BBQ リザさん百合夢

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「バーベキュー?川辺で?」

「っす。大佐やブレダたちも来るんスよ。どうっすか?」

「へー!ここのみんなでやるのね。バーベキューには持ってこいの季節だし、いいんじゃない?ただ周辺住民の方々のご迷惑にならないようにね?」

「「「「…………」」」」

「でもバーベキューかー。私やったことないなー」

「……[#dn=2#]少将」

「なぁに?リザ」

「…誘われてるんですよ」

「え?」





ある日。




ハボック少尉が突然。

「バーベキューやりてー!」

と、言い出した。

「いいな、バーベキュー。今日奇跡的にみんな定時だし、やろうぜ」

と、ブレダ少尉が。

「バーベキューなんて初めてです!みんなでお金出し合ってやりましょう!」

と、フュリー曹長も。

「そうと決まれば、役割を決めましょうか」

と、ファルマン准尉も。

「ホークアイ中尉はどうします?」

ハボック少尉に問われ、すぐ頭に浮かぶのは[#dn=1#]さんのこと。

[#dn=1#]さんはこういう会に参加する方かしら。

川辺でバーベキューは私も経験したことがないし、きっと[#dn=1#]さんも同じだと思う。

けれど、私たちの中に将官が来ると萎縮してしまうのでは?を気にする気がするわね。

「華がいないとつまらないっスから、ホークアイ中尉」

ブレダ少尉にも言われて。

「じゃあ、参加してみようかしら」

参加することに。

「やった!あ、マスタング大佐も誘って金出させようぜ!」

「だな!」

みんな楽しそうに予定を立てていた時。




「なんだか楽しそうねぇ」



オフィスの扉が開き、[#dn=1#]さんが入ってきた。

「「「「[#dn=2#]少将!」」」」

すぐに敬礼をした。

「今日お越しになる予定でした?」

ハボック少尉が[#dn=1#]さんに聞くと。

「来る予定ではなかったけど、東方司令部からのね?ほら、あれね?あれが滞っていてね?」

[#dn=1#]さんはニコニコ笑顔でコメカミに青筋を浮かばせたから。

「…いつもすみません」

私が苦笑しながら謝罪した。

「本当よもう。あなたたちロイ君捨てて私のところに来ない?」

「いいっすね、それ」

「俺ぁ行きますよ、[#dn=2#]少将のとこ」

ハボック少尉とブレダ少尉は[#dn=1#]さんの冗談に笑いながら反応して。

「まったくあなたたちは…」

私はそんな二人に呆れながらも。

「私も行きます」

同調すると。

「あは!じゃあ早急に手続きをします」

[#dn=1#]さんはクスクス笑った。

「あ、そうだ。[#dn=2#]少将」

「なぁに?」

で、ハボック少尉が。

「今日仕事終わったら、川辺でバーベキューやるんすよ」

[#dn=1#]さんに声をかけて。

「バーベキュー?川辺で?」

「っす。大佐やブレダたちも来るんスよ。どうっすか?」

冒頭のやり取りに至るというわけ。


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