BBQ リザさん百合夢
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「アイリさん」
「!リザ」
私はベンチに座るアイリさんの隣に腰を落とす。
「どうしました?」
「ちょっと食休め」
食べすぎちゃった、とお腹を摩った。
「というか」
「はい?」
アイリさんは足を組み、その足に頬杖を付いて。
「やっと名前、呼んでくれたわね」
クスクス笑った。
「ぁ…すみません…あの…」
「んーん。みんなの前では“キリッと立ち振る舞うホークアイ中尉”で居たかったんでしょ?」
「ぅ…はい…」
私の心情を理解してくれて、それにホッとする。
「ふふっ」
アイリさんはまたクスクスと笑って。
「将官である私を誘ってくれるなんて、彼らは怖いもの知らずよね」
将官である自分を誘ってくれたことを、嬉しく思ってくれていて。
「怖いもの知らず、ではなくて。あなたは怖くないんですよ」
「…威厳がない、と?」
「違います」
威厳がないんじゃなくて。
「あなたの親しみやすさと優しさです」
アイリさんの優しさと、親しみやすさにみんな気を許して。
信頼しているからこそ、こうして笑い合える。
「冗談が通じる将官はアイリさん以外いらっしゃらないですしね」
「ポンコツたちはユーモアがないからねぇ」
「また発言が不穏当ですよ」
「やっぱりポンコツは否定しないんだ」
なんていつもの会話をして、アイリさんの服装を見る。
「…どうして軍服でいらっしゃらないんですか」
シンプルな服装だけど、大佐たちはアイリさんの私服を初めて見たようで口説かれていたし…。
「さすがにプライベートな遊びに軍服では来ないわよ。リザこそそんな可愛い格好しちゃってー」
私の頬に手を添え、ニヤニヤ笑っている。
「私は別にオシャレしてませんよ?」
「まぁ普段から可愛いから何でも可愛いのね」
なんて恥ずかしいことを…。
私は周りを見回して。
「?どう–––」
アイリさんへキスをした。
ずっとしたかったのを我慢してたの。
触れるだけのキス。
「今日も一日お疲れ様でした」
お疲れ様のキス。
「もっと深いのしたいんだけど」
「……ダメです。あちらにみんな居るんですから」
手を引かれ、アイリさんを跨ぐような体勢で座る。
「でもここには居ないでしょ?」
目を細められ、頬を撫でられて。
「…っ」
緩く曲線を描く唇は、私の欲情を最も簡単に掻き立てる。
「アイリさん…」
「ん?」
ダメ、そんな瞳で見ないで。
「リザ?」
「…っ」
ダメだったら。
ダメです、アイリさん。
その眼差しは。
その眼差しに、私が弱いことを知っているのに。
細められた瞳は色を帯びていて。
–––ああ、ダメだ。
「ん」
掻き立てられた欲情は、我慢なんて出来ず。
私はアイリさんへ。
「ん…っんぅ…っ」
噛み付くようなキスをした。
すぐに舌を絡め取られる。
アルコールの香りがまたソソり、ますます身体が熱くなる。
「ふ…っん…っン…っ」
静かな空間に、厭らしい水音が響いて。
ちゅ…とリップノイズを立てて離れれば、透明の糸が私たちを繋いだ。
「ふふっ、“毅然と立ち振る舞うホークアイ中尉”が崩れた表情をしているわよ?」
「っぁ…っあなたが…っ」
あなたが崩したくせに、本当に酷い人。
「さてと!もうちょっと食べて来るかな!」
「……」
「…なぁに、その物足りなさそうな顔ー!」
「こ、声が大きいですっ」
アイリさんと手を繋いで。
「ちょっとしたら帰って、たくさんイチャイチャしましょうね」
「………はぃ」
「はぁ素直可愛い…」
みんなのところへ戻ると。
「あっ!セイフォード少将!どこ行ってたんスかー!」
「まだまだ肉あるんですからたくさん食ってくださいよ!」
「麗しいセイフォード少将、ここ空いてますよ」
「では私が」
「キミじゃない!ファルマン准尉!」
「ハヤテ号ー!きみはなんてお利口さんなんだぁ!」
「ギャワァン!キャンキャンッ」
…見事なまでにお酒に呑まれていて。
「……どうする?彼ら…」
「放っておきましょう」
「ロイ君もこんなになるなんて珍しい」
「…羽目を外しすぎたのでしょうね」
間も無く川辺で大の字で寝始めた軍人たる者の有るまじき醜態に。
「お肉や野菜結構余ったわね。これで明日野郎どもにお弁当作ってあげるから持って行ってちょうだい」
「……解せません」
「あは!可愛いなぁもう!」
バーベキューの後片付けは私とアイリさんで行い、男性軍は放ったらかしにして帰宅しました。
監督?もう解散だし、任は解けました。
後日。
「全ての後片付けは私とセイフォード少将でやりました。お金も全額セイフォード少将が持ってくれました。これは余ったお肉やお野菜でセイフォード少将がみんなにお弁当を作ってくれました。はい、アイリ少将になんて言いますか?」
「……ごめんなさいとありがとうございますを言います…」
「…ホークアイ中尉も…ありがとうございます…そしてすみませんした…」
「…うぅ…頭痛が痛い…」
「…頭が痛いだろ…」
しっかりとお説教をして。
「……書きました」
「はい、セイフォード少将に送ります」
マスタング大佐にも反省文を書かせ、アイリさんへと送った。
楽しい時間だったけれど、酒は飲んでも呑まれるなをちゃんと守らないと、ね?
