一番 リザさん百合夢
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「ありがとうございました!お洋服は責任持ってお預かりしておきます!」
「はい、よろしくお願いします」
アイリさんが着付け代を払ってくださり、お祭りに戻る。
ちなみに、浴衣に合う履き物は“下駄”というもので。
あ、歩きにくい…。
でも、賑やかであまり聞こえないけど、カランコランと軽い下駄の音は結構好き。
「焼きそばだってー!食べてみましょ!」
「あ…」
アイリさんが焼きそば屋さんのほうへと足を進めて、それを追おうとすれば。
「…っ!!」
躓いてしまって。
「お、っと!」
アイリさんが支えてくれた。
「すみませんっ」
アイリさんの胸に飛び込むような感じに…。
「んーん」
アイリさんは下駄を見ながら。
「歩きにくい?」
そう聞いてきたから。
「…少し…ですが、大丈夫です」
ご迷惑はかけられないと思って、大丈夫だと少しの嘘を言うと。
「んー」
アイリさんは視線を上げて、私を見つめて。
「手、繋ぐ?」
手を繋ぐことで歩くのが少しでも楽になれば、という意味を込めた言葉なんだろう。
でも、あなたを慕う私には。
とんでもない意味になる言葉なんですよ?
わかってますか?
わかってませんよね?
「あ、手を繋ぐのは嫌?」
「!いえ、いえ」
嫌なわけないじゃない。
「あの、お願いします…」
あなたにとって大したことのないことでも。
「えぇ、ゆっくり歩くからね」
「はい…」
私にとっては。
すごく幸せなの。
繋がる手を見つめる。
アイリさんの温もりが伝わってきて。
感触も伝わってきて。
ああ、なんて幸せなんだろうって思えた。
あなたにとってこの“手を繋ぐ”は私への補助。
わかってる。
理解してる。
期待をしてるわけじゃない。
でも。
涙が出そうになる。
幸せであり、それでいて苦しくなる。
「焼きそばはハシで食べるんだって!」
「…使ったことないです」
「私もー!ワクワクしちゃうわね!」
楽しそうなあなたをすぐ傍で見ることが出来る。
「……手がプルプルしてますよ」
「東洋の人はこれを簡単に使って食べてるのね…すごいわ…」
焼きそばを食べたり。
「わ!このわたあめおいしー!」
「ふわふわしてますね」
わたあめを食べたり。
「あ、射的ありました」
「…全部取る気?」
射的で出入り禁止にされたり。
取ったおもちゃは周りにいた子供たちにあげると、すごく喜んでくれた。
東洋の国のお祭りを、たくさん満喫して。
「アイリさん?」
りんご飴は大きいからいちご飴を購入して振り返ると、アイリさんが居なくて。
「はぐれちゃったかしら」
すごい人混みだからはぐれるのも仕方ない。
なんて思っていれば。
「じゃーん!はいこれ!ニャンコのお面!」
猫のお面を買ってきたみたいで、私の頭に付けた。
「…子供じゃありませんよ?」
「えー?でもお祭りと言ったらこれ!ってお面屋さん言ってたから!」
お面を横に移動させて。
「では、アイリさんも付けましょう」
「私は子供じゃないから大丈夫よ」
「さっき仰っていたこと忘れるの早すぎますよ」
と、私もアイリさんに猫のお面を購入して付けてあげた。
…さり気なくお揃い。
「んもー、子供じゃないのにー」
でも嬉しそうなアイリさん。
「ですからそれは私も…」
で、言葉を止めて。
「ん?どうしたの?」
お面を顔に付けて背中を向けた時。
「「「セイフォード少将ー!」」」
アイリさんを呼ぶ声が。
以前、アイリさんを花火大会に誘ってた方々。
「!あら、あなたたち」
よかった…先に気付いて…。
私だと気付かれてないはず…。
「来てたんですね!」
「えぇ、時間出来たからね」
「誘ってくださればいいのに!」
アイリさんを囲って、きゃあきゃあ嬉しそう。
それはそうよ。
慕っている方に、こんな大勢の中で会えたら奇跡だもの。
「ごめんね。リ………」
リザに誘われて、と言いそうになったのを。
背中を向けた私の状況で。
「…友人に誘われて、そちらを優先したの」
スッと私を隠すように前に出てくれて。
「えー!じゃあ今からでも「シャイな友人だから、ごめんね?じゃあまた明日」
私の手を握り、人混みの中に入っていった。
最後に…。
「あれ誰だろ?」
「ホークアイ中尉っぽくない?」
「まさかー!ホークアイ中尉はこんなお祭りになんて来ないで、今頃拳銃の手入れとかしてるわよ!」
「「それもそうか!」」
…なんて会話が聞こえてきて…。
「ふふっ、“毅然と立ち振る舞うホークアイ中尉”のイメージ、守りましたよ」
「…ありがとうございます…」
アイリさんにクスクスと笑われてしまった…。
でも。
守ってくれたことが嬉しくて。
「足、大丈夫?」
「はい、大丈夫です」
あなたへの好きが。
また膨らんでしまった。
いつ破裂してもおかしくないくらい。
大きく。
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「ありがとうございました!お洋服は責任持ってお預かりしておきます!」
「はい、よろしくお願いします」
アイリさんが着付け代を払ってくださり、お祭りに戻る。
ちなみに、浴衣に合う履き物は“下駄”というもので。
あ、歩きにくい…。
でも、賑やかであまり聞こえないけど、カランコランと軽い下駄の音は結構好き。
「焼きそばだってー!食べてみましょ!」
「あ…」
アイリさんが焼きそば屋さんのほうへと足を進めて、それを追おうとすれば。
「…っ!!」
躓いてしまって。
「お、っと!」
アイリさんが支えてくれた。
「すみませんっ」
アイリさんの胸に飛び込むような感じに…。
「んーん」
アイリさんは下駄を見ながら。
「歩きにくい?」
そう聞いてきたから。
「…少し…ですが、大丈夫です」
ご迷惑はかけられないと思って、大丈夫だと少しの嘘を言うと。
「んー」
アイリさんは視線を上げて、私を見つめて。
「手、繋ぐ?」
手を繋ぐことで歩くのが少しでも楽になれば、という意味を込めた言葉なんだろう。
でも、あなたを慕う私には。
とんでもない意味になる言葉なんですよ?
