一番 リザさん百合夢
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「はー…あつー…」
「暑いですね」
イーストシティの街を、セイフォード少将と歩く。
もちろんマスタング大佐の捜索のため。
外は司令部よりも暑くて、汗が止まらないわ…。
さすがの私も軍服の上着を脱ぎ、手に持っている。
ハンカチで汗を拭いながらセイフォード少将を見上げれば。
額に手の甲を当てて、眩しさから目を細めていて。
頬には汗が伝う。
「………」
この人、何をしていてもどうなっていようとも色気を撒き散らしてるのよね…。
無意識なんだろうけど…。
周りの人は必ず振り返ってるし…。
「こんな暑い中逃げ回るなんて…あんにゃろ…。本当に軍法会議にかけてやろうかしら」
「今回ばかりはマスタング大佐を庇えません…」
一度痛い目に遭わないと、マスタング大佐は懲りないだろうからそう言うと。
「あなたはいつもロイ君より私の味方になってくれるわよね」
ありがとね、と。
セイフォード少将は優しく笑った。
「…い、いえ…そんな…」
その不意打ちの笑み、本当にダメです。
狡いです、それは。
「…現に、マスタング大佐のほうに非がありますからね」
私はセイフォード少将から視線を逸らすように言うと。
「あ」
不意に、セイフォード少将が声を上げた。
「え?」
セイフォード少将を見て、指している方を見れば。
「…ソフトクリーム屋さん」
公園の近くにソフトクリーム屋さんがあって。
「ちょっと休みましょうか」
「あ、ですがお財布を持って来てないので…」
「私あるから大丈夫よ」
「いえ、ダメです。セイフォード少将に出していただくわけにはいきません」
なんて言っても…。
「じゃあ2個買うから、食べきれないから食べてくれない?」
聞いてくれる方ではないわよね…。
「…その言い方はずるいです」
「ふふっ、行きましょ」
セイフォード少将はクスクス笑って、ソフトクリーム屋さんへと足を進めた。
…ダメだと言いながら。
内心では心が躍ってしまう。
休憩というより、サボるという行為。
人生初のサボりをセイフォード少将と一緒に、なんて。
「…最高すぎるじゃない…もう…」
小さくそう囁き、小走りでセイフォード少将を追った。
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「はー…あつー…」
「暑いですね」
イーストシティの街を、セイフォード少将と歩く。
もちろんマスタング大佐の捜索のため。
外は司令部よりも暑くて、汗が止まらないわ…。
さすがの私も軍服の上着を脱ぎ、手に持っている。
ハンカチで汗を拭いながらセイフォード少将を見上げれば。
額に手の甲を当てて、眩しさから目を細めていて。
頬には汗が伝う。
「………」
この人、何をしていてもどうなっていようとも色気を撒き散らしてるのよね…。
無意識なんだろうけど…。
周りの人は必ず振り返ってるし…。
「こんな暑い中逃げ回るなんて…あんにゃろ…。本当に軍法会議にかけてやろうかしら」
「今回ばかりはマスタング大佐を庇えません…」
一度痛い目に遭わないと、マスタング大佐は懲りないだろうからそう言うと。
「あなたはいつもロイ君より私の味方になってくれるわよね」
ありがとね、と。
セイフォード少将は優しく笑った。
「…い、いえ…そんな…」
その不意打ちの笑み、本当にダメです。
狡いです、それは。
「…現に、マスタング大佐のほうに非がありますからね」
私はセイフォード少将から視線を逸らすように言うと。
「あ」
不意に、セイフォード少将が声を上げた。
「え?」
セイフォード少将を見て、指している方を見れば。
「…ソフトクリーム屋さん」
公園の近くにソフトクリーム屋さんがあって。
「ちょっと休みましょうか」
「あ、ですがお財布を持って来てないので…」
「私あるから大丈夫よ」
「いえ、ダメです。セイフォード少将に出していただくわけにはいきません」
なんて言っても…。
「じゃあ2個買うから、食べきれないから食べてくれない?」
聞いてくれる方ではないわよね…。
「…その言い方はずるいです」
「ふふっ、行きましょ」
セイフォード少将はクスクス笑って、ソフトクリーム屋さんへと足を進めた。
…ダメだと言いながら。
内心では心が躍ってしまう。
休憩というより、サボるという行為。
人生初のサボりをセイフォード少将と一緒に、なんて。
「…最高すぎるじゃない…もう…」
小さくそう囁き、小走りでセイフォード少将を追った。
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