一番 リザさん百合夢
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花火大会、当日。
「…緊張する…」
セントラルシティへ降り立つ私。
これからセイフォード少将と花火大会。
キャンセルの連絡はなかったし、大丈夫よね?
待ち合わせの場所は、花火大会会場の入り口。
花火大会会場はセントラルシティ郊外にあって、川が流れているの。
タクシーを使って移動して、待ち合わせに向かう。
どうしよう。
ドキドキと胸が高鳴り止まない。
早く会いたいって思ってしまう。
花火大会会場に着き、タクシーから降りる。
腕時計で時間を確認して、周りを見る。
早く来すぎたわね…。
楽しみすぎて、早めに待ち合わせ場所に着いてしまった。
柄にもなくソワソワする。
軍服かもしれないけど、それはそれで構わない。
お忙しいのに私のために時間を割いてくれるんだものね。
1時間ほど待って、待ち合わせ時間の10分が過ぎた頃。
「リザー!」
私を呼ぶ声が聞こえたから、そちらを見ると。
「っ!!」
セイフォード少将が走って来てて。
その格好は軍服じゃなく、白いワイシャツに七分丈の黒いスキニーパンツ。
「ごめんね!待たせちゃったかしら」
「あ…いえ…大丈夫です」
普段は下ろしている綺麗な長い髪は、一本に結い上げられていて。
私服姿が嬉しくて、見惚れてしまった。
「早めに終わらせて、シャワー浴びてから来たらちょっと遅くなっちゃって」
ごめんね?と申し訳なさそうに仰るけれど。
「とんでもないです。私こそお忙しい中ありがとうございます」
早めに終わらせて、なんて。
嬉しすぎる言葉よ、もう…。
「さて!さっそく行きましょう」
「は、はい…!」
ドキドキ胸が高鳴り続けてる…。
早く落ち着かせないとなのに…緊張で…。
「リザ、今日浴衣じゃないのね?てっきり浴衣着て来るかなって思ってたんだけどなー」
「あ、浴衣は一応予約しようと思ったんですが、予約がいっぱいで…」
お祭りの会場内はすごい人混みで。
はぐれてしまわないようにセイフォード少将を追う。
「予約かぁ。ちょっとキャンセルないか聞いてみない?」
浴衣を着ている方々を見て、セイフォード少将が言う。
「え?ですが、仮にキャンセルあったとしても浴衣代は置いてきてしまったので…」
浴衣は諦めていたから、その分のお金は持ってきていない。
すると。
「それは大丈夫よ、私あるから」
まさかセイフォード少将が出す、と。
「いえ、ダメですよそれは。着付け代は安くありませんから」
でもそれだけは絶対にダメ。
浴衣の着付け代は決して安いものではない。
それなのに…。
「いいからいいから」
セイフォード少将は楽しそうに、浴衣貸し出しのお店へ向かう。
「少将!待っ「ねぇ、リザ」
ピタッと立ち止まったから、私も立ち止まってセイフォード少将を見上げる。
「今日は無礼講ということで、名前で呼んでくれない?」
名前で?
「え?」
セイフォード少将の…名前…を…?
