ハガレン 旧拍手文置き場
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『賭け事』
「ねぇ、リザ」
「はい」
「無理やり抱いてもいい?」
「………はい?」
ある日。
東方司令部にある私の執務室で。
お茶を持って来てくれたリザに。
“無理やり抱いてもいい?”
と聞いてみた。
リザはきょとん顔をして、眉間に皺を寄せて。
「…意図が見えませんよ」
頬を赤らめながら視線を逸らした。
あ、満更でもない顔。
「嫌がるリザを無理やり抱きたいの」
「どうしたんですか…急に…」
「なんかこう、リザを虐めたいなって思って」
「なぜです」
「萌えのため」
「………」
私が立ち上がれば、ビクッとリザは肩を震わせた。
「ね、リザ」
「待ってください。仕事中です」
「5分だけ」
「5分って…っ」
ジリジリ近寄れば、ジリジリ下がって行くリザ。
「ッ!」
リザの腕を掴み、壁に押しつける。
「待ってください。待ってください」
リザは私の肩を押して、抵抗をしてくる。
萌え…。
「いいでしょ?」
「ダメです…!仕事中なんですから!!」
ダメって言うけど、満更でもない顔をしてるのよね。
だから、ちょっと遊んじゃおうかな。
「じゃあ、賭けをしましょう」
「……急に賭けですか…」
私はリザの顎に手を添え、上を向かせて。
「服の上からリザの胸を触るから、声を出さなかったら諦めて真面目に仕事をするわ」
「………服の上から…」
「えぇ。服の上から」
「………声を出したら…どうするんですか…?」
「最後まで抱きます」
リザは視線を左から右に泳がせて、考えに考えて。
「…服の上からだけですよね?直には触らないんですよね?触るのは指先だけですよね?」
あら?
「…えぇ。服の上からだけで、指先だけよ」
「…わかりました。受けて立ちましょう…」
うっそ…。
まさか乗って来るとは…。
「いいのね?」
「…はい。約束は守ってくださいね…」
……これは…。
「えぇ、絶対に」
リザは知らないみたいね。
服の上からのほうが気持ち良いってことを。
軍服のボタンを外すと、黒いハイネックのシャツが現れて。
「…っちょ…っ」
「下着はフェアじゃないでしょ?」
ブラジャーのホックも外し、モゾモゾと上にずり上げて。
「いくわよ?声出したら負けだからね?」
「……は…い…」
リザは深呼吸をして。
口を噤んだ。
………いつまで、とは言ってないんだけど。
耐えられるかしらね?
–––––
アイリさんから賭け事を持ちかけられた。
これからアイリさんが私にする服の上からの愛撫に耐えられたら真面目に仕事をする、と。
耐えられなかったら、執務室で最後までする…と。
下着は捲られてしまったけど、服の上からの愛撫なら耐えられる自信がある。
というか、アイリさんの無理やり抱きたいっていう願望が問題よ…。
ま、まぁその…嫌では…ないけど…。
無理やりということは、私も嫌がる演技をしなければならないということよね?
嫌ではないことを嫌がる演技って難しすぎるわよ…。
「いくわよ?声出したら負けだからね?」
とにかく、今はこの賭けに勝って真面目に仕事をしていただいて。
「……は…い…」
帰宅後に…その…。
無理やりな…シチュエーションを…試して……。
「…っ」
アイリさんの指先が、私の胸の先に触れて。
ビクッと肩が震えた。
「…っ、…っ」
待って。
これ、ちょっと待って。
爪先で、胸の先をカリカリと引っ掻かれて。
「…ッッ」
これ本当。
まずい。
摘まれてるわけじゃない。
ただ爪先でカリカリと。
声が出そう。
「……ッ、…ッ」
私の意思に反して、背中が反る。
ちょっと待ってもらおうとしても、アイリさんの視線がそうさせてくれない。
ああ、待って。
これ。
「…っ…ッ…!!」
声を出したい…。
「リザ?」
「…ッ!!」
耳元で囁かれ、また肩が震えた。
早く、早く終わって。
早く。
というか。
…………これ、いつ終わるの?
え?
待って。
制限時間、聞いてなかった。
「どう?リザ」
「ッッッ」
違う。
聞いてなかったんじゃない。
言わなかったんだ。
この人、あえて制限時間を言わなかった。
なぜ?
