想いの在処 リザさん百合夢
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「!おはようございます」
「おはよう」
翌日、出勤すれば受け付けにセイフォード少将がいらした。
黒いコートを纏い、金色の髪を靡かせて。
カツンカツンと音を立てて歩く背中は格好良い。
「………」
…何か話をしてみようか。
「今日、寒いですね」
今日は朝から少し寒かったから、そう言ってみたら。
セイフォード少将はチラッと私を見て。
「そうね」
だけ。
仰った。
「………」
会話をする気はない、という感じなのかしら。
いえ、そもそも尉官が将官に話をかけるべきではなかったのかもしれない。
「あ!セイフォード少将!おはようございます!先程クレミン准将から電話がありました!」
前方からフュリー曹長が慌てて走ってきた。
「…おはよう。そう、わかったわ。」
セイフォード少将は眉間に皺を寄せたから。
「クレミン准将、こんな朝早くからどうしたんでしょう?」
問えば。
「尉官のあなたが知るべきことじゃないわね」
一刀両断。
「…失礼しました」
…厳しいというより、やっぱり冷たいわね…。
「ク、クレミン准将にはセイフォード少将からの折り返しを待っていることを伝えて欲しいと…」
フュリー曹長もなんだか気まずそうにしている。
「えぇ」
一言そう仰って。
何も言わずに、執務室へと入って行った。
「「……」」
フュリー曹長と顔を見合わせて。
「「……ふぅ」」
同時にため息を零した。
コンコン
「ホークアイ中尉です。お茶をお持ちしました」
『入って』
あれから少しして、セイフォード少将にお茶をお持ちした。
「失礼します」
執務室内へ入って。
「…!!」
セイフォード少将のデスクを見て驚いた。
「…こ、この書類は…」
セイフォード少将のデスクに置かれた書類の束に。
え?これ、将官であるセイフォード少将がこなすべき仕事なの?
「中央司令部から送られてきたものよ」
セイフォード少将は私の方は見ずに淡々と書類を確認して、判を捺す。
時には丸めて捨てたりと、一枚一枚確認して。
「中央司令部でもこのようなことを?」
デスクにコーヒーを置いて問うと。
チラッと私を見て。
「えぇ」
だけ、仰った。
ああ、尉官の私が知るべきではないし、話しかけて欲しくないっていう意思の表れかしら。
「そうなんですね。あまりご無理をせず、頑張ってください」
「………」
セイフォード少将はまたチラッと私を見て、コーヒーカップに口付けた。
「では、失礼します」
敬礼して、執務室から出た。
「…忙しい人だとは聞いてはいたけど…」
中央司令部の仕事を東部に持って来てでもグラマン中将の頼みを聞いたのは、やっぱり二人は信頼し合っているから?
なんて聞けば、“尉官が知るべきじゃない”なんて返されるでしょうけどね。
まぁとにかく、セイフォード少将のご負担にならないようにしないとね。
マスタング大佐もセイフォード少将がいらっしゃる間はサボれないだろうし。
私も私で頑張らないと。
.
「!おはようございます」
「おはよう」
翌日、出勤すれば受け付けにセイフォード少将がいらした。
黒いコートを纏い、金色の髪を靡かせて。
カツンカツンと音を立てて歩く背中は格好良い。
「………」
…何か話をしてみようか。
「今日、寒いですね」
今日は朝から少し寒かったから、そう言ってみたら。
セイフォード少将はチラッと私を見て。
「そうね」
だけ。
仰った。
「………」
会話をする気はない、という感じなのかしら。
いえ、そもそも尉官が将官に話をかけるべきではなかったのかもしれない。
「あ!セイフォード少将!おはようございます!先程クレミン准将から電話がありました!」
前方からフュリー曹長が慌てて走ってきた。
「…おはよう。そう、わかったわ。」
セイフォード少将は眉間に皺を寄せたから。
「クレミン准将、こんな朝早くからどうしたんでしょう?」
問えば。
「尉官のあなたが知るべきことじゃないわね」
一刀両断。
「…失礼しました」
…厳しいというより、やっぱり冷たいわね…。
「ク、クレミン准将にはセイフォード少将からの折り返しを待っていることを伝えて欲しいと…」
フュリー曹長もなんだか気まずそうにしている。
「えぇ」
一言そう仰って。
何も言わずに、執務室へと入って行った。
「「……」」
フュリー曹長と顔を見合わせて。
「「……ふぅ」」
同時にため息を零した。
コンコン
「ホークアイ中尉です。お茶をお持ちしました」
『入って』
あれから少しして、セイフォード少将にお茶をお持ちした。
「失礼します」
執務室内へ入って。
「…!!」
セイフォード少将のデスクを見て驚いた。
「…こ、この書類は…」
セイフォード少将のデスクに置かれた書類の束に。
え?これ、将官であるセイフォード少将がこなすべき仕事なの?
「中央司令部から送られてきたものよ」
セイフォード少将は私の方は見ずに淡々と書類を確認して、判を捺す。
時には丸めて捨てたりと、一枚一枚確認して。
「中央司令部でもこのようなことを?」
デスクにコーヒーを置いて問うと。
チラッと私を見て。
「えぇ」
だけ、仰った。
ああ、尉官の私が知るべきではないし、話しかけて欲しくないっていう意思の表れかしら。
「そうなんですね。あまりご無理をせず、頑張ってください」
「………」
セイフォード少将はまたチラッと私を見て、コーヒーカップに口付けた。
「では、失礼します」
敬礼して、執務室から出た。
「…忙しい人だとは聞いてはいたけど…」
中央司令部の仕事を東部に持って来てでもグラマン中将の頼みを聞いたのは、やっぱり二人は信頼し合っているから?
なんて聞けば、“尉官が知るべきじゃない”なんて返されるでしょうけどね。
まぁとにかく、セイフォード少将のご負担にならないようにしないとね。
マスタング大佐もセイフォード少将がいらっしゃる間はサボれないだろうし。
私も私で頑張らないと。
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