BBQ リザさん百合夢

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「私も?バーベキュー?」

「はい。マスタング大佐も多分来ると思いますし、どうっすか?」

[#dn=1#]さんがきょとんとハボック少尉を見つめる。

「え、でもいいの?将官の私が行ったら萎縮しない?」

やっぱり階級の違いを気にして、ちょっと困ってる。

「しませんよ。[#dn=2#]少将ほど話しやすい将官はいないっつーか、威厳ないし大丈夫っす!」

「…今すごく失礼なこと言ったの気付いてないわね」

「だから彼女出来ないんすよね、あいつ」

[#dn=1#]さんがまだコメカミに青筋を浮かべて、ブレダ少尉も呆れたようにため息を吐いた。

「私も参加しますし、ぜひ[#dn=1#]さん…も……」

しまった…。

「「「「…………」」」」

階級呼びじゃなくて名前で呼んでしまった…仕事中に…みんなの前で…。

みんなきょとんと私を見てる…。

「……ぜひ[#dn=2#]少将もご一緒にどうですか」

「もう遅いわよリザ」

「…っ」

「[#dn=2#]少将を前にすると、ふとした時に素になるんスねぇ」

「可愛いでしょ?手出したら許さないから」

「許す許さない以前に、俺らが中尉に殺されますよ」

[#dn=1#]さんはクスクス笑って。

「途中からの参加でもいいなら、参加させていただこうかしら」

参加が決定した。

…嬉しい。

[#dn=1#]さんとバーベキューなんて初めて。

「もちろんス!」

「そんじゃ、俺とハボックは場所をセッティングしとくからフュリーとファルマンは買い出しを頼めるか?」

「了解しました!」

「任せてください!」

「私は何をしたらいいかしら?」

みんなにだけ準備をさせるわけにはいかないから、役割を聞けば。

「中尉は来てくれるだけでいいっス」

「だな。準備は俺らでするんで」

「え…でも…」

何もしないわけには…。

困っていると、[#dn=1#]さんが私の肩に手を置いて。

「リザは彼らの監督よ。周辺住民へのご迷惑にならないようにね?」

「!はい、わかりました」

私に役割をくれた。

よかった…。

周辺住民へのご迷惑にならないように、徹底しないと。

「そして、私とロイ君でお金を出してあげるから領収証を貰ってきてね」

小さく笑ってそう言った。

「やったー!持つべきものは良い上司だよな!あざっす!」

「「「ありがとうございます!!」」」

なんて言いつつ、きっとマスタング大佐には請求しないのでしょうね。

ただそう言わないと私たちが納得しないとわかっているから、そう言っただけで。

「…ちゃんとマスタング大佐にも請求してくださいね?」

バーベキューの準備で盛り上がってるみんなを見つめながら、[#dn=1#]さんに釘を刺すと。

「んー?んふふ」

[#dn=1#]さんは笑うだけ。

ほらやっぱり…。

[#dn=1#]さんにお財布をさせると、制限がなくなるから危険なのに。

「ビールたくさん買って来てくれよな!」

「買いすぎはダメよ。明日も勤務なんだから」

「バーベキューにはビールは付き物っす!」

「賛成!」

「…[#dn=2#]少将まで…本当もう…」

徹底して見張らないとダメね。

まぁ、[#dn=1#]さんがお酒に呑まれることなんてないと思うけど。

「明日の始発で帰るから、今日は泊めてくれる?」

「…断ると思いますか?」

「えー?そりゃあほら、あるかも「断じてありません。というかホテルに泊まられたほうがショックですからね」

なんて会話をしながら。

「ん?何やら楽し「大佐ー、今日バーベキューなんで財布になってくださいね」…詳しく説明したまえ」

オフィスにやってきたマスタング大佐に雑な説明をして。

「楽しみね」

「はい、楽しみですね」

私たちは、ワクワクしている自分たちが面白くて笑い合った。


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