決まってるでしょ…。
「ねぇ、リザ?」
「…ッ、…っ!!」
最初から賭けをするつもりなんてなかったからよ。
服の上からの愛撫のほうが気持ち良いことも。
制限時間を言わなかったのも。
全部、私が声を出すまで愛撫を続けるために。
ああ、もう。
「っ、っ、っ」
「……意外と頑張るわね」
意地でも声なんて出しませんからね。
あ…でもダメ…。
「…っ、っっ、っ」
あ…ぁ…イキそう…。
「イキそうなんじゃない?」
アイリさんもそれがわかってるようで、ニヤニヤしてる…。
もうちょっと…。
あ…あ…もうちょっと…で…。
「…わかりました、私の負けよ」
もうちょっとでイクところで。
アイリさんは愛撫を辞めてしまった。
「声出していいわよ」
「…っは…っはぁ…」
アイリさんは頬を膨らませて。
「絶対に声を出させて、最後までするつもりだったのに。まさかこんなに我慢されるとは思わなかったわ」
ため息を零して。
「賭けには負けたから、真面目に働きますよーだ」
デスクに戻ろうとしたから。
「リザ?」
その腕を掴んだ。
本当にもう。
「……もう少し…で…」
「ん?」
なんてずるい人なの…。
「…もう少しで…イ…き…そう…でしたので…その…」
疼いて仕方がないのよ、もう。
「ちゃんと…責任取って…ください…」
そう口にすると。
「…はぁ…もう…私を萌え殺す気よね…リザは…本当にもう…」
アイリさんは頬を赤らめて。
私の軍服のズボンのファスナーを下げて、手を差し入れて来て。
「声、抑えてね?」
そして、そして。
「…っん…っぅ…っも…っイ…っ」
「イきそ?」
「は…っぃ…っん…っんっぁ…っんんぅっっ」
ビクッと肩を震わせて…達してしまった…。
「イっちゃったわね」
「…はぁ…はぁ…イきました…」
やっと終わった…と思えば…。
「あ…ぁ…っアイリさ…っやめ…っあ…っ」
「ほらほら、声抑えないと外まで聞こえちゃうわよ?」
また指を動かされて…。
「イ…って…っますからぁ…っぁ…っあ…っあっ」
「まだイけるでしょ?」
「ぁ…っあ…っぁあ…っ声…っ出ちゃうぅ…っ」
「ん、抑えて抑えて」
「あ…っん…っん…っぁ…っイク…っまたイク…っイきそ…っ」
「えぇ、いいわ…」
「ぁ…っああ…っんっイ…っク…ッんんんぅうっっ」
背中を大きく反らして…。
二度目の絶頂を迎えた…。
「はぁ…っはぁ…っ」
「はぁ…最高に可愛い…」
ズボンから手を引き抜き、指を舐めるアイリさん。
「…フェアな賭けではありませんでしたよ…」
一つ文句を言うと。
「どうしてもリザを抱きたかったんだもん。ごめんね?」
なんて言われてしまえば…。
「…まったく…あなたは…」
何も言えないわよ…もう…。
「しばらくソファーで休んでから行きなさいね」
「え?どうしてです?」
軍服も髪の毛も整えたし、不備はないはず。
アイリさんはデスクに戻って。
「私に抱かれました、っていう色香がすごいのよ。私は別に構わないけど、あなたは構うでしょ?」
クスクス笑った。
「……それは…困ります…」
「でしょう?だから、ちょっと休んでなさい」
「はい…」
アイリさんに言われた通り、ソファーに横になって。
「………」
書類と睨めっこを始めたアイリさんを見つめる。
今の今までの、私の欲情を掻き立てるような妖艶な表情ではなく。
真面目で格好良い“セイフォード少将”の表情。
このギャップを見ることが出来るのは私だけ。
「?どうしたのー?」
私の視線に気付いたアイリさんが、私を見た。
「……好きです」
不意打ちで好きだと告げてみると。
「………ねぇ、どうしてそんなに可愛いの…?」
たちまちアイリさんは頬を赤らめた。
それからしばらくして。
「遅かったっスね」
「…えぇ、セイフォード少将の書類整備を手伝っていたのよ」
「あー、あの人に送られて来る書類量は本当すごいっスからねー」
「少将なのにデスクワークの鬼だよな」
「ですな。まぁそれだけセイフォード少将は信頼出来るお方なのでしょう」
「で、でも本当にセイフォード少将の言葉や行動には力がありますもんね…!」
…オフィスのみんなは上手く騙せたのに。
「“毅然と立ち振る舞うホークアイ中尉”が、仕事中にセッ「カタリナ少尉、真面目に射撃訓練をしなさい」
…レベッカにはバレるのよ…。
「真面目に、ねぇ?」
「…………全部セイフォード少将が悪いの」
「でも満更でもないんでしょ?同罪ですぅ」
……本当、こういうことには鋭くて困るわよ…。
END
「ねぇ、リザ」
「はい」
「無理やり抱いてもいい?」
「………はい?」
ある日。
東方司令部にある私の執務室で。
お茶を持って来てくれたリザに。
“無理やり抱いてもいい?”
と聞いてみた。
リザはきょとん顔をして、眉間に皺を寄せて。
「…意図が見えませんよ」
頬を赤らめながら視線を逸らした。
あ、満更でもない顔。
「嫌がるリザを無理やり抱きたいの」
「どうしたんですか…急に…」
「なんかこう、リザを虐めたいなって思って」
「なぜです」
「萌えのため」
「………」
私が立ち上がれば、ビクッとリザは肩を震わせた。
「ね、リザ」
「待ってください。仕事中です」
「5分だけ」
「5分って…っ」
ジリジリ近寄れば、ジリジリ下がって行くリザ。
「ッ!」
リザの腕を掴み、壁に押しつける。
「待ってください。待ってください」
リザは私の肩を押して、抵抗をしてくる。
萌え…。
「いいでしょ?」
「ダメです…!仕事中なんですから!!」
ダメって言うけど、満更でもない顔をしてるのよね。
だから、ちょっと遊んじゃおうかな。
「じゃあ、賭けをしましょう」
「……急に賭けですか…」
私はリザの顎に手を添え、上を向かせて。
「服の上からリザの胸を触るから、声を出さなかったら諦めて真面目に仕事をするわ」
「………服の上から…」
「えぇ。服の上から」
「………声を出したら…どうするんですか…?」
「最後まで抱きます」
リザは視線を左から右に泳がせて、考えに考えて。
「…服の上からだけですよね?直には触らないんですよね?触るのは指先だけですよね?」
あら?
「…えぇ。服の上からだけで、指先だけよ」
「…わかりました。受けて立ちましょう…」
うっそ…。
まさか乗って来るとは…。
「いいのね?」
「…はい。約束は守ってくださいね…」
……これは…。
「えぇ、絶対に」
リザは知らないみたいね。
服の上からのほうが気持ち良いってことを。
軍服のボタンを外すと、黒いハイネックのシャツが現れて。
「…っちょ…っ」
「下着はフェアじゃないでしょ?」
ブラジャーのホックも外し、モゾモゾと上にずり上げて。
「いくわよ?声出したら負けだからね?」
「……は…い…」
リザは深呼吸をして。
口を噤んだ。
………いつまで、とは言ってないんだけど。
耐えられるかしらね?
–––––
アイリさんから賭け事を持ちかけられた。
これからアイリさんが私にする服の上からの愛撫に耐えられたら真面目に仕事をする、と。
耐えられなかったら、執務室で最後までする…と。
下着は捲られてしまったけど、服の上からの愛撫なら耐えられる自信がある。
というか、アイリさんの無理やり抱きたいっていう願望が問題よ…。
ま、まぁその…嫌では…ないけど…。
無理やりということは、私も嫌がる演技をしなければならないということよね?
嫌ではないことを嫌がる演技って難しすぎるわよ…。
「いくわよ?声出したら負けだからね?」
とにかく、今はこの賭けに勝って真面目に仕事をしていただいて。
「……は…い…」
帰宅後に…その…。
無理やりな…シチュエーションを…試して……。
「…っ」
アイリさんの指先が、私の胸の先に触れて。
ビクッと肩が震えた。
「…っ、…っ」
待って。
これ、ちょっと待って。
爪先で、胸の先をカリカリと引っ掻かれて。
「…ッッ」
これ本当。
まずい。
摘まれてるわけじゃない。
ただ爪先でカリカリと。
声が出そう。
「……ッ、…ッ」
私の意思に反して、背中が反る。
ちょっと待ってもらおうとしても、アイリさんの視線がそうさせてくれない。
ああ、待って。
これ。
「…っ…ッ…!!」
声を出したい…。
「リザ?」
「…ッ!!」
耳元で囁かれ、また肩が震えた。
早く、早く終わって。
早く。
というか。
…………これ、いつ終わるの?
え?
待って。
制限時間、聞いてなかった。
「どう?リザ」
「ッッッ」
違う。
聞いてなかったんじゃない。
言わなかったんだ。
この人、あえて制限時間を言わなかった。
なぜ?