END
「アイリさん」
「!リザ」
私はベンチに座るアイリさんの隣に腰を落とす。
「どうしました?」
「ちょっと食休め」
食べすぎちゃった、とお腹を摩った。
「というか」
「はい?」
アイリさんは足を組み、その足に頬杖を付いて。
「やっと名前、呼んでくれたわね」
クスクス笑った。
「ぁ…すみません…あの…」
「んーん。みんなの前では“キリッと立ち振る舞うホークアイ中尉”で居たかったんでしょ?」
「ぅ…はい…」
私の心情を理解してくれて、それにホッとする。
「ふふっ」
アイリさんはまたクスクスと笑って。
「将官である私を誘ってくれるなんて、彼らは怖いもの知らずよね」
将官である自分を誘ってくれたことを、嬉しく思ってくれていて。
「怖いもの知らず、ではなくて。あなたは怖くないんですよ」
「…威厳がない、と?」
「違います」
威厳がないんじゃなくて。
「あなたの親しみやすさと優しさです」
アイリさんの優しさと、親しみやすさにみんな気を許して。
信頼しているからこそ、こうして笑い合える。
「冗談が通じる将官はアイリさん以外いらっしゃらないですしね」
「ポンコツたちはユーモアがないからねぇ」
「また発言が不穏当ですよ」
「やっぱりポンコツは否定しないんだ」
なんていつもの会話をして、アイリさんの服装を見る。
「…どうして軍服でいらっしゃらないんですか」
シンプルな服装だけど、大佐たちはアイリさんの私服を初めて見たようで口説かれていたし…。
「さすがにプライベートな遊びに軍服では来ないわよ。リザこそそんな可愛い格好しちゃってー」
私の頬に手を添え、ニヤニヤ笑っている。
「私は別にオシャレしてませんよ?」
「まぁ普段から可愛いから何でも可愛いのね」
なんて恥ずかしいことを…。
私は周りを見回して。
「?どう–––」
アイリさんへキスをした。
ずっとしたかったのを我慢してたの。
触れるだけのキス。
「今日も一日お疲れ様でした」
お疲れ様のキス。
「もっと深いのしたいんだけど」
「……ダメです。あちらにみんな居るんですから」
手を引かれ、アイリさんを跨ぐような体勢で座る。
「でもここには居ないでしょ?」
目を細められ、頬を撫でられて。
「…っ」
緩く曲線を描く唇は、私の欲情を最も簡単に掻き立てる。
「アイリさん…」
「ん?」
ダメ、そんな瞳で見ないで。
「リザ?」
「…っ」
ダメだったら。
ダメです、アイリさん。
その眼差しは。
その眼差しに、私が弱いことを知っているのに。
細められた瞳は色を帯びていて。
–––ああ、ダメだ。
「ん」
掻き立てられた欲情は、我慢なんて出来ず。
私はアイリさんへ。
「ん…っんぅ…っ」
噛み付くようなキスをした。
すぐに舌を絡め取られる。
アルコールの香りがまたソソり、ますます身体が熱くなる。
「ふ…っん…っン…っ」
静かな空間に、厭らしい水音が響いて。
ちゅ…とリップノイズを立てて離れれば、透明の糸が私たちを繋いだ。
「ふふっ、“毅然と立ち振る舞うホークアイ中尉”が崩れた表情をしているわよ?」
「っぁ…っあなたが…っ」
あなたが崩したくせに、本当に酷い人。
「さてと!もうちょっと食べて来るかな!」
「……」
「…なぁに、その物足りなさそうな顔ー!」
「こ、声が大きいですっ」
アイリさんと手を繋いで。
「ちょっとしたら帰って、たくさんイチャイチャしましょうね」
「………はぃ」
「はぁ素直可愛い…」
みんなのところへ戻ると。
「あっ!セイフォード少将!どこ行ってたんスかー!」
「まだまだ肉あるんですからたくさん食ってくださいよ!」
「麗しいセイフォード少将、ここ空いてますよ」
「では私が」
「キミじゃない!ファルマン准尉!」
「ハヤテ号ー!きみはなんてお利口さんなんだぁ!」
「ギャワァン!キャンキャンッ」
…見事なまでにお酒に呑まれていて。
「……どうする?彼ら…」
「放っておきましょう」
「ロイ君もこんなになるなんて珍しい」
「…羽目を外しすぎたのでしょうね」
間も無く川辺で大の字で寝始めた軍人たる者の有るまじき醜態に。
「お肉や野菜結構余ったわね。これで明日野郎どもにお弁当作ってあげるから持って行ってちょうだい」
「……解せません」
「あは!可愛いなぁもう!」
バーベキューの後片付けは私とアイリさんで行い、男性軍は放ったらかしにして帰宅しました。
監督?もう解散だし、任は解けました。
後日。
「全ての後片付けは私とセイフォード少将でやりました。お金も全額セイフォード少将が持ってくれました。これは余ったお肉やお野菜でセイフォード少将がみんなにお弁当を作ってくれました。はい、アイリ少将になんて言いますか?」
「……ごめんなさいとありがとうございますを言います…」
「…ホークアイ中尉も…ありがとうございます…そしてすみませんした…」
「…うぅ…頭痛が痛い…」
「…頭が痛いだろ…」
しっかりとお説教をして。
「……書きました」
「はい、セイフォード少将に送ります」
マスタング大佐にも反省文を書かせ、アイリさんへと送った。
楽しい時間だったけれど、酒は飲んでも呑まれるなをちゃんと守らないと、ね?
END
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