「で、ですが…っ」
「階級で呼ばれると、仕事終わった感がないのよね」
私は視線を彷徨わせて。
「…ア…アイリ…さん…」
呟くように名前を口にすると。
「ん、ありがとね」
セイフォード少将…アイリさんは優しく微笑んでくれた。
まさか…セイフォード少将をファーストネームで呼ぶことがあるなんて…。
「あ、あそこね!」
着付けをしてくれるお店に着き、アイリさんはお店の中を覗き込む。
「いらっしゃいませ、ご予約の方ですか?」
お店の方が出てきた。
「セ…アイリさ「予約は出来なかったんですが、キャンセルで空きなんてありませんよね?」
私の言葉を遮るようにアイリさんがお店の方に聞いて。
「キャンセル、ですか。少々お待ちくださいませ」
お店の方は予約リストを確認して。
「一件のキャンセル空きがありますが、どうなさいますか?」
「一件!リザ、これは着るしかないわよね?」
「ですから、着付け代は「彼女に浴衣を着付けてあげてくれますか?私がお支払いしますので」
…もう何を言ってもダメみたい。
「かしこまりました!こちらへどうぞ」
「は、はい、わかりました…」
「行ってらっしゃい!」
アイリさんはニコニコしながら手を振って、私は浴衣を着るために奥へと連れて行かれた…。
「髪もセットしますね」
「あ、髪は…」
「大丈夫です、隠れるように着付けをさせていただきましたので」
「…あ…ありがとう…ございます…」
着付けをすること凡そ30分。
淡い水色の、金魚のデザインが入った綺麗な浴衣を着付けてくれた。
ただ気がかりだったのは、私の背中に刻まれている“焔の構築式”が少し見えてしまうのではないかということ。
けど、着付けをしてくれる方は何も言わずに隠れるように着付けてくれた。
「わぁ…お客様…とても綺麗です…」
綺麗な簪を刺してくれて、着付けが終わった。
全身鏡の前に立つ私は、さっきまでの私とは別人で。
「……セ…アイリさん…褒めてくださるかしら…」
小さく小さく呟いた言葉は。
「ぜーったい!!綺麗だって言ってくださりますよ!」
お店の方に届き、優しく微笑んでくださった。
「ありがとうございます…。」
可愛いって言ってくれるかな、なんて期待をしてしまう。
綺麗だと褒めてほしいと望んでしまう。
「あ!来た来た!リ……ザ……」
期待と不安を滲ませて、アイリさんのところに戻ると。
「お、お待たせしました…っ」
ドキドキする。
どんな反応するかしら…。
「………」
チラッと見上げれば、アイリさんは何も言わずにずっと私を見ていて。
「…あの…」
「………」
や、やっぱり…似合ってなくて反応に困ってるのかな…なんて不安になっていると。
「やっば…すごい可愛いわ、リザ…」
アイリさんは優しく、綺麗に微笑んでそう言ってくれた。
「…変じゃ…ないですか…?」
「ぜんっぜん!すっごい綺麗!うわー!すごい可愛いー!」
「あの…ありがとうございます…っ」
可愛いと言われ慣れてないから、すごく恥ずかしいけど…。
よかった…。
「写真撮りたい」
「断じて撮りませんっ」
写真なんて…恥ずかしすぎて恥死してしまう…。
それに“毅然と振る舞う”という私のイメージが…。
.
花火大会、当日。
「…緊張する…」
セントラルシティへ降り立つ私。
これからセイフォード少将と花火大会。
キャンセルの連絡はなかったし、大丈夫よね?
待ち合わせの場所は、花火大会会場の入り口。
花火大会会場はセントラルシティ郊外にあって、川が流れているの。
タクシーを使って移動して、待ち合わせに向かう。
どうしよう。
ドキドキと胸が高鳴り止まない。
早く会いたいって思ってしまう。
花火大会会場に着き、タクシーから降りる。
腕時計で時間を確認して、周りを見る。
早く来すぎたわね…。
楽しみすぎて、早めに待ち合わせ場所に着いてしまった。
柄にもなくソワソワする。
軍服かもしれないけど、それはそれで構わない。
お忙しいのに私のために時間を割いてくれるんだものね。
1時間ほど待って、待ち合わせ時間の10分が過ぎた頃。
「リザー!」
私を呼ぶ声が聞こえたから、そちらを見ると。
「っ!!」
セイフォード少将が走って来てて。
その格好は軍服じゃなく、白いワイシャツに七分丈の黒いスキニーパンツ。
「ごめんね!待たせちゃったかしら」
「あ…いえ…大丈夫です」
普段は下ろしている綺麗な長い髪は、一本に結い上げられていて。
私服姿が嬉しくて、見惚れてしまった。
「早めに終わらせて、シャワー浴びてから来たらちょっと遅くなっちゃって」
ごめんね?と申し訳なさそうに仰るけれど。
「とんでもないです。私こそお忙しい中ありがとうございます」
早めに終わらせて、なんて。
嬉しすぎる言葉よ、もう…。
「さて!さっそく行きましょう」
「は、はい…!」
ドキドキ胸が高鳴り続けてる…。
早く落ち着かせないとなのに…緊張で…。
「リザ、今日浴衣じゃないのね?てっきり浴衣着て来るかなって思ってたんだけどなー」
「あ、浴衣は一応予約しようと思ったんですが、予約がいっぱいで…」
お祭りの会場内はすごい人混みで。
はぐれてしまわないようにセイフォード少将を追う。
「予約かぁ。ちょっとキャンセルないか聞いてみない?」
浴衣を着ている方々を見て、セイフォード少将が言う。
「え?ですが、仮にキャンセルあったとしても浴衣代は置いてきてしまったので…」
浴衣は諦めていたから、その分のお金は持ってきていない。
すると。
「それは大丈夫よ、私あるから」
まさかセイフォード少将が出す、と。
「いえ、ダメですよそれは。着付け代は安くありませんから」
でもそれだけは絶対にダメ。
浴衣の着付け代は決して安いものではない。
それなのに…。
「いいからいいから」
セイフォード少将は楽しそうに、浴衣貸し出しのお店へ向かう。
「少将!待っ「ねぇ、リザ」
ピタッと立ち止まったから、私も立ち止まってセイフォード少将を見上げる。
「今日は無礼講ということで、名前で呼んでくれない?」
名前で?