わかってますか?
わかってませんよね?
「あ、手を繋ぐのは嫌?」
「!いえ、いえ」
嫌なわけないじゃない。
「あの、お願いします…」
あなたにとって大したことのないことでも。
「えぇ、ゆっくり歩くからね」
「はい…」
私にとっては。
すごく幸せなの。
繋がる手を見つめる。
アイリさんの温もりが伝わってきて。
感触も伝わってきて。
ああ、なんて幸せなんだろうって思えた。
あなたにとってこの“手を繋ぐ”は私への補助。
わかってる。
理解してる。
期待をしてるわけじゃない。
でも。
涙が出そうになる。
幸せであり、それでいて苦しくなる。
「焼きそばはハシで食べるんだって!」
「…使ったことないです」
「私もー!ワクワクしちゃうわね!」
楽しそうなあなたをすぐ傍で見ることが出来る。
「……手がプルプルしてますよ」
「東洋の人はこれを簡単に使って食べてるのね…すごいわ…」
焼きそばを食べたり。
「わ!このわたあめおいしー!」
「ふわふわしてますね」
わたあめを食べたり。
「あ、射的ありました」
「…全部取る気?」
射的で出入り禁止にされたり。
取ったおもちゃは周りにいた子供たちにあげると、すごく喜んでくれた。
東洋の国のお祭りを、たくさん満喫して。
「アイリさん?」
りんご飴は大きいからいちご飴を購入して振り返ると、アイリさんが居なくて。
「はぐれちゃったかしら」
すごい人混みだからはぐれるのも仕方ない。
なんて思っていれば。
「じゃーん!はいこれ!ニャンコのお面!」
猫のお面を買ってきたみたいで、私の頭に付けた。
「…子供じゃありませんよ?」
「えー?でもお祭りと言ったらこれ!ってお面屋さん言ってたから!」
お面を横に移動させて。
「では、アイリさんも付けましょう」
「私は子供じゃないから大丈夫よ」
「さっき仰っていたこと忘れるの早すぎますよ」
と、私もアイリさんに猫のお面を購入して付けてあげた。
…さり気なくお揃い。
「んもー、子供じゃないのにー」
でも嬉しそうなアイリさん。
「ですからそれは私も…」
で、言葉を止めて。
「ん?どうしたの?」
お面を顔に付けて背中を向けた時。
「「「セイフォード少将ー!」」」
アイリさんを呼ぶ声が。
以前、アイリさんを花火大会に誘ってた方々。
「!あら、あなたたち」
よかった…先に気付いて…。
私だと気付かれてないはず…。
「来てたんですね!」
「えぇ、時間出来たからね」
「誘ってくださればいいのに!」
アイリさんを囲って、きゃあきゃあ嬉しそう。
それはそうよ。
慕っている方に、こんな大勢の中で会えたら奇跡だもの。
「ごめんね。リ………」
リザに誘われて、と言いそうになったのを。
背中を向けた私の状況で。
「…友人に誘われて、そちらを優先したの」
スッと私を隠すように前に出てくれて。
「えー!じゃあ今からでも「シャイな友人だから、ごめんね?じゃあまた明日」
私の手を握り、人混みの中に入っていった。
最後に…。
「あれ誰だろ?」
「ホークアイ中尉っぽくない?」
「まさかー!ホークアイ中尉はこんなお祭りになんて来ないで、今頃拳銃の手入れとかしてるわよ!」
「「それもそうか!」」
…なんて会話が聞こえてきて…。
「ふふっ、“毅然と立ち振る舞うホークアイ中尉”のイメージ、守りましたよ」
「…ありがとうございます…」
アイリさんにクスクスと笑われてしまった…。
でも。
守ってくれたことが嬉しくて。
「足、大丈夫?」
「はい、大丈夫です」
あなたへの好きが。
また膨らんでしまった。
いつ破裂してもおかしくないくらい。
大きく。
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