぐに限界が来てしまった…。
「えぇ…いいわ…」
絶頂へ導くように、指の動きが速められて…。
そして…。
「あああ…っイっちゃ…ッああっあっあっイク…ッイ…ッんンんぅう…ッッ」
私は絶頂を迎えました…。
「ね、リザ」
「…何も聞かないでください」
事後、ベッドで。
私はアイリさんに背中を向ける。
本当は抱き締めたいのに恥ずかしくてそれどころじゃない…。
「えー?色々聞きたいんだけどー」
アイリさんはクスクス笑って、私の背中を抱き締めてくれた。
…聞きたいこと…ね。
「…あの…」
すごく恥ずかしいけれど。
「なぁに?」
アイリさんに背中を向けたまま。
「…その…どうして…気付いたんですか…?」
なぜ気付いたのかを聞いてみた。
「何に?」
「…っで、ですから…っ」
ニヤニヤって音が聞こえそうなくらい、今アイリさんがニヤニヤ笑っているのがわかるわ…。
「ふふっ、本人は気付かない色香を纏っていたからよ」
色香…。
アイリさんを抱いた後、アイリさんもよく醸し出しているあれね…。
「…ですが…そんな…深くしてたわけじゃ…」
…何を言ってるのよ私…。
「それはあれよ。リザが私を想像しながらしてたからじゃないかしら」
「…っ」
ギュウッとアイリさんを抱き締めて、胸に顔を埋めて。
「全然違った?自分でするのと私にされるのと」
「もう聞かないで…っ」
「ああ可愛い…」
アイリさんもまた抱き締め返してくれて。
私は顔を上げて。
「ん…」
お互いに顔を近づけて、キスをした。
それからは…また…熱に酔い痴れました…。
二度と…自分でなんてしないと誓った日だったわよ…もう…。
END