想いの在処 リザさん百合夢
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翌朝。
「ん…」
東方司令部の執務室で目を覚ました。
軍服の上着やら毛布やらたくさん掛けられて…。
「…セイフォード少将…?」
執務室内を見回しても、セイフォード少将の姿はない。
帰ってしまわれた?
でもこれ、セイフォード少将の軍服の上着だし…。
ガチャ
「う〜…寒い寒い寒い…っ」
「!」
セイフォード少将が執務室に戻ってきた。
「!あら、丁度良いタイミングで起きたのね」
コーヒーカップを二つ持って。
「…おはようございます」
「おはよう。大丈夫?風邪引いてない?」
「ありがとうございます…大丈夫です…」
コーヒーカップを受け取り、デスクに向かうセイフォード少将を視線で追う。
セイフォード少将は白いワイシャツのまま。
軍服の上着は私に掛けてくれているから。
寒くないのかと思ったけど、暖房が入っていて少し暖かい。
…昨日、私…。
セイフォード少将と…。
ここで…。
急に恥ずかしくなってきた…。
「……っ」
赤らむ頬を隠すために、コーヒーカップを両手で持ってふぅふぅとコーヒーの湯気を飛ばす。
「あなたって、あれね」
「!」
セイフォード少将がデスクに頬杖を付いて。
「夜は別人になるのね」
ニヤニヤ笑った。
「…っ!」
一気に顔が熱くなる。
「そんなことを今言わないでくださいっ」
「今言いたかったのよ」
恥ずかしいのに…。
でも…。
チラッとセイフォード少将を見ると、書類へと視線を落としていた。
私とセイフォード少将の関係は何になったの?
好きだと告げてない。
セイフォード少将の気持ちもわからない。
でも、身体を重ねた。
昨日の雰囲気も、そんな雰囲気だったからというのもある。
…やっぱり、そういう雰囲気だったから抱いてくれたのかしら。
「私はこのまま居るけど、あなたはどうするの?」
「ぁ…私は…今日はお休みなので…帰ります…」
「そう」
立ち上がり、軍服の上着をセイフォード少将へと返しに行く。
「ありがと」
「いえ、私こそ…」
セイフォード少将は立ち上がり、軍服の上着に腕を通す。
私たちの関係が何なのか、怖くて聞けない。
ただの肉体関係だけなのかな。
「ほら、みんなが出勤して来る前に」
「はい…」
セイフォード少将もいつもと変わらない様子…。
「寒いからコート貸してあげるわ」
「あ…ありがとう…ございます…」
セイフォード少将が自分のコートを私に着せてくれた。
少しだけ大きい、セイフォード少将の黒いコート。
「「……」」
東方司令部の出口まで付いて来てくださっている間も、私たちの間に会話はなくて。
「じゃあ、また明日」
「はい…」
東方司令部の入り口で、数秒見つめ合って。
「風邪引かないようにね」
「…少将も」
セイフォード少将は小さく笑み、額にキスをしてくれた。
「じゃあね」
「ぁ…」
名残惜しくも、セイフォード少将は背中を向けて中へと戻ってしまった。
「…少将」
セイフォード少将の気持ちを聞けないまま。
私の気持ちを告げないまま。
私は自宅へと帰った。
自宅で、黒いコートを脱ぐために襟を握る。
「……セイフォード少将の香りがする」
セイフォード少将の香り。
セイフォード少将がずっと着ていた黒いコート。
「……」
自分を抱き締めるようにコートを抱き締めて。
「……はぁ…良い香り…」
しばらく着たままで過ごした。
.
翌朝。
「ん…」
東方司令部の執務室で目を覚ました。
軍服の上着やら毛布やらたくさん掛けられて…。
「…セイフォード少将…?」
執務室内を見回しても、セイフォード少将の姿はない。
帰ってしまわれた?
でもこれ、セイフォード少将の軍服の上着だし…。
ガチャ
「う〜…寒い寒い寒い…っ」
「!」
セイフォード少将が執務室に戻ってきた。
「!あら、丁度良いタイミングで起きたのね」
コーヒーカップを二つ持って。
「…おはようございます」
「おはよう。大丈夫?風邪引いてない?」
「ありがとうございます…大丈夫です…」
コーヒーカップを受け取り、デスクに向かうセイフォード少将を視線で追う。
セイフォード少将は白いワイシャツのまま。
軍服の上着は私に掛けてくれているから。
寒くないのかと思ったけど、暖房が入っていて少し暖かい。
…昨日、私…。
セイフォード少将と…。
ここで…。
急に恥ずかしくなってきた…。
「……っ」
赤らむ頬を隠すために、コーヒーカップを両手で持ってふぅふぅとコーヒーの湯気を飛ばす。
「あなたって、あれね」
「!」
セイフォード少将がデスクに頬杖を付いて。
「夜は別人になるのね」
ニヤニヤ笑った。
「…っ!」
一気に顔が熱くなる。
「そんなことを今言わないでくださいっ」
「今言いたかったのよ」
恥ずかしいのに…。
でも…。
チラッとセイフォード少将を見ると、書類へと視線を落としていた。
私とセイフォード少将の関係は何になったの?
好きだと告げてない。
セイフォード少将の気持ちもわからない。
でも、身体を重ねた。
昨日の雰囲気も、そんな雰囲気だったからというのもある。
…やっぱり、そういう雰囲気だったから抱いてくれたのかしら。
「私はこのまま居るけど、あなたはどうするの?」
「ぁ…私は…今日はお休みなので…帰ります…」
「そう」
立ち上がり、軍服の上着をセイフォード少将へと返しに行く。
「ありがと」
「いえ、私こそ…」
セイフォード少将は立ち上がり、軍服の上着に腕を通す。
私たちの関係が何なのか、怖くて聞けない。
ただの肉体関係だけなのかな。
「ほら、みんなが出勤して来る前に」
「はい…」
セイフォード少将もいつもと変わらない様子…。
「寒いからコート貸してあげるわ」
「あ…ありがとう…ございます…」
セイフォード少将が自分のコートを私に着せてくれた。
少しだけ大きい、セイフォード少将の黒いコート。
「「……」」
東方司令部の出口まで付いて来てくださっている間も、私たちの間に会話はなくて。
「じゃあ、また明日」
「はい…」
東方司令部の入り口で、数秒見つめ合って。
「風邪引かないようにね」
「…少将も」
セイフォード少将は小さく笑み、額にキスをしてくれた。
「じゃあね」
「ぁ…」
名残惜しくも、セイフォード少将は背中を向けて中へと戻ってしまった。
「…少将」
セイフォード少将の気持ちを聞けないまま。
私の気持ちを告げないまま。
私は自宅へと帰った。
自宅で、黒いコートを脱ぐために襟を握る。
「……セイフォード少将の香りがする」
セイフォード少将の香り。
セイフォード少将がずっと着ていた黒いコート。
「……」
自分を抱き締めるようにコートを抱き締めて。
「……はぁ…良い香り…」
しばらく着たままで過ごした。
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