「え?」
セイフォード少将の…名前…を…?
「で、ですが…っ」
「階級で呼ばれると、仕事終わった感がないのよね」
私は視線を彷徨わせて。
「…ア…アイリ…さん…」
呟くように名前を口にすると。
「ん、ありがとね」
セイフォード少将…アイリさんは優しく微笑んでくれた。
まさか…セイフォード少将をファーストネームで呼ぶことがあるなんて…。
「あ、あそこね!」
着付けをしてくれるお店に着き、アイリさんはお店の中を覗き込む。
「いらっしゃいませ、ご予約の方ですか?」
お店の方が出てきた。
「セ…アイリさ「予約は出来なかったんですが、キャンセルで空きなんてありませんよね?」
私の言葉を遮るようにアイリさんがお店の方に聞いて。
「キャンセル、ですか。少々お待ちくださいませ」
お店の方は予約リストを確認して。
「一件のキャンセル空きがありますが、どうなさいますか?」
「一件!リザ、これは着るしかないわよね?」
「ですから、着付け代は「彼女に浴衣を着付けてあげてくれますか?私がお支払いしますので」
…もう何を言ってもダメみたい。
「かしこまりました!こちらへどうぞ」
「は、はい、わかりました…」
「行ってらっしゃい!」
アイリさんはニコニコしながら手を振って、私は浴衣を着るために奥へと連れて行かれた…。
「髪もセットしますね」
「あ、髪は…」
「大丈夫です、隠れるように着付けをさせていただきましたので」
「…あ…ありがとう…ございます…」
着付けをすること凡そ30分。
淡い水色の、金魚のデザインが入った綺麗な浴衣を着付けてくれた。
ただ気がかりだったのは、私の背中に刻まれている“焔の構築式”が少し見えてしまうのではないかということ。
けど、着付けをしてくれる方は何も言わずに隠れるように着付けてくれた。
「わぁ…お客様…とても綺麗です…」
綺麗な簪を刺してくれて、着付けが終わった。
全身鏡の前に立つ私は、さっきまでの私とは別人で。
「……セ…アイリさん…褒めてくださるかしら…」
小さく小さく呟いた言葉は。
「ぜーったい!!綺麗だって言ってくださりますよ!」
お店の方に届き、優しく微笑んでくださった。
「ありがとうございます…。」
可愛いって言ってくれるかな、なんて期待をしてしまう。
綺麗だと褒めてほしいと望んでしまう。
「あ!来た来た!リ……ザ……」
期待と不安を滲ませて、アイリさんのところに戻ると。
「お、お待たせしました…っ」
ドキドキする。
どんな反応するかしら…。
「………」
チラッと見上げれば、アイリさんは何も言わずにずっと私を見ていて。
「…あの…」
「………」
や、やっぱり…似合ってなくて反応に困ってるのかな…なんて不安になっていると。
「やっば…すごい可愛いわ、リザ…」
アイリさんは優しく、綺麗に微笑んでそう言ってくれた。
「…変じゃ…ないですか…?」
「ぜんっぜん!すっごい綺麗!うわー!すごい可愛いー!」
「あの…ありがとうございます…っ」
可愛いと言われ慣れてないから、すごく恥ずかしいけど…。
よかった…。
「写真撮りたい」
「断じて撮りませんっ」
写真なんて…恥ずかしすぎて恥死してしまう…。
それに“毅然と振る舞う”という私のイメージが…。
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