決まってるでしょ…。
「ねぇ、リザ?」
「…ッ、…っ!!」
最初から賭けをするつもりなんてなかったからよ。
服の上からの愛撫のほうが気持ち良いことも。
制限時間を言わなかったのも。
全部、私が声を出すまで愛撫を続けるために。
ああ、もう。
「っ、っ、っ」
「……意外と頑張るわね」
意地でも声なんて出しませんからね。
あ…でもダメ…。
「…っ、っっ、っ」
あ…ぁ…イキそう…。
「イキそうなんじゃない?」
アイリさんもそれがわかってるようで、ニヤニヤしてる…。
もうちょっと…。
あ…あ…もうちょっと…で…。
「…わかりました、私の負けよ」
もうちょっとでイクところで。
アイリさんは愛撫を辞めてしまった。
「声出していいわよ」
「…っは…っはぁ…」
アイリさんは頬を膨らませて。
「絶対に声を出させて、最後までするつもりだったのに。まさかこんなに我慢されるとは思わなかったわ」
ため息を零して。
「賭けには負けたから、真面目に働きますよーだ」
デスクに戻ろうとしたから。
「リザ?」
その腕を掴んだ。
本当にもう。
「……もう少し…で…」
「ん?」
なんてずるい人なの…。
「…もう少しで…イ…き…そう…でしたので…その…」
疼いて仕方がないのよ、もう。
「ちゃんと…責任取って…ください…」
そう口にすると。
「…はぁ…もう…私を萌え殺す気よね…リザは…本当にもう…」
アイリさんは頬を赤らめて。
私の軍服のズボンのファスナーを下げて、手を差し入れて来て。
「声、抑えてね?」
そして、そして。
「…っん…っぅ…っも…っイ…っ」
「イきそ?」
「は…っぃ…っん…っんっぁ…っんんぅっっ」
ビクッと肩を震わせて…達してしまった…。
「イっちゃったわね」
「…はぁ…はぁ…イきました…」
やっと終わった…と思えば…。
「あ…ぁ…っアイリさ…っやめ…っあ…っ」
「ほらほら、声抑えないと外まで聞こえちゃうわよ?」
また指を動かされて…。
「イ…って…っますからぁ…っぁ…っあ…っあっ」
「まだイけるでしょ?」
「ぁ…っあ…っぁあ…っ声…っ出ちゃうぅ…っ」
「ん、抑えて抑えて」
「あ…っん…っん…っぁ…っイク…っまたイク…っイきそ…っ」
「えぇ、いいわ…」
「ぁ…っああ…っんっイ…っク…ッんんんぅうっっ」
背中を大きく反らして…。
二度目の絶頂を迎えた…。
「はぁ…っはぁ…っ」
「はぁ…最高に可愛い…」
ズボンから手を引き抜き、指を舐めるアイリさん。
「…フェアな賭けではありませんでしたよ…」
一つ文句を言うと。
「どうしてもリザを抱きたかったんだもん。ごめんね?」
なんて言われてしまえば…。
「…まったく…あなたは…」
何も言えないわよ…もう…。
「しばらくソファーで休んでから行きなさいね」
「え?どうしてです?」
軍服も髪の毛も整えたし、不備はないはず。
アイリさんはデスクに戻って。
「私に抱かれました、っていう色香がすごいのよ。私は別に構わないけど、あなたは構うでしょ?」
クスクス笑った。
「……それは…困ります…」
「でしょう?だから、ちょっと休んでなさい」
「はい…」
アイリさんに言われた通り、ソファーに横になって。
「………」
書類と睨めっこを始めたアイリさんを見つめる。
今の今までの、私の欲情を掻き立てるような妖艶な表情ではなく。
真面目で格好良い“セイフォード少将”の表情。
このギャップを見ることが出来るのは私だけ。
「?どうしたのー?」
私の視線に気付いたアイリさんが、私を見た。
「……好きです」
不意打ちで好きだと告げてみると。
「………ねぇ、どうしてそんなに可愛いの…?」
たちまちアイリさんは頬を赤らめた。
それからしばらくして。
「遅かったっスね」
「…えぇ、セイフォード少将の書類整備を手伝っていたのよ」
「あー、あの人に送られて来る書類量は本当すごいっスからねー」
「少将なのにデスクワークの鬼だよな」
「ですな。まぁそれだけセイフォード少将は信頼出来るお方なのでしょう」
「で、でも本当にセイフォード少将の言葉や行動には力がありますもんね…!」
…オフィスのみんなは上手く騙せたのに。
「“毅然と立ち振る舞うホークアイ中尉”が、仕事中にセッ「カタリナ少尉、真面目に射撃訓練をしなさい」
…レベッカにはバレるのよ…。
「真面目に、ねぇ?」
「…………全部セイフォード少将が悪いの」
「でも満更でもないんでしょ?同罪ですぅ」
……本当、こういうことには鋭くて困るわよ